記憶を売る本屋 2
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#465 [我輩は匿名である]
“幽霊”と言われるのが気に食わないのか、声は言葉を濁す。
「考え事終わったの?」
「(あぁ。しばらくは様子見にした)」
「そっか。それがいいよ」
「(…で、改めて聞くけど、お前だれ?)」
直人はストレートに声に尋ねた。
「…直人、本当鈍感だよな」
「(うっせぇな、どいつもこいつも鈍感鈍感って)」
直人は黒板を見ながらブスッとする。
:10/07/22 09:00
:N08A3
:wAtNqTXQ
#466 [我輩は匿名である]
あげ
続き読みたいです
:10/08/01 10:29
:S001
:9MLNrBi6
#467 [我輩は匿名である]
age!
:10/08/05 00:44
:auKC3X
:☆☆☆
#468 [我輩は匿名である]
めっちゃ好きなんであげます
:10/08/25 00:08
:F02A
:Vnr3JSc6
#469 [我輩は匿名である]
続きお願いします!
:10/09/08 19:44
:SH01B
:yaC7Z24Q
#470 [我輩は匿名である]
とってもお待たせして本当に申し訳ありません


待っていてくださる方がたくさんいらっしゃって、感激です…(ノд<。)゜。
ちょっとずつしか進めれませんが、温かく見守ってもらえれば幸いです

:10/10/21 19:04
:N08A3
:yJnmi4cE
#471 [我輩は匿名である]
「月城薫は、俺が誰かわかってるみたいだったけど?」
「(そうなのか!?)」
「まぁ彼は勘鋭そうだしな」
声はからかうように笑っている。
「(…薫はお前の事知ってるのか?)」
「さぁ?全く知らないって事はないだろうけど」
直人は全くわからない。
ノートの端っこに、適当に図を書いてみる。
:10/10/21 19:05
:N08A3
:yJnmi4cE
#472 [我輩は匿名である]
真ん中に“幽霊”、その両脇に“オレ”“薫”と書いて、幽霊に矢印を引っ張る。
「(…お前、あと誰知ってる?)」
「お前の周りにいる人は大体知ってるよ。
月城薫、神崎飛鳥、安斎奏子、香月響子、あとロン毛の変な男子」
「(あぁ…あの自称・帰国子女な)」
最近あまり顔を見ないため、すっかり忘れていた。
「あと」
声が補足する。
:10/10/21 19:05
:N08A3
:yJnmi4cE
#473 [我輩は匿名である]
「石川晶」
直人はその名前にハッとした。
「(何であいつの事まで…!?)」
「さぁ?何でだと思う?」
声は問い詰めるように聞き返してくる。
晶を知っているのは、直人の近くでは薫と響子しかいない。
直人はさっきの図にいろいろ付け足し、それをじっと見つめる。
男の声。晶を知っている人物。薫じゃない…。
しばらく見ていると、直人はある人物を思い出した。
:10/10/21 19:06
:N08A3
:yJnmi4cE
#474 [我輩は匿名である]
自分とそっくりな顔をした、たった1人の晶の友達…。
「…お前…」
驚きのあまり、授業中だという事も忘れ、声を漏らす。
「…要か…?」
「…やっと思い出してくれたんだね」
声は、待ちわびたという感じで返事をした。
自分で言ったものの、直人は全く信じられない。
本を読んでいた時の直人と真逆の事が、要に起こっているみたいではないか。
「お前、何で…?」
:10/10/21 19:07
:N08A3
:yJnmi4cE
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