記憶を売る本屋 2
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#575 [我輩は匿名である]
「あたしもスッキリした」

「ったりめぇだろ!どっちにしろ怒られんだから、

さっさと行ってバス乗ってた方が温かいしよ」

「そっち…?」

直人達はぶつぶつ言いながら、駐車場へと戻った。

⏰:10/12/25 10:07 📱:N08A3 🆔:xWmSr4uA


#576 [我輩は匿名である]
「ん?1人足りなくないか?」

バスの前で点呼をとられ、直人達は目を見合う。

「あの…ちょっと月城が…」

「月城がどうした?」

「…ちょっと…」

「ちょっと?」

「…………お、お腹痛いって」

直人が誤魔化せないと思った飛鳥が、適当に嘘を吐いた。

「そ、そう!で、トイレにこもっちゃって!」

⏰:10/12/28 22:48 📱:N08A3 🆔:CS9vaOp2


#577 [我輩は匿名である]
「先に行っててって言われたんですぅー」

飛鳥に続いて、女子たちが口々に言い訳する。

「えー!?昼飯か何かあたったんじゃないのか!?」

「さ、さぁ…。まぁ、もうくると思いますよ」

「困ったなぁ…。まぁお前達は先にバス乗ってろ」

「はーい」

何とか誤魔化した直人達は、そそくさとバスに乗り込む。

「あんまり怒られなかったねー」

5人はホッと胸を撫で下ろしながら、それぞれ席に座る。

⏰:10/12/28 22:48 📱:N08A3 🆔:CS9vaOp2


#578 [りか]
いつも読んでます
思ったのですがもしかしたら
魔法のIランドなんかで書かれたら
いいとこまでいくかもしれないですよメ

⏰:10/12/29 12:59 📱:SH003 🆔:BqXyKb.Y


#579 [我輩は匿名である]
>>りかサン
コメントありがとうございます。
申し訳ありませんが、感想等は感想板の方にお願い致しますm(_ _)m

⏰:10/12/29 13:28 📱:N08A3 🆔:M/DS/ErQ


#580 [我輩は匿名である]
集合時間を3分遅れて、薫が走って帰ってきた。

担任に頭を下げる薫を、直人は窓越しに見る。

少しやりとりが合った後、薫がバスに乗ってきた。

「おかえりー」

「あぁ…ごめん、怒られなかった…?」

「大丈夫だったよ」

「そう…。なんか…いい感じに嘘ついてありがと…助かった…」

薫は言いながら、直人の隣に座る。

相当ダッシュしてきたらしく、息を吐くたびにゼイゼイいっている。

⏰:10/12/30 17:28 📱:N08A3 🆔:FW8KT5jQ


#581 [我輩は匿名である]
「大丈夫かよ?」

「あんまり…」

薫は短く答えながら、吸入式の気管支拡張剤を吸い込む。

「…で、どこに何しに行ったんだ?」

「……ガラス館?…に…」

「プレゼントでも買いに?」

⏰:10/12/30 17:28 📱:N08A3 🆔:FW8KT5jQ


#582 [我輩は匿名である]
「………まぁな……。ガラス館で…買い物したいって言ってたから……」

呼吸を整えながら、薫はちょっと恥ずかしそうに答える。

「香月、大丈夫かなぁ?」

「…響子は割と丈夫なほうだし…大丈夫だろ…」

「そうだな」

全員揃ったのを再確認して、バスはやっと発車した。

⏰:10/12/30 17:29 📱:N08A3 🆔:FW8KT5jQ


#583 [我輩は匿名である]
ホテルに着いたのは、それから約1時間後の事だった。

部屋に入るなり、直人はベッドにダイブする。

「はぁ〜フカフカ〜♪」

「やめろよ、埃立つだろ」

うっとうしそうに咳払いをしながら、薫もベッドに腰を下ろす。

3人部屋なので少し狭いが、泊まるにはなかなかいいホテルだ。

「今日の晩飯何かなぁー」

直人は寝転がってしおりを広げる。

その横で、薫はふと、さっきから良介が大人しい事に気付いた。

⏰:10/12/30 22:19 📱:N08A3 🆔:FW8KT5jQ


#584 [我輩は匿名である]
「どうしたんだ?気持ち悪いぐらい大人しいな」

不審そうに尋ねるが、良介はベッドに寝転んで、何も言わない。

「(………変な奴。まぁ元々だけど)」

「飯まで暇だな。テレビでも見るか♪」

直人は2人の空気の悪さに気付く事なく、独り言を言いながら勝手にテレビをつける。

「この時間は何もいい番組ないじゃないか」

「わかんねぇだろ?そんな事。つーか、チャンネルおかしくね?」

⏰:10/12/30 22:20 📱:N08A3 🆔:FW8KT5jQ


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