記憶を売る本屋 2
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#165 [我輩は匿名である]
「彼女が出来たら、直人も絶対惚気ると思うぞ」
そう言われても、自分が惚気る姿なんて全く想像出来ない。
直人は「そうかなぁ…?」と腕を組んだ。
:10/05/06 20:23
:N08A3
:6Ieh1kRI
#166 [ま]
:10/05/07 01:45
:P04A
:6S1BPj46
#167 [我輩は匿名である]
ホームルームの時間。
「今日は球技大会の競技を決定したいと思いまーす」
体育委員達が前に出て仕切っている。
「こんな時期に球技大会なんかあるのか!」
体育系の直人は、早くもテンションが上がる。
女子と男子が、それぞれ教室の前後に分かれていく。
「こんな時期に球技大会なんかするんだな」
薫も同じように思っていたらしい。
壁にもたれて腕を組んでいる。
「あれか?スポーツの秋だからか?
運動会は何故か1学期だったしな」
:10/05/08 22:43
:N08A3
:BuSWAh76
#168 [我輩は匿名である]
言いながら、直人は楽しそうに笑っている。
「薫、お前何出る?」
直人は早速薫に尋ねる。
壁にもたれながら、薫は首をひねる。
「…何があるんだっけ?」
「えっとなぁ」
黒板に貼られた紙を見ると、男子は野球とドッヂボールと書かれている。
「野球だな、俺は」
「やっぱそう来るか。うーん…」
:10/05/08 22:44
:N08A3
:BuSWAh76
#169 [我輩は匿名である]
直人はさらに楽しそうに声を上げ、自分も腕を組んで考える。
「…俺、ドッヂがいい!」
「だろうな、お前野球下手だし」
「うるせぇな!」
直人は声を荒げて反論する。
「…お前、昔から野球好きだったよな。何でか知らねぇけど」
「前世の名残じゃないか?」
「名残?」
:10/05/08 22:44
:N08A3
:BuSWAh76
#170 [我輩は匿名である]
「霜月優也は小学校から高校まで野球部だった。
だからまぁ、生まれ変わりの俺が受け継いだんじゃないか?」
「へぇ…」
直人は薫を見ながら頷く。
「…要は…何もなかったなぁ…」
「そう…」
薫が返事をし終わる前に、直人が「あ!」と声を上げた。
「何だよ」
「お前、またバトルしようぜ、とか言われるんじゃね?」
:10/05/08 22:45
:N08A3
:BuSWAh76
#171 [我輩は匿名である]
「………あぁ…」
薫は鬱陶しそうに壁にへばりつく。
「大丈夫だって!俺が手伝ってやるから!」
直人は元気良く笑う。
薫は「あぁ…」と相づちは打ったものの、どこか浮かない表情で考え込み始めた。
:10/05/08 22:45
:N08A3
:BuSWAh76
#172 [我輩は匿名である]
一方、女子たちも順調に事を運んでいた。
女子は男子と違い、ハンドボールとドッヂボールとなっている。
「(…何でバスケでもバレーでもなくて、ドッヂボールなんだろ…?痛々しい…)」
飛鳥は紙を見ながら首をひねる。
「神崎さんは、何がいい?」
女子の体育委員が飛鳥に話し掛ける。
「…私は…」
正直どっちも嫌なのだが、決めなければ話が進まない。
ハンドボールはまだ暑い屋外で走り回らないといけない。
ドッヂボールは走り回らなくていいが、当てられると痛い。
:10/05/10 20:01
:N08A3
:OlQ7CTBQ
#173 [我輩は匿名である]
運動があまり好きではない飛鳥にとっては、究極の選択だった。
「………………ドッ、ヂ、ボール、かな」
しばらく迷った末、飛鳥は無理やりドッヂボールと答えた。
日焼けしないだけマシだと思ったらしい。
「りょーかい♪」
体育委員の女子はにっこり笑って、次々とみんなに聞いていく。
飛鳥は大きくため息を吐く。
「(……あいつは、何出るんだろうな…?)」
飛鳥はそんな事を考えながら、薫と話している直人の背中を見た。
:10/05/10 20:01
:N08A3
:OlQ7CTBQ
#174 [我輩は匿名である]
帰り道。久しぶりに5人一緒に帰る。
「みんな何に出る事になったー?」
奏子が4人に尋ねる。
「俺ドッヂボール!」
「あー、何かそんな感じするね」
奏子が笑っている横で、飛鳥ははぁっとため息をつく。
「神崎、お前は?」
「…私もドッヂボール」
「いいじゃん、ドッヂボール。何でそんなテンション低いんだよ?」
:10/05/10 20:02
:N08A3
:OlQ7CTBQ
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