浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#213 []



あんな感じで
甘ったるい時間を過ごしたのも
夢なんじゃなかろうか


彼は相変わらず
"主従関係"に手を染める

⏰:10/06/01 21:05 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#214 []
 
「恋仲なのか主従関係なのか
これじゃあ‥
今までと変わらないじゃない」


口々にそうつぶやき
漏れる言葉は不満ばかりだったが
内心晴れやかで
そんなことはどうでもよかった

⏰:10/06/01 21:06 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#215 []
 
「呉服屋さんはーっと‥」

茶屋の右隣、金物屋の前
辺りを見渡して何度も確認する


「あ、ここかな」

入り口の前で立ち止まり
中を覗き込む
様子を確認して一歩踏み出した

⏰:10/06/01 21:07 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#216 []
 
『浴衣を頼んでおきましたので』

此方に少し視線をずらし
"取ってこい"とそれが訴える

言動に無駄のない様は
壱助さん独特だ


「浴衣かぁ‥。」

⏰:10/06/01 21:07 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#217 []
 
自分の浴衣がどうこうよりも
真っ先に頭に浮かんだのは
彼が緩く着崩している姿

思わず頬が緩む
もう恋仲なんだし
これくらいの事を
想像するのは許されるはず


「すみませーん
頼んでた浴衣、取りにきましたぁ」

⏰:10/06/01 21:07 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#218 []
 
初めて壱助さんに
呉服屋に連れて行かれた時
怪しげなおばあさんに
胸鷲掴みにされたっけ。

そんなことはもう
とうの昔のように思えた


「はぁーい」

パタパタと出てきたのは
綺麗な娘さんだった

⏰:10/06/01 21:08 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#219 []
 
「浴衣‥」

「浴衣って‥貴女の?」

「あぁ、えっと‥
壱助さんが頼んだ‥」

そう言い終わる前に
彼女はぐいっと迫ってきて
思わず仰け反ってしまった

⏰:10/06/01 21:08 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#220 []
 
「今壱助さん、て言った?」

「はぁ‥まぁ」

その形相は素晴らしく恐ろしい


壱助さん‥
あんたは何をやらかしたんだ

⏰:10/06/01 21:09 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#221 []
 
「あんたが代わり?
壱助さんは何処?いないの?」

息つく暇もなく
答える暇もなく
ぶつけられた質問から伺える


‥あの色男め。

⏰:10/06/01 21:09 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


#222 []



『壱助さんの代わりです』
とはっきりそう言えば

狂ったように可笑しな声を上げ
胸倉を掴まれた


「どうしてあんたなのよ!!
今日を楽しみに
あたい、ずっと待ってたんだよう」

⏰:10/06/01 21:10 📱:D905i 🆔:yJ1SMPPQ


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