もぅえぇわ!
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#422 [だーいし]
ガラララ…バン。

3人は今田が帰ると、これからの段取りについて話し出した。この時、今田の異変に気づいていたのは店長だけだった。


今田は学校に戻り、中庭の花に水をあげ始める。


『やっぱり、言えないよ。』



数時間前───


『漫才をやめさせてほしい!?ど、どういう意味ですか?』

⏰:12/01/26 04:52 📱:S003 🆔:T7fX44n2


#423 [だーいし]
今田は校長室に呼ばれていた。そこには、井本校長・赤羽教頭がいた。

『教育委員会から直々に言われてね。部として成立させるのはいかがなものかと。』

赤羽教頭は言う。

『しかし、あの子達は真面目に取り組んでます!他の部活と変わりはないじゃないですか!』
『今田先生。我々は教育委員会に逆らう事は出来ないんです。伝統ある帝都西高校が「漫才」をやっているなんて世間にバレたら、大問題ですよ。』

『しかし、』

『とにかく!あなたの口からやめさせるように言って下さいね!』

⏰:12/01/26 04:57 📱:S003 🆔:T7fX44n2


#424 [だーいし]
『こ、校長先生はどうお考えなんですか?』

今田は窓の外の景色を見ている井本校長に問う。

『何を言っているんだ!私も校長先生も同意見です!ねぇ、校長先生。』


井本校長は黙ったまま窓の外の景色を見続けている。


『とにかくお願いしますよ!あなたは優秀なんですから。分かりますよね?』

⏰:12/01/26 05:00 📱:S003 🆔:T7fX44n2


#425 [だーいし]
今田は凄まじい葛藤と戦っていたのだ。


そんな事は知る由もなく、とうとう漫才披露当日を迎えた。



『あっつ〜。』


この日の気温は40℃近くあり、いつも以上に海岸は人で溢れていた。

⏰:12/01/26 05:04 📱:S003 🆔:T7fX44n2


#426 [だーいし]
『こんにちは〜。徳井さん今日はよ…』

ヒロシとキヨシは目の前に広がる光景に目を疑った。


【大爆笑!漫才オンステージ!】


店内の奥に設置されていたのは3日前までなかった特製のステージと看板だった。
看板は色とりどりに装飾され、ステージの真ん中にはセンターマイクがある。

⏰:12/01/26 05:07 📱:S003 🆔:T7fX44n2


#427 [だーいし]
『どう?いい感じでしょ?』

店の奥からマヤと徳井が出てきた。

『これって…?』

『特設ステージよ!伯父さん前大工さんだったの。』

『2人の為に作ったよ。ハハッハハハ。』


2人は愛想笑いするしかなかった。

⏰:12/01/27 14:27 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#428 [だーいし]
こうして、文字通り舞台は整った。

ヒロシとキヨシは早速チラシを配りに行くことに。

『キヨシ、バラバラで配ろう!その方が早いやろ。』

『う、うん。』


キヨシは返事をしたものの少し不安だった。

⏰:12/01/27 14:31 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#429 [だーいし]
ヒロシは海岸の入口、キヨシは砂浜でチラシを配る事にした。

『海の家とっくんでーす!漫才やりまーす!』


しかし、立ち止まる所かチラシを受け取ってさえくれない。

『なんやねん。』


ヒロシは不安になった。キヨシも同じだった。

⏰:12/01/27 14:34 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#430 [だーいし]
『海の家とっくんです。漫才やります。』

『…………。』

キヨシは砂浜でパラソルを立ててる女性客に声をかけたが無視された。


『海に来てるのに、漫才なんて。』


そう言われて気がした。

⏰:12/01/27 14:37 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#431 [だーいし]
それでもめげずに2人はチラシを配ろうとする。


キヨシはまだ全然チラシを配れていなかった。
パラソルの下で一人、麦わら帽子を被った女性に声をかけた。

『海の家とっくんです。漫才やります。』


『ヨ…シキ?』


キヨシはハッとした。自分の事を『ヨシキ』と呼ぶのはあの人しかいなかった。


『アキちゃん…。』

⏰:12/01/27 14:41 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


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