こんなのあり?
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#401 [KC.]

女性にコーヒーを出した
私は部屋に向かう

「ちょっと待って〜。」

女性が私を引き留めた

「何か?」

「少しお話しませんか?」

「私と…ですか?」

「はい。」

⏰:10/04/10 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#402 [KC.]

ニコッと笑いながら
女性は私に話しかけた

「お名前はなんて言うんですか?」

「東大寺…琉華です。」

そう良いながら私も
リビングのソファーに座る

「ジンとはどういう関係ですか?」

⏰:10/04/10 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#403 [KC.]

女性の唐突な質問に
私は一瞬答えを迷ったが
思いきって答えた

「恋人です。そういうあなたはジンとどういう関係ですか?」

「恋人ッ?!」

女性は私の言葉を聞いても
びっくりする

「そうなんですか…」

⏰:10/04/10 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#404 [KC.]

険しい顔をする女性
そんな顔をしても
美人が崩れないって
すごく羨ましい

「ジンって浮気者ですね。」

少し困った顔で
爽やかに笑う女性

(浮気者?)

⏰:10/04/10 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#405 [KC.]

そんな会話をしていた時
ガチャッと玄関のドアが開いた

ジンが帰ってきたのだ

ジンはリビングにくると
私達を見て目を見開いた

「何…してんのぉ?」

若干焦った風にも
読み取れるジンの表情

⏰:10/04/10 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#406 [KC.]

ジンはまず私を見て
次に女性を見ると
小さくため息をついて
私と女性の間に座る

「ジン。ルカさんが恋人ってど〜いう事なの?」

「へ?あぁ〜それはぁ…」

私は黙って二人の話を聞いた

⏰:10/04/10 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#407 [KC.]

ジンは片手で頭をかきながら
いつもより困った顔をしている

「ルカには…恋人の「フリ」をしてもらっててぇ。ルカは俺に協力してくれてんのぉ。」

「…え?」

私は思わずジンを見た

いつも…女の人には
彼女だって言ってくれるのに

私の胸にチクッとトゲが刺さる

⏰:10/04/10 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#408 [KC.]

「そんな事だろう〜と思ってました〜。」

ジンが正直に説明をした
女性は小さくため息混じりで口を開く

「でも私が帰ってきたから、も〜その必要ないよね★」

私は女性を見た
ジンはうつむいたまま
何も言わない

(どうして何も言わないの?)

⏰:10/04/10 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#409 [KC.]

「ルカちゃん今までごめんね。ジンが迷惑かけちゃって。」

女性は私にそう言うと
「今日は帰る」とソファー
から腰を離す

その様子を見て
ジンも腰を離した

「遅いし送ってくぅ。」

⏰:10/04/10 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#410 [KC.]

そう言うとジンは
車のカギを手に持ち
二人で家から出て行ってしまった


自分の恋が終わってしまった
ような気がして
私は辛くて…悲しかった

⏰:10/04/10 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#411 [KC.]

目からは滝のように涙が溢れだし
息が上手く出来ない程
私は一人で泣いた

『ルカには…恋人の「フリ」をしてもらっててぇ。ルカは俺に協力してくれてんのぉ。』

『でも私が帰ってきたから、も〜その必要ないよね★』

二人の言葉が頭にぶりかえる

私はココに居たくない
一心で何も持たずに家を出た

⏰:10/04/10 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#412 [KC.]

途方にくれる私
財布も携帯も持ってこなかった私は
行く当てもなくただがむしゃらに
歩いていた

「今何時だろう…」

辺りを見渡す私

⏰:10/04/10 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#413 [KC.]

すでに人気は少なく
お昼はあんなに晴れていた
空は雲だらけになっていた


そう言えば夜中から雨が
降ると天気予報がいっていたような
気がする

歩いているうちに
涙もとまり私は少し落ち着いた

⏰:10/04/10 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#414 [KC.]

そして私の目に
見たこともない公園が映った

私はその公園に
入るとブランコに座る

どうすればいいかわからない

これからどうしよう…

⏰:10/04/10 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#415 [KC.]

ブランコに揺られながら
考えていた私の頭に
冷たい雫が落ちてきた

上を見上げる私の
顔にいくつもの小さな雫がかかる

「雨…。」

私が小さく呟くとそれを
きっかけに少量だった
雫は量を増しだした

⏰:10/04/10 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#416 [KC.]

まるで空が大泣き
しているかのように…

私はブランコに乗ったまま
雨宿りできそうな物を探すが

その公園には
滑り台などのものはなく
見つからなかった

⏰:10/04/10 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#417 [KC.]

「もう…いっか…。」

すでにびしょびしょに
なっていた私は
雨宿りを諦める

いつもとは違うジン…
あの女性はきっと
ジンの特別な人


そのままブランコに乗り上をむく

⏰:10/04/10 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#418 [KC.]

また…私の涙も流れはじめ
空の涙と共に
顔をつたって地面に落ちた

今の私が写真を撮れば
どんな写真が撮れるだろう…




⏰:10/04/10 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#419 [KC.]

それからどれだけ時間が
経ったのかわからない

雨が少し止み始める

「仕事…」

私は明日しなきゃならない事を
思いだす

「そろそろ帰らなきゃ…」

ゆっくりとブランコから
お尻を離す

⏰:10/04/10 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#420 [KC.]

雨に打たれ冷たくなった
体は重かった

そこからゆっくり記憶を探り
マンションの方らしき
方角に足を進める


止みかけとはいえ
まだ雨は降っている

体が重い

⏰:10/04/10 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#421 [KC.]

体を引きずるように歩く私

泣きつかれて体力も
少なくなっていた私は

突然、暗い闇に落ちてしまった…



⏰:10/04/10 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#422 [KC.]

私が目を開けたのは
そんな事の何日か後だった


目を開けるとそこには
しらない天井

私はゆっくり体を起こす

⏰:10/04/10 00:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#423 [KC.]

体が重たい…

「無理すんな。」

その声に驚き
声がした方向を向く

「聖二…さん?」

「やっと目を覚ましたんだな。よかった、心配したぞ?」

「どうして?」

私はフッとあることに気づく

⏰:10/04/10 00:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#424 [KC.]

「服…」

私はブカブカしたトレーナーを着ていた

「あっ…お前、びしょびしょだったから…その…」

顔を赤くして言う聖二さん

「えっ!?」

「イヤ!その…ッ!!変な事は一切してないから!!」

顔を真っ赤にして焦る聖二さんを見て
私は「プッ」と笑う

⏰:10/04/10 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#425 [KC.]

確かに私も恥ずかしいけど…
それ以上に聖二さんが照れているので
私はあまり気にならなかった

「すいません…迷惑かけちゃって…。」

「別にそれはいいが…」

首元に手を当て
私から顔を反らす聖二さん

⏰:10/04/10 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#426 [KC.]

こんなに真っ赤な聖二さんを
私は始めて見た

「アッッ!!!!仕事ッッ!!!」

私は思い出した

「あんなに熱出して、しかも意識なかったんだぞ?休みだ!!休みッ!!!」

そう言うと聖二さんは
スッと立ち上がる

⏰:10/04/10 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#427 [KC.]

「お前、何日寝てたと思う?」

聖二さんは水の入った
洗面器を片手に
歩き出した


「え?」

「2日間ぶっ通しで寝てたの知ってるかぁ〜??」

「二日間!?!?」

⏰:10/04/10 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#428 [KC.]

私はその言葉にびっくりする

「お前、ほんっと…もう、クビだよ。」

「ぬぇ〜!?!?」

私は焦る

その様子を見て
聖二さんはクスッと笑った

⏰:10/04/10 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#429 [KC.]

「嘘だ。社長には俺から言ってある。安心して寝てろ!!」

びっくりしたぁ…
でも本当に悪い事しちゃったなぁ…

私は自分がしてしまった
無責任な行動に反省した

「反省してるな?よろしい。今度からバカみたいな事すんなよ?」

そう言うと聖二さんは台所らしき所へ向かう

⏰:10/04/10 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#430 [KC.]

そこから聖二さんは私に声をかける

「なんか食うか?」

「え?」

「ん〜…そうだな。お粥作ってやるから、食え。」

そういうと聖二さんは
料理の準備をしはじめた

⏰:10/04/10 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#431 [KC.]

「あっ!!私、作ります!!!」

私が焦って布団から出ようとした時

「待てッッ!!!!!」

聖二さんが焦って
大きな声をあげる

私はその声にびっくりして
思わず止まる

「あの…下、穿いてから…な…。」

その言葉に私は一瞬固まる

⏰:10/04/10 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#432 [KC.]

そして聖二さんには見えないよう
ゆっくり布団をめくると
自分の格好に顔を赤くした


聖二さんは苦笑いをしている

『下を穿いてから』と聖二さんは
言ったけど近くにズボンらしき
ものは見当たらず

私はどうする事もできないまま
布団の中で料理ができるのを待った

⏰:10/04/10 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#433 [KC.]

周りを見渡せば
綺麗に片付けられた広い部屋


ソファーには毛布が
かけられていた

(聖二さん…ソファーで寝てたんだ。)

それもそうだろう

なんせ布団は私が支配していた

⏰:10/04/10 00:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#434 [KC.]

本当に悪い事をしたと
うつむいていた私に
聖二さんは笑顔でお粥を
もって来てくれた

「布団に入ったままでいいから食え。」

そう言ってお盆にのせたお粥を
私に渡す

⏰:10/04/10 00:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#435 [KC.]

「美味しそう…本当にすいません。」

「いいよ。お前の面倒ならいくらでもみるから、気にすんな。」

少し赤い顔でハニカム聖二さん
本当に素敵な人だ

私は聖二さんが作ってくれた
お粥を残さず食べた

⏰:10/04/10 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#436 [KC.]

「そんだけ食欲あればもう大丈夫だな!!」

「美味しかったです。ありがとうございました。」

私はにっこり笑いながら
聖二さんにお礼を言った

ウン。っと頷いた聖二さんは
お粥のお盆を下げてくれた

そしてどこかに行く

⏰:10/04/10 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#437 [KC.]

私はン〜っと大きく背伸びをする

すると聖二さんが何かを持ってきてくれた

「ホレ。お前の服だ。」

そう言って綺麗に折りたたまれた
私の服を手渡ししてくれた

「俺は洗面所にいるから、着替えたら声かけろよ。」

そそくさと去っていく聖二さん

⏰:10/04/10 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#438 [KC.]

私は自分の服に着替えた
そして聖二さんに声をかける

「着替えました。…本当にスイマセンでした。私、帰りますね。」

その言葉に少し寂しそうな
顔をする聖二さん…

「…送ってくよ。」

「いえ!!私、自分で帰ります!!」

「いや…送ってく。つか送らせろ。」

⏰:10/04/10 00:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#439 [KC.]

さっきまで寂しそうな顔をしていた
聖二さんだったが車の
カギを持つとどことなく
怒っているような気がした

自分で帰ると言っても
聞かない聖二さん…

私はまた近くの公園まで
送ってもらうことにした

⏰:10/04/10 00:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#440 [KC.]

今日はココまでにします。

>>378-439 New

いつも読んで頂いて
ありがとうございます♪

感想やコメいただけると
嬉しいです♪

★感想板↓★
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4743/

ありがとうございました♪

⏰:10/04/10 00:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#441 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>200-400
>>400-600
>>600-800
>>800-1000

⏰:10/04/10 07:42 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#442 [KC.]
>>441さん
安価ありがとうございます♪

⏰:10/04/11 01:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#443 [KC.]
>>439の続き↓
-------------

送ってもらっている途中

やっぱり少し機嫌が
悪そうな聖二さん

いつもより口数が少なく
感じていた私は思い切って聞いた

⏰:10/04/11 01:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#444 [KC.]

「原因…聞かないんですか?」

「辛い事あったんだろ?言わなくていいよ。」

私の辛さを
悟ってくれたかのように
優しい言葉を
かけてくれる聖二さん

私はその言葉に助けられた

⏰:10/04/11 01:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#445 [KC.]

きっと…口に出してしまうと
また泣いてしまうから

「ありがとうございます。」

「うん。」

少し笑った聖二さんの横顔
本当に申し訳ないと心に思った

⏰:10/04/11 01:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#446 [KC.]

しばらくして
家の近くの公園に着く

そこで車を止めると
聖二さんは私に言った

「できれば…家まで送りたいけど。だめか?」

「ごめんなさい。」

私はうつむきながら
聖二さんに謝った

⏰:10/04/11 01:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#447 [KC.]

「そっか…。」

私は車を降り
一礼をすると

心配そうな顔をしている
聖二さんは手を振り
帰って行った

⏰:10/04/11 01:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#448 [KC.]

はぁ…家はすぐそこ…
帰りたくないけど…

私の足はまるで
足枷がついているかのように
重たかった

でもいつまでも
帰らない訳にいかない

家を出るにしても
荷物を置いたままなんて
できる訳もない

⏰:10/04/11 01:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#449 [KC.]

私は足を引っ張るかのように
歩いて家に帰った

家の前にあっという間に
ついてしまった私…

ノブに手を当てる

もし家の中にジンがいたら…
私はどういう顔をすればいい?

私はドアの前で
立ち止まってしまった

⏰:10/04/11 01:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#450 [KC.]

すると中から足音がした

私はハッと思わず一歩下がる

するとドアが開いた

一歩下がっていたおかげで
ドアが私に当る事はなく助かった

「ル…カ…?」

ドアを開けたのは
女性ではなく

ジンだった

⏰:10/04/11 01:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#451 [KC.]

ジンは目を見開いて
私を見ている

「はぁ〜…案外近くにあったんだな。新居…。」

横から突然した聖二さんの声に私は驚く

「せっ聖二さん!?!?」

「悪い。どうしてもZIN君に話しがしたくて…後つけた。」

そう言いながら
近づいてくる聖二さん
その声に反応したジンは
部屋から出てきて聖二さんを見た

⏰:10/04/11 01:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#452 [KC.]

「なんでお前がここに…」

聖二さんを睨みつけるジン
聖二さんはジンの前に立つ

「君に言いたい事があってな。」

ジンは黙って聞く

「この二日間、俺が東大寺を預かってた。」

その言葉に目を見開くジン
そしてゆっくりと私を見た

⏰:10/04/11 01:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#453 [KC.]

「ルカ…」

眉間にシワを寄せるジン

私は何も言えず
ただその場で
立ち尽くしていた

「心配しなくても、何もしてない。」

そう言った聖二さんを再び
睨みつけたジン

⏰:10/04/11 01:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#454 [KC.]

「東大寺、無茶な事したらしくてな。熱出してぶっ倒れてたんだ。」

聖二さんは淡々と話す

「何が原因かとか…何も聞いてないけど、君が原因だろうと俺は思う。違うか?」

その言葉にジンは
何も言い返さず睨むのをやめた

「黙ってるって事はそうだよな?」

⏰:10/04/11 01:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#455 [KC.]

聖二さんは大きくため息をつく
そしてその直後ボコッと
鈍く大きな音がした

「うっ…」

腹部を押さえるジン

聖二さんはジンの腹部に
思いっきり殴りこんだ

「俺、なんの為に東大寺の事あきらめたと思ってんだ。」

聖二さんの顔は
さっきよりも怒っている

⏰:10/04/11 01:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#456 [KC.]

「お…まえ…」

再び聖二さんを睨みつけるジン
そんなジンに負けないくらい
聖二さんもジンを睨んでいた

「ジンッッ!!」

私は思わず声をあげるが
二人のすごい気迫に
近づく事ができない

⏰:10/04/11 01:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#457 [KC.]

「俺は東大寺に幸せになって欲しくて、しぶしぶ身を引いたんだ。なのにお前、何傷つけてんだ!!」

聖二さんは怒鳴る

そしてもう一度ため息をすると
少し悲しそうな顔をした

「頼むよ…お前にしか東大寺は幸せにできないんだ。…だから…もっと大切にしてやってくれ。」

⏰:10/04/11 01:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#458 [KC.]

そうジンに言うと聖二さんは
ジンの後ろで
固まっている私を見た

「悪い、東大寺。彼氏…目の前で殴っちまった。」

彼氏…そうか
聖二さんはジンが
私の彼氏だと思ってるんだ…

⏰:10/04/11 01:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#459 [KC.]

私は最低だ…
こんな良い人を
騙しているなんて

心がすごく痛かった

でも今、本当の事を言えば
聖二さんはジンに
何をするかわからないと
そう思った私は
黙って聖二さんを見つめた

⏰:10/04/11 01:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#460 [KC.]

悲しそうな顔で私に謝ると
聖二さんはジンに何も言わず
帰って行った

腹部を押さえたままのジンは
その場に膝をつく

⏰:10/04/11 01:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#461 [KC.]

「ジン…!?」

私はジンの背中に手を当てる

ジンはすぐ立ち上がったが
フラッとしていた



私はジンを支え
部屋に入るとリビングへ向かう

そしてソファーにジンを座らせた

⏰:10/04/11 01:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#462 [KC.]

「お水…取ってこようか?」

私は心配そうにジンに聞く

「いい。」

ジンはうつむいたまま返事をした

元気がないジン
私は本当に大丈夫か心配になる

⏰:10/04/11 01:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#463 [KC.]

「ルカ…なんであの日、出てったの…?」

「え?」

悲しそうなジンの声

「俺、マジ心配した。」

「ごめん。」

まさかこんな事にまで
なるなんて…

私もうつむいた瞬間
ジンは私の手を強くひっぱった

⏰:10/04/11 01:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#464 [KC.]

私はバランスを崩し
ジンへと倒れこむ

するとジンは腕を優しく
私の後ろに回し私を抱きしめた

「アイツ言ってた事、ホント?」

「…うん。連絡しなくてごめん。」

「なんで出てったの?」

「それは…」

⏰:10/04/11 01:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#465 [KC.]

私は言葉を詰まらせる

「マミのせい?」

「マミ?」

私を抱きしめるジンの
腕に力が入る

「マミって?」

私は抱きしめられながら
ジンに聞いた

⏰:10/04/11 01:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#466 [KC.]

「この間、ルカにドアぶつけたヤツ。」

私はドキッとする

「俺がマミを送っていったから?」

「…。」

私は何も言えなかった

「なんで黙ってるの?」

ジンは私を少し離すと
私の目を見た

⏰:10/04/11 01:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#467 [KC.]

そして今にも泣きそうなくらい
辛く、苦しそうな顔で
ジンは私に怒鳴った

「言ってくんないと俺、わかんねーんだよッ!!」

とても悲しそうな顔

私はその顔を見て
息ができない程、胸が苦しくて
涙が目に溜まり始めた

⏰:10/04/11 01:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#468 [KC.]

「ごめ…ん…」

それが私に言える
精一杯の言葉

「謝らなきゃダメなの…俺でしょ?」

私は横に首を振る

「俺こんなにルカ傷つけてんだよ?」

私は目を瞑る

⏰:10/04/11 01:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#469 [KC.]

これ以上ジンを見たら
泣いてしまう気がした

「ルカ…。」

ジンは目を瞑っている
私の顔を優しく
両手で包むと
軽くキスをした

私はキスにびっくりして
目を開ける

⏰:10/04/11 01:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#470 [KC.]

「ちゃんと言って?ルカの気持ち…。」

「私…」

「うん。」

「私ね…」

「うん。」

私の顔を優しく包む
ジンの手

⏰:10/04/11 01:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#471 [KC.]

ジンは私をまっすぐ見て
小さく頷きながら
私の話を聞いてくれている

「私…、ジンが好き。」

私はやっと…
ジンに気持ちを
伝える事ができた

⏰:10/04/11 01:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#472 [KC.]

その言葉を口にすると
私の涙はガマンができず
目から溢れ出す

その言葉にジンは
目を見開いたまま固まった

「ソレ…ホント?」

少し震えたジンの声

私は小さく頷いた

⏰:10/04/11 01:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#473 [KC.]

今日はココまでにします。

>>443-472 New
いつも読んでいただいて
ありがとうございます♪
感想やコメいただけると
嬉しいです♪

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ありがとうございました♪

⏰:10/04/11 01:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#474 [KC.]
>>472の続き
-------------

「ルカ…。」

その言葉と同時に
ジンはギュッと私を抱きしめた

私もジンの背中に手をまわす

「嘘じゃない…?」

ジンは小さな声で私に聞いた
私はウン。とまた小さく頷く

「そっか…ありがとう。」

⏰:10/04/11 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#475 [KC.]

ジンが…好き…
大好き…


泣きながら小さく震えている
私をジンは強く抱きしめてくれた

「俺、バカだ…。ごめんね、ルカ。」

「ううん…。私も…本当に…ごめんな…さい…」

抱きしめたまま
優しく頭を撫でてくれるジン

⏰:10/04/11 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#476 [KC.]

「ねぇ、ルカ。俺の話…聞いてくれる?」

「ジンの話し…?」

「そぉ。俺の話ぃ。」

少しだけ落ち着いた私は
ジンの話しを聞く事にした

「マミはね、俺の元カノなんだぁ。」

「元…カノ…?」

⏰:10/04/11 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#477 [KC.]

「うん。俺が初めて…心から愛した人で、本当に愛してた。」

(そっか…やっぱりマミさんはジンにとって特別なんだ…)

私は心の中でそういうと
黙ってジンの話しに耳を傾ける

「マミがいれば他に何もいらないくらい、大好きで大切な存在だったの…。」

その言葉に私の胸は
すごく締め付けられる

⏰:10/04/11 23:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#478 [KC.]

「でも、アイツは…立派なピアニストになるって…俺よりアイツの夢をとってさ。4年くらい前に一人でドイツに行っちゃったんだ。」

ピア…ニスト…?

「その時、アイツから別れを告げられて…それっきりだった。」

私が目を閉じると同時に
ジンの腕にも力が入った

「俺、どうしてもマミを忘れる事できなくて…でも、マミの事…恨んで…。マミがドイツに行ってから俺、女を信用できなくなってた。」

⏰:10/04/11 23:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#479 [KC.]

「…。」

「そしたら…。ルカが急に俺の家にきて…女はみんな、信用できなかったのに…ルカは他の女と違ってドンドン俺の中に無断で入ってきて…。」

(…え?)

「でも好きになるのが怖かったし、冷たく接したり突き放したりして…いっぱいお前の事傷つけた…」

(ジン…)

「俺、ズルイよな…。」

「…。」

⏰:10/04/12 00:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#480 [KC.]

「俺、ルカの事好きなのに…そばにいるのに…自分で遠ざけてた。」

そう言うとジンは
私の体をそっと離した

「俺、もう逃げないよ。…俺はルカが好き。お前を、愛してる。」

「ジン…」

私は思わず名前を呼ぶ

⏰:10/04/12 00:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#481 [KC.]

私の目からはまた涙が溢れ出す
でも悲しいからなんかじゃない

「ルカ…」

ジンが私を呼び
そしてキスをしてくれた

触れるだけのキスじゃなく
ちゃんとした…
…愛があるキス

そしてジンはそっと唇を離す

⏰:10/04/12 00:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#482 [KC.]

「ルカ、俺…もう絶対お前を離さない。だから…、だからフリじゃなくて…本当の彼女になってぇ?」

ジンからの告白…



止まる事を知らない
幸せな涙が次から次へと溢れだす

⏰:10/04/12 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#483 [KC.]

「ジン…」

私はジンに抱きついた

私に少しびっくりしたジンは
一瞬止まったがまた…
優しく抱きしめ返してくれた

「私、ジンの彼女になりたい…」

「うん。俺もルカの彼氏になりたい。」

⏰:10/04/12 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#484 [KC.]

私達はその後も自分達の
存在を確かめるかのように
何度もキスをし
何度も抱きしめあった


翌日

7時頃目が覚める

⏰:10/04/12 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#485 [KC.]

私は、久しぶりに
爽やかな朝を迎えた

横を見るとそこには
ジンがいる

「んん〜…。」

寝言のように言うジンは
寝ながら私をギュッと抱きしめた

こんなに幸せな朝は
いつぶりだろうか…

⏰:10/04/12 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#486 [KC.]

ずっとこうしてジンの
寝顔を見ていたいけど
現実からは逃れられない…

仕事に行かなければ

寂しさをガマンし
ジンを起こさないよう私は
起き上がろうとした

すると急に強く
腕を引っ張られる

⏰:10/04/12 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#487 [KC.]

「うわぁあッ!!」

私は体制を崩し再びベッドへ戻る

「どこ行くのぉ〜?」

「ごめん…起こしちゃった…?」

どうやら注意してたものの
ジンを起こしてしまったらしい

⏰:10/04/12 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#488 [KC.]

「行っちゃダメぇ。」

そう良いながら私をベッドに
拘束するジン

「ジン〜…」

照れ笑いする私…

私だってもっとこうしてたい
でも…二日分溜まった仕事は
待ってくれないのだ

⏰:10/04/12 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#489 [KC.]

「私、仕事いかなきゃ…」

ジンに私は説得する

「またアイツに会うの?」

「え…?アイツって聖二さん?」

その名を聞いてジンはムスっとする

「昨日は、体調不良だったから…あんなへなちょこパンチ当っちゃったけど、次会ったらマジ倍返しすからぁ。」

「体調不良?」

⏰:10/04/12 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#490 [KC.]

そういえば今も少し
熱っぽい気がする…

「大丈夫?熱あるの?」

私はジンの額に手をあて
熱を確かめた

「ちょっと温いかも…」

私は心配そうにジンを
見つめる

⏰:10/04/12 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#491 [KC.]

するとジンは額にある
私の手を握り額から離した

「ルカがいるから、興奮してるだけじゃない?」

笑顔で言うジン
私は思わず顔を赤くした

「ハハ、ルカ顔赤いぃ。」

「ジンがそんな事言うからっ!!」

「だって〜…」

⏰:10/04/12 00:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#492 [KC.]

そう言うとジンはグイッと
私を引き寄せる

「昨日ルカ、先寝ちゃうからさぁ。したい事まだい〜っぱいあったのにぃ。」

顔をどんどん近づけるジン…

「俺、すっげぇ〜ガマンしてんだよぉ?」

朝っぱらから私の心臓は
すごい速度で大きく動き出した

⏰:10/04/12 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#493 [KC.]

実は、昨日…あれから
ジンの部屋へ行き
二人でベッドに入った…

後の記憶が私にはない

どうやら私は泣きつかれて
すぐに寝てしまったらしい

「ご…ごめんッ…」

『ガマン』…
その言葉の意味は
ジンの顔を見ればすぐに
わかってしまった

⏰:10/04/12 00:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#494 [KC.]

私の顔はもう
火がふき出しそう
に熱く、赤くなっている


「そういう顔、やめてぇ?本当にガマンできなくなるぅ。」

ジンはそう言いながら
体制を変え私の上に乗る

⏰:10/04/12 00:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#495 [KC.]

「だっ…ダメだよッ!?!?」

思わず声が裏返る私

その声を聞いてジンは
キョトンとした後
笑いながら言った

「はいはい、仕事だもんねぇ。今日の夜までガマンするぅ。」

「はい。ちゃんとガマンしてね。」

ジンの頭を撫でながら
私も笑顔になる

⏰:10/04/12 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#496 [KC.]

そして軽くキスをすると
ジンはしぶしぶ私から降りた

私はベッドから解放され
自分の部屋に戻る

そして服を着替え
仕事に行く準備をし
朝食を作り家事を
一通り済ませた

⏰:10/04/12 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#497 [KC.]

「ジン、今日仕事は?」

「あるよぉ。」

「そっか、ジンもがんばってね。」

私は笑顔でジンにそう言うと
玄関に向かう

「ルカっちょっと待って!!」

「どうしたの?」

⏰:10/04/12 00:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#498 [KC.]

私は靴をはきながら
ジンを見た

「これ、俺の携帯ぃ。」

ジンは一枚のメモ用紙を
私に渡す

そこにはジンのアドレスと
携帯番号がかかれていた

さっき何か書いていると
思ってたけど…

⏰:10/04/12 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#499 [KC.]

「昨日から赤外線するヒマなかったっしょ?」

そう言いながら
ニコッと笑う

「ちゃんと、連絡先教えたからねぇ?何かあったら今度はちゃんと連絡するようにぃ!!」

「わかった!!ありがとう!!」

今まで知らなかったジンの携帯

ジンから教えてくれた事が
私はすごく嬉しかった

⏰:10/04/12 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#500 [KC.]

そしてジンは私を
マンションの下まで
見送ってくれた

ジンの行動ひとつひとつが
とても愛しくて…
嬉しくて…

本当に幸せを感じていた

⏰:10/04/12 00:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


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