記憶を売る本屋 2
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#5 [我輩は匿名である]
「…あ」
正面を見ていた飛鳥が声を上げる。
「何だよ」
「あの2人、相変わらずラブラブだね」
飛鳥が指差す先には、薫と響子の姿。
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#6 [我輩は匿名である]
「眠たいねー…」
響子は大きく欠伸をする。
「夏休みだらけてたからな…」
薫もいつもよりボーッとしている。
「んー…あっ、猫!」
響子は明るく言って、1人電柱に近づいていく。
それにつられて、薫も響子の後ろで立ち止まる。
:10/04/18 20:50
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#7 [我輩は匿名である]
「…響子、犬好きじゃなかったか?」
「それは“昔”の話。今は猫のほうが好きなの」
響子は笑って言いながら、携帯電話のカメラで猫を撮る。
首輪を付けているので、どこかで飼われているのだろう。
勝手に撫でたり顎を触っている響子を見て、薫は穏やかな笑みを浮かべる。
「何朝からニヤけてんだよ、気持ち悪い」
薫に不機嫌そうに言いながら、直人は薫に寄り掛かる。
:10/04/18 20:51
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#8 [我輩は匿名である]
「ニヤけてねぇよ」
「思いっきりニヤけてただろ」
朝から軽く言い合いを始める直人達の隣で、響子と飛鳥が「おはよう」と笑い合う。
「騒がしい」とでも思ったのか、猫は響子の手を離れ、どこかへ行ってしまった。
「あーあ、行っちゃった」
響子は残念そうにため息をついて、飛鳥と一緒に歩きだす。
:10/04/18 20:51
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:v3aiuClI
#9 [我輩は匿名である]
「どーせエロい事でも考えてたんだろ?そんな顔してたぞ」
「してない」
「そうよ!薫は頭の中では考えてても、顔には絶対出さないんだから!」
「それ、結局考えてるって事じゃ…」
4人は騒ぎながら登校する。
:10/04/18 20:52
:N08A3
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#10 [我輩は匿名である]
あれから、あの老人は現れなくなった。「見た」という話も聞かない。
薫はやっと鎖骨骨折の治療が終わり、相変わらず響子と、すでに夫婦のような雰囲気を醸し出している。
飛鳥は奏子に誘われたカフェでアルバイトを始め、もう4ヶ月になる。
奏子と響子を中心に、やっとクラスの女子達とも話せるようになってきた。
奏子も響子も飛鳥を受け入れ、いつも一緒に行動している。
直人も相変わらず、毎日ボーッとして過ごしている。
:10/04/19 10:10
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#11 [我輩は匿名である]
「言っとくけどなぁ、男はみんなそういう事考えてしまう生き物なんだよ!」
「はぁ!?お前だけだろバーカ!」
「でも水無月の方がエロ本とか持ってそうなイメージあるよね」
「読まねぇよエロ本なんか!」
直人は顔を赤くして否定する。
必死になる直人に、3人は大笑いする。
「つーか、さっきのこいつの発言はスルーかよ!?」
:10/04/19 10:10
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#12 [我輩は匿名である]
「いいの。ちょっとやらしい方が男らしいでしょ?」
「え、月城って…」
飛鳥は意外そうに薫を見る。
「…なんか入院してる時にも安斎にそんな目で見られたな…」
薫は鬱陶しそうにため息をつく。
「そうだ、あん時照れて俺たちの事追い出したのに、何で今はそんな余裕なんだよ」
「もうどう思われようが、どうでも良くなってきた。
それに、響子の話だと俺は男らしいって事になるしな」
「何だよそれ…」
直人は呆れながら薫を見る。
:10/04/19 10:11
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#13 [我輩は匿名である]
学校に到着し、4人はそれぞれ靴を履き換える。
「あっ!みんなおはよー!」
今度は明るい奏子の声が聞こえてきた。
「おう、久しぶり!」
直人も同じようなテンションで返事する。
「さっき聞いたんだけどね、響子のクラスの転入生来るらしいよー」
「は?転入生?」
直人達はきょとんとする。
:10/04/19 10:11
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:6hENWB/Y
#14 [我輩は匿名である]
「へぇー、男かなぁ?私女がいいなぁ」
響子は期待しながら下履きを靴箱に入れる。
それに対し、奏子は「えー私イケメンがいい!」と反論している。
いつもの5人が揃った所で、直人達は教室に向かって階段を上る。
「ねぇねぇ、みんな宿題終わった?」
奏子が後ろを向きながら話し掛ける。
「終わった」
「え!?飛鳥はやっ!」
:10/04/19 10:12
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