もぅえぇわ!
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#101 [だーいし]
そして全校集会が始まった。
毎回校長の話が長い。
今日も話し始めて15分が経っていた。

『えぇという訳でもうすぐ1年生は遠足がありますが、上級生を見習ってよそに行っても我が校に恥じない行動をして下さい。えぇそれともうひとつ。前回の中間テストで1年生のクラスから全教科満点が2名出ました。B組の小林君と鈴木君前へ。』

⏰:11/12/17 15:46 📱:S003 🆔:4Q2AZYC6


#102 [だーいし]
二人の名前が上がると体育館がざわついた。

『よっと!はーいはい!話ながあてしんどいわー。』
ヒロシがブツブツ言いながら校長の元へ

『まっ満点とった一人ってきっ君かね?』

『あぁそやで!』

校長を含め体育館がまたざわついた。

『で、もう一人はまだかね?』
キヨシはうつむいていた。

⏰:11/12/17 15:53 📱:S003 🆔:4Q2AZYC6


#103 [だーいし]
『鈴木君、早く行きなさいよ!』

キヨシの前に座っていた佐藤が話しかけた。

『僕はいいよ。』

うつむいたまま答えた。

『こ、校長先生!』

慌てた様子で松本が校長の元へ

⏰:11/12/17 15:56 📱:S003 🆔:4Q2AZYC6


#104 [だーいし]
『実は鈴木は極度のシャイでありまして……』

ひそひそ話で松本が校長に報告する。

『そういうことか…なら仕方な…』
『おーい!!キヨシー!!はよー!!何してんねーん!!』


ヒロシがマイクで呼びかけた。

⏰:11/12/17 16:02 📱:S003 🆔:4Q2AZYC6


#105 [だーいし]
呼びかけを続けるヒロシ。

『あの、バカ。』
キヨシは前を向いた。

体育館はより一層ざわついている。

『こらっ!もうやめなさい!』校長がマイクを取り上げようとした所をひょいとかわし、ヒロシはキヨシの元にかけよった。
『おい!キヨシ行くで!』

ヒロシはキヨシの腕を掴んだ。

⏰:11/12/17 16:07 📱:S003 🆔:4Q2AZYC6


#106 [だーいし]
『何するんだよ!離せよ!』

強引に腕をとるヒロシにキヨシが言った。

『何言うてんねん!お前もくんねん!』

そして2人は全校生徒の前に。校長も落ち着きを取り戻し2人を見ている。
ざわついていた館内はいつのまにか静かになっていた。

⏰:11/12/24 03:45 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#107 [だーいし]
まずはヒロシが話しだした。

『あぁ、ども。えぇ私が全教科満点取れたのは皆さんのお陰と言っても過言です!って過言か〜いってね!自分が一番カワイイっちゅーの!!』

ヒロシは両手を頭にやり猿のようなポーズをとりながら言った。
たまらず校長が咳払いした。

⏰:11/12/24 03:49 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#108 [だーいし]
『ほらっ次、キヨシやで!』

ヒロシがキヨシの腕をとり言った。
キヨシは辺りを見渡した。
全校生徒の目線が自分の方を向いていた。
一気に身体中の体温が頭に集まる感じがして、おでこから汗が吹き出した。

『やっぱり無理だ。』

キヨシは自分が座っていた所に帰ろうとした。

⏰:11/12/24 03:51 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#109 [だーいし]
『おいおいおい!何してんねん!なんか言えや!』

たまらずヒロシがキヨシの腕を掴む。

『僕には無理だよ!離してよ!』

『話すかいな!こんなチャンス滅多にないで!』

『チャンスって何だよ!離して!』

『おまっ!力強いねん!腕めっちゃ鍛えてるやろ!腕を中心に鍛えてるやろ!ほんで竹刀持って歩いてるやろ!』

『東野先生じゃないんだから!』

⏰:11/12/24 03:55 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#110 [だーいし]
キヨシはヒロシの腕を振り払った。
しばらく館内に静寂が。
と、次の瞬間!


ドッハー!!!!!!!


全校生徒が一気に笑いだした。キヨシは何の事かサッパリわからなかった。
ヒロシも同じだった。
しばらく笑いは続いた。


『いつまで笑ってんだ!』


パーンッ!!!!


東野だった。

⏰:11/12/24 03:58 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#111 [だーいし]
一気に沈黙の波が押し寄せる館内。


『そこの2人!後で職員室に来い!』


全校集会終了後、2人はこっぴどく叱られた。
説教が終わり2人は職員室を出た。

⏰:11/12/24 04:01 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#112 [だーいし]
『なんで僕まで怒られないといけないんだよ!』

『知らんやんけ!東野が2人って言うたんやから。』

『君があそこで連れて行かなかったらこんなことにはならなかったよ!』

『いいやん!ウケたんやから!』

『出た出た。関西人はいつもそうだよ!笑いがあればいいっていう考え!あのね…』

『あぁー聞こえませーん!』

⏰:11/12/24 04:04 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#113 [だーいし]
教室まで歩きながら2人が言い合っていると

『あんたたち!』

マヤが後ろから話しかけてきた。

『あんたたちまた問題起こしたわね〜』

『いいかマヤ。僕は関係ない!』

『おまっ!何やねん!ウケ…』
また言い争いが始まった。

『ハイハイハイハイ。分かったから2人とも落ち着いて。とにかく、おもしろかったよ。』

⏰:11/12/24 04:08 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#114 [だーいし]
『えっ?』

マヤの思わぬ反応に2人とも目がテンになった。

『あれからうちのクラスでもさっきの話題で持ちきりになってさ。あの2人息ぴったりだねって!』

『はっ?馬鹿馬鹿しい!なんで僕がこんなやつと!』

『いや〜やっぱボケがバッシー決まったからな!』

⏰:11/12/24 04:11 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#115 [だーいし]
『こう、バッシー決まったからお前のへなちょこツッコミでさえ生きたってことやな!』

『はいっ?僕がいつツッコミを?訂正しただけだよ?』

『それをツッコミ言うねん!』
『もういいから2人とも!』

⏰:11/12/24 04:13 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#116 [だーいし]
『ねぇ!そんなことより遠足の場所どこにした?』

『あぁ今日までだっけあれ。』
『何の話や?』

『君はいつも寝てるからなんにも知らないんだね!』

⏰:11/12/24 04:16 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#117 [だーいし]
3人が通う高校では1年生の時に遠足、2年生の時に修学旅行、3年生の時にも遠足があり無論進学校の為、行く場所は日本の歴史を垣間見れる場所などお堅い所が多い。

『今年は国会議事堂か人形浄瑠璃記念会館よ。』

『人形浄瑠璃記念会館?なんやそれ?絶対おもんないやん!』
『無難に国会議事堂だな。まっどっちもおもしろくないけど。』

『多分、圧倒的に国会議事堂の方が多そうね。去年も人形浄瑠璃記念会館の参加者は200人中3人だったらしいから…』

⏰:11/12/24 04:23 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#118 [だーいし]
『そんなおれへんかったんや!』

『当たり前だろ!?今どきの高校生に人形浄瑠璃はないよ。』
『なるほどね〜』

『私も国会議事堂にしよ!じゃあね!』

そういうとマヤは去って行った。

⏰:11/12/24 04:26 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#119 [だーいし]
帰りのHR。
クラス全員に遠足どちらに行くか選択する紙が配られた。
キヨシは迷う事なく「国会議事堂」の方に丸をつけた。
ヒロシの方を見た。
ヒロシは鉛筆を口に加えながら頭を左右に揺さぶりながらいた。


3日後、遠足の日がきた。

⏰:11/12/24 04:30 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#120 [だーいし]
この学校の遠足は珍しく1泊2日ある。毎年決まって湘南にあるホテルに1泊するのだ。

グラウンド バス前

松本は点呼をとっていた。

『なんやお前来たんや!勉強ばっかやないんやな。』

『遠足といっても参加しないと内申点が下がるからね。』

『なんでも勉強かい。』

松本は点呼を終え生徒たちをバスへ誘った。


『はい、みんなおはよう。今からバスは東京駅博物館に向かいます。そこで昼食をとり、そこからは国会議事堂か人形浄瑠璃記念会館に各自向かってもらいます!この間みんなにどちらにするか書いてもらったなー!はい全員「国会議事堂」でしたー!!』

⏰:11/12/24 04:38 📱:S003 🆔:lZ3yXS3o


#121 [だーいし]
松本の言葉に『やっぱりな』という声がちらほら聞こえた。 しかし、松本は間髪いれずにこう続けた。

『と、思ったんだが……小林!お前人形浄瑠璃だな。』

車内がざわついた。

『せやで!楽しみやな〜』

一番後ろの5人乗れる席に座っていたヒロシが元気よく手を上げながら言った。

⏰:11/12/26 02:30 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#122 [だーいし]
『どんだけ君は目立ちたいんだよ。』

窓を眺めながら同じ5人乗れる席に座るキヨシが言った。

『へへっ!まぁみんなが行くとこ行ってもしゃあないしな!』
『…ふーん。まぁ1人で楽しんで。』

『へへっ!』

しばらくしてプシューと音を立ててバスが停車した。

⏰:11/12/26 02:35 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#123 [だーいし]
ついたのは「東京駅記念館」
東京駅の歴史はもちろん周辺の鉄道の歴史が刻まれた空間だ。しばらくして昼食。
大きな食堂に生徒全員が集まった。

昼食も終わり、松本がクラスの生徒にこう告げた。

『じゃあ今から、「国会議事堂行き」と「人形浄瑠璃記念館行き」に分かれてもらう。先に国会議事堂行きは先生と一緒に行こう!』

⏰:11/12/26 02:42 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#124 [だーいし]
『じゃあ行くぞー!』

松本がヒロシ以外を引き連れて東京駅記念館をあとにしようとしていた。

『っておい、鈴木何してんだ?』

松本が急に立ち止まり言った。
『はい?』

『お前、人形浄瑠璃の方だろ?そっちに丸してあったぞ。』

『いやっ僕は、国会議事堂…』
『おいおい、男に二言はないはずだろ?残って小林と勝手に電車で向かってくれ!』

⏰:11/12/26 02:49 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#125 [だーいし]
松本はそう言い残すと生徒を引き連れ出ていった。
他のクラスの生徒たちも同様に出ていった。
残されたのはヒロシとキヨシ。
『やっぱり、あんたたちも人形浄瑠璃にしたんだ!』

マヤが笑顔で近づいてきた。

『なんやマヤちゃんも人形浄瑠璃にしたんや〜』

『したんや〜じゃないよ!ヒロシ!勝手に書き替えただろ!!』

『な、なんのことかな〜』

⏰:11/12/26 02:58 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#126 [だーいし]
『とぼけるなよ!ったくなんで人形浄瑠璃なんだよ!』

『ええやん別に〜』

『いい加減に…』

『はいはい、2人とも喧嘩せずに行きましょう。』

マヤが2人の手を掴み記念館をあとにした。

⏰:11/12/26 03:00 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#127 [だーいし]
東京駅記念館から人形浄瑠璃博物館までは電車で15分ほど。国会議事堂とは真逆の位置だ。3人は切符を買い電車に乗り込んだ。時間は15時すぎだったが、座席は全て埋まっており3人は仕方なく並んでつり革を握った。
ヒロシとマヤは笑顔、キヨシはまだブツブツ言っていた。

⏰:11/12/26 03:04 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#128 [だーいし]
『あのさ、こういうのって普通だれか先生付き添いでこない?』
キヨシがいきなり言い出した。
『確かにせやなあ!なんでやろ。』

『誰も人形浄瑠璃にするなんて思わなかったんじゃない?結局3人なんだし。』

『なるほどね。だから僕は国会議事堂がよかったのに…あのさ、ヒロシは他の人と同じことはしたくなくて、僕は勝手に書き換えられて、マヤは一体どうして人形浄瑠璃にしたんだい?』

⏰:11/12/26 03:08 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#129 [だーいし]
『そ、それはあれよ。あんたたちが人形浄瑠璃にするかなって思って付き合ってあげただけよ!』

『やさしいな〜マヤちゃんは〜』

ヒロシとマヤは笑顔でじゃれあっていた。それを横目にキヨシはため息を着き流れる景色を見た。

⏰:11/12/26 03:12 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#130 [だーいし]
駅に到着。
人形浄瑠璃博物館までは駅から徒歩5分のとこにある。

『到着や〜!来たな!2人とも!』

建物が見えてき、ヒロシは2人を差し置いて走り出した。

『元気ね〜まるで子供みたい。』

『確かに。あんなヤツが全教科満点なんて信じられないよ。』
『…………』

『ん?マヤ?』

『…………あぁゴメンゴメン。早くいこ!』

そう言うとマヤは走り出した。

⏰:11/12/26 03:21 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#131 [だーいし]
キヨシも2人の後を追い人形浄瑠璃博物館へ。
キヨシは館内に入らずに建物の周りをうろうろしていた。

『どうしたの?早く入ろうよ!』

『いや〜マヤちゃんそうしたいんやけど、門閉まってへん?』
『うそ〜!?ほんとだ。』

館内に入る大きな鉄格子の門は固く閉ざされていた。

⏰:11/12/26 03:26 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#132 [だーいし]
『どうしたんだい?2人とも。』

2人に追いついたキヨシが投げかけた。

『いや〜中に入られへんねん。』

『え?』

『あ、まって中に人がいるわよ!』

マヤが指差す先に掃除をしている従業員らしき男性がいた。

⏰:11/12/26 03:30 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#133 [だーいし]
『すいませ〜ん!ここの方ですか?門開かないんですけど〜!』

マヤの呼びかけに気づき、従業員らしき男性が近づいてきた。
『あぁこんにちはー今日は臨時休業になりまして…』

『えっ???』

⏰:11/12/26 03:33 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#134 [だーいし]
『実は、私以外の従業員が差し入れに食べた饅頭にあたって集団食中毒になったんですよ。全く私を差し置いて饅頭なんか食べるからですよ!たまには遅刻するもんですね〜ハハハっ』

従業員が笑いながら言うもんで、3人は苦笑いで受け流した。
『で、どうする?』

門の前でマヤが2人に言った。
『どうするも何も皆と合流しようよ!さぁ行こう。』

歩き出すキヨシ。残りの2人は立ち止まったまま。

⏰:11/12/26 03:43 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#135 [だーいし]
『何言ってんの?こんなチャンス滅多にないわよ!遊びに行きましょうよ!』

『せやせや、キヨシ〜。お前なかなか遊ばれへんやろ?チャンスやって!』

『ダメだよ!遠足と言ってもあくまでも勉強の延長なんだから。』

『そっ。じゃあヒロシ2人で行きましょうか。』

『せやな。じゃあなキヨシ!1人で国会議事堂いってらっしぁ〜い!』

⏰:11/12/26 03:47 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#136 [だーいし]
『なっ。。じゃあ、僕は失礼するよ。』

キヨシは駅方面に向かって歩き出した。
どこ行く?うまいもん食いに行こう!などという会話が聞こえてきた。


しばらくしてキヨシが帰ってきた。


『い、今から国会議事堂行ってもほとんど説明終わってると思うし、こっちのほうが勉強になるかも。。』

ヒロシとマヤはお互い顔を合わせ笑った。

⏰:11/12/26 03:53 📱:S003 🆔:1VJcWcpA


#137 [ラナケイン]
とりあえず電車に乗り込む3人。また席が埋まっているためつり革を掴む。

『で、どこ行くんや?』

『そうね〜、とりあえずアキバ行かない?私、メイド喫茶ってずっと行きたかったのよね〜!』

『おぉ、いいね〜!俺も行きたかってん!なぁキヨシ。』

流れる景色を見ていたキヨシ。
『ん?あああ。あの「メイド喫茶」ってなに?』

『えっ?』

2人は言葉を失った。

⏰:11/12/27 02:00 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#138 [ラナケイン]
しばらく沈黙が続きその後2人は笑いだした。

『あんた、メイド喫茶も知らないの?』

『キヨシ、マジか?』

『な、なんだよ!悪いかよ!で、メイド喫茶って何よ。』

⏰:11/12/27 02:09 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#139 [ラナケイン]
ヒロシは咳払いをし、メイド喫茶の説明をしだした。

『メイド喫茶っていうのはメイドさんが自分たちの事をご主人様やお嬢様と称してお給仕をしてくれるってやつや。』

『つまり執事みたいなもので、給仕をしてくれるって事かい?』

『ザッツライッ!そういうことやで。』

『なんで、ご主人様になるの?僕たちは一般市民じゃないか?』

『まぁまぁ、行ってみたら分かるわよ!さぁ、着いたわよ。』
電車の扉が開き3人は秋葉原に到着した。

⏰:11/12/27 02:20 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#140 [だーいし]
コテミスりました。すいません

⏰:11/12/27 02:20 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#141 [だーいし]
『私、秋葉原くるの初めて!楽しみ〜』

『オレもや!キヨシはあんのか?』

『なんでご主人様と称されるんだい?』

『まだ言うてんのかい!とにかく行ったらわかるって!』

『そうよ、ほら着いたわよ!』
マヤが指差す方向には
『萌え萌えメイド喫茶 なちゅらる』
と看板を構える建物があった。
『もえ?萌えって何?』

⏰:11/12/27 02:30 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#142 [だーいし]
『もぅ!入ったら分かるから!さぁ行くわよ!』

そういうとマヤはキヨシの腕を掴み店内に入っていった。

カランコロンカラーン♪
扉を開くとそこは学校の教室をモチーフにした内観だった。

『お帰りなさいませ!ご主人様とお嬢様!どうぞこちらへ。』
メイドの格好をした店員に案内される3人。
キヨシは目がテンになっていた。

⏰:11/12/27 18:11 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#143 [だーいし]
『ご注文はお決まりですか?』
『いや、まだや。』

『あ、あの。』

『なんやキヨシ。もう決まったんか?』

『なんでご主人様とかお嬢様って呼ぶんですか?僕たちは普通の一般家庭に生まれ決して裕福とは言えないけ…』

『もぅ!いいからキヨシ!あっなんでもありません。また呼びます♪』
マヤはキヨシが意味不明な事を言い出したので店員に気を使った。

店員は愛想笑いを浮かべ店の奥に入っていった。

⏰:11/12/27 18:15 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#144 [だーいし]
『あんた!要らないこと言わなくてもいいから!』

『何が要らないことだよ!僕は普通の…』

『分かった分かったから、早く注文決めましょ。』

そう言うと3人はメニューを眺めた。
よし決まった!とキヨシ以外の2人が言った。キヨシはまだ僕と言いながら必死にメニューを眺めた。

『すいませ〜ん。』
マヤが店員を呼ぶ。

『は〜い!お決まりですか?』先ほどと同じ店員がテーブルの前にきた。

⏰:11/12/27 18:18 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#145 [だーいし]
『えっと、私はフルーツオレ〜おいしくなる呪文と共に〜』

『俺はアイスティー〜おいしくなる呪文と共に〜』

『えええっと、僕は、…………萌え萌えオムライス……で。』
『はい!かしこまりました♪』
店員は伝票にメニューを書き、店の奥へ入っていった。

⏰:11/12/27 18:21 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#146 [だーいし]
と、ヒロシとマヤが笑いだす。
『な、なんだよ。』
ヒロシは不満げに2人に言った。

『お前ノリノリやんけぇ!』

『あんた本当に初めてきたの?』

また2人が笑った。

『そんなんじゃなくて、ぼ、僕はただオムライスが食べたかっただけだよ!』

『『ホテルに夕食あるのに〜?』』
2人は声を揃えてキヨシに言った。
キヨシは水を一気飲みした。

⏰:11/12/27 18:25 📱:S003 🆔:WggWklQ6


#147 [だーいし]
数分後。3人の注文のメニューがきた。
先ほどの店員の他に2名の店員がきた。

『では、お嬢様いっきまぁす♪おいしくなぁれ、ポン♪』

『では、ご主人様もいっきまぁす♪おいしくなぁれ、ポン♪』
ヒロシとマヤのが少し照れ笑いしながら飲み物を飲んだ。
キヨシは呆気にとられていた。

⏰:11/12/28 20:21 📱:S003 🆔:6yXC0Y4g


#148 [だーいし]
次はキヨシの番だ。

『ご主人様なんてお書きしますか?』

キヨシの頭に?が浮かんだ。

『何をですか?』

『あっ、ケチャップでご主人様のお好きな文字をお書きします♪』

『好きな文字……、じゃあ、「臥薪嘗胆」で。』

『えっ?』

店員は驚いた。

『ちょ、あんた!何言ってんのよ!』

『だって好きな文字だろ?僕の座右の銘を言っただけだよ。あっ意味を知らないんだね。意味はね、成功するには…』

『あっ店員さん、「きよしx」でお願いします。』

⏰:11/12/28 20:33 📱:S003 🆔:6yXC0Y4g


#149 [だーいし]
『はいっ♪』と店員は言いケチャップで書き始めた。

『おい、マヤ何勝手な事言ってんだよ!』

『あんたバカ?そういうのは「好き」とか「Love」とかなの!』

『そ、そうなのか。』

そうこうしているうちに、店員がケチャップで文字を書き終えた。

『はい!ご主人様書き終わりました〜♪』

そこには「きよしx」の文字が

⏰:11/12/28 20:45 📱:S003 🆔:6yXC0Y4g


#150 [だーいし]
『キヨシ、写メ撮らんでええんか?』

『と、とらないよ!恥ずかしい…』

『じゃあ、オレ撮ろーと。』

『か、勝手にしろよ。』

ヒロシはオムライスを撮影した。

しばらくして楽しんで3人はメイド喫茶を後にした。
店の前、マヤが切り出す。

『で、これからどうする?』

⏰:11/12/28 20:51 📱:S003 🆔:6yXC0Y4g


#151 [だーいし]
『もういいよ。そろそろ戻ろう時間だし。』
キヨシが時計を見ながら言った。

『え〜まだ遊ぼうよ〜。』
『せやせや!まだ行けるやろ〜』

『ダメだ。』

『なんやねん〜!オムライスニヤニヤしながら食うてたのに!』

『そ、そんな事ないよ。』

『てかてか、戻るのはいいけど1人で帰ったら怪しくない?』
『なっ………』

キヨシは黙った。

⏰:11/12/29 03:13 📱:S003 🆔:WjPgIqZs


#152 [だーいし]
『た、確かに。僕だけ帰るのはおかしいな。』

『でしょ?じゃあさ、プリクラ撮りに行こうよ!』

『いいね〜めっちゃいいやん!』

『キヨシ、プリクラっていうのは……』

『それはわかってるよ!』

3人は近くのゲーセンに寄ってプリクラを撮った。

『いい思い出になったな〜』
『そうね!』
『うん。』

3人は集合場所に戻った。

⏰:11/12/29 03:23 📱:S003 🆔:WjPgIqZs


#153 [だーいし]
集合場所近くでマヤと2人は別れた。
集合場所には他のクラスメイトがすでにいた。
恐る恐るソロリと列に入った。
『おお!戻ったか!どうだった人形浄瑠璃は?』
松本が列の先頭からこちらに向かってきた。

『いや〜先生それがね、なんや集団食中ど…』
『いやいや!大変よかったですよ〜!やっぱり日本の文化に触れるっていいですね〜』

『おお!そうかそうか!それはよかった!じゃあバスに乗るぞ〜』
松本の号令と共に、クラスメイトがバスに乗り込んだ。

『何正直に言ようとしてんだよ!バレるとこだったじゃないか!』

『いや〜悪い悪い!俺ばか正直やからな〜ハハハっ』

『たくっ。』
2人は一番最後にバスに乗り込んだ。
キヨシは少し笑顔だった。

⏰:11/12/29 03:43 📱:S003 🆔:WjPgIqZs


#154 [だーいし]
バスは湘南のホテルに着いた。ここは海に面しており、部屋からは湘南の海を一望できる。
バスをおりる一同。ホテルのロビーでこれからのスケジュール・部屋割りが発表された。
ヒロシとキヨシの部屋はバラバラだった。

『じゃあ、部屋についたら荷物を置いてまた下に降りてくるんだぞー。そっから食事だ。』

そう松本が言うと、一同は部屋に入っていった。

⏰:11/12/30 01:12 📱:S003 🆔:JvtjuTSY


#155 [ラナケイン]
待ちに待った食事。
この時ばかりはみんな、リラックスした様子で談笑しながら食事をしていた。

1人で食べていたキヨシにヒロシが話しかけた。

『1人で食うなんて水くさいやんけ!』

『あぁ。ゴメン』

『よくオムライス食べたのに食えるな〜』

『あ、あぁ』

⏰:11/12/30 01:49 📱:S003 🆔:JvtjuTSY


#156 [だーいし]
皆さん読んでくれていますでしょうか?ここでも構わないので、感想をお願い致します。

⏰:11/12/30 18:48 📱:S003 🆔:JvtjuTSY


#157 [だーいし]
『また2人で食べてんの?』
ヒロシとキヨシが夕食を食べているとマヤが夕食がのったお盆を持ってやってきた。

『なんだマヤか。メシの時くらい自分のクラスに行けよ。』

『なによその言い方〜!』

『ままま、キヨシいいやん!せっかく来てくれたんやから。』
言い争いながらも席につくマヤ。

『にしても遠出の外出、気の合う仲間との食事。やっぱりみんな笑顔やな。』

『ヒロシ君、いきなり何言ってんのよ!?』

⏰:12/01/01 16:50 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#158 [だーいし]
ヒロシが刺身を手にとり続けた。

『なんか、久しぶりに生きてるって感じたかも。』

『な、何言ってんの?ヒロシ君……』

『………あぁ、ゴメンゴメン。』

ヒロシはそういうと刺身を口にした。

食事も終わり3人はそれぞれの部屋に戻った。

『小林君そろそろ時間だよ。』

⏰:12/01/01 17:06 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#159 [だーいし]
扉付近で声をかける、同じ部屋の板尾と蔵野。
横になりテレビを見ていたヒロシ。

『時間てなんの時間や?』

『大浴場の時間だよ。A組の時間がもうすぐ終わりだから次は僕たちだよ。』

『おぉ、そうか!』

ヒロシはテレビを消し入浴の準備を始めた。

⏰:12/01/01 17:16 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#160 [だーいし]
部屋を出ると同じタイミングで向かいの部屋からキヨシたちも出てきた。

『おぉ、キヨシか。』

『うん、紛れもなく僕だよ。』
他愛もない会話をしながら大浴場へ。
そこにはすでにクラスの男子全員がいた。
2人は早速中へ。
2人は並んで背中を流した。

『なぁ、キヨシなんか静かすぎひんか?』

『何が?』

『いや、なんか「チ○コ見せろや!」とかあるやん!』

『あるわけないだろそんなの。』

⏰:12/01/01 17:44 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#161 [我輩は匿名である]
面白いです!
更新頑張ってください(^ω^)*

⏰:12/01/01 19:31 📱:P03A 🆔:uAkoqqFs


#162 [だーいし]
>>161
ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします!

⏰:12/01/01 20:33 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#163 [だーいし]
キヨシは体を洗い終え大きな浴槽の方へ向かった。

『おいっ!キヨシ!あっち露天風呂あんで!行こうや!』

『いいよ、僕は。みんなも入ってないし。』

クラスの男子は誰一人露天風呂に入っていない。

『ちぇっ、いいよ!一人で入るから!』

ヒロシは一人で露天風呂に入る。

⏰:12/01/01 21:18 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#164 [だーいし]
『はぁ〜いい湯やな〜。でも、なんでみんな来ぇへんねや?どんだけ早よー寝たいねん。ん……?』

ヒロシが独り言を言いながら露天風呂を堪能していると向こうから声が聞こえた。

『まさか!?』

ヒロシが声が聞こえる方に歩み寄る。

『おっ、やっぱり。』

露天風呂は一枚の塀を隔てて男湯・女湯がひとつになっていた。
ヒロシが急いで浴場の方に戻る。男子はほとんどいなかった。キヨシも出ようとしていた。

⏰:12/01/01 21:33 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#165 [だーいし]
『おいっ!みんな!女湯覗けるで!』

一気に男湯が静まりかえる。
男湯に残ったメンバーはキヨシをはじめ板尾・蔵野、キヨシと同じ部屋である篠原・吉田。そしてヒロシの計6名。

『小林君、今なんと?』
板尾が尋ねた。
ヒロシが手招きで皆を集めて話し出す。

『そこの露天風呂、壁があんねんけどちょっち穴空いてて女湯が見えんねん。』

『それで見えたのかい?』
興味津々を殺しつつ尋ねる蔵野。

⏰:12/01/01 21:53 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#166 [だーいし]
『いやっ、オレもビックリしてあんまよう見てないねん。』
少し落胆する一同。

『馬鹿馬鹿しい。そんな変態な事に興味はないね。じゃあ。』キヨシは浴場から出ようとした。

『ちょいまて!お前、そんなん言うて女子にチクるんやろ!』
『そんなことしないから。』

『ウソつけ!なぁみんな!』
ヒロシの掛け声に「そうだ!そうだ!」と口々に言う一同。

⏰:12/01/01 22:02 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#167 [だーいし]
『だから言わないって!ていうか何だろう?みんなそんなキャラクターだったの?そしてそんなヒロシと仲良くなかったよね?』

キヨシの反論にぐらつく一同。
『そんなこと関係ないっ!僕たちは男だぁ!!』
叫ぶ篠原。

『だからそんなキャラクターだったの?』

『とにかく!お前にはここにおってもらう!この秘密はオレらだけしか知らん事にしてもらうで!』

⏰:12/01/01 22:14 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#168 [だーいし]
『女湯は男のロマンやねん!だからおってもらうで!キヨシ!』

一同がキヨシの方を睨み付ける。

『わ、分かったよ。いればいいんだろ!いれば!』

「おぉ〜」
と歓声が上がったのち拍手がおこった。

『なんの拍手だよ。』

一同は頷き、露天風呂に向かった。

⏰:12/01/01 22:21 📱:S003 🆔:aNbsd8Io


#169 [だーいし]
『こっちや!こっち!ほら穴空いてるやろ?』

『ほんとだー。小林君すごいよ!』

『せやろ?』

キヨシ以外の連中は壁に這いつくばるようにいた。

『僕はここで見てるから。』

キヨシは浴場と露天風呂を繋ぐ扉付近にいた。

『何言うてんねん!お前も見んかい!』

⏰:12/01/02 00:25 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#170 [だーいし]
『いいよ。ここにいるよ。あのもう1回聞くけど、なんでそんな仲いいの?てか、よくなってんの?』

すると先ほどまで黙って頷いていた吉田がこう切り出した。

『「女湯を覗く」それで生まれる友情もあるんじゃないかな…』

『……うん、何言ってんの?大丈夫なの?バレたら進学に響くよ。』
キヨシは一同に痛い所をついた。

⏰:12/01/02 00:31 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#171 [だーいし]
一同の視線が扉の方に向いた。
『男には、何かを犠牲にしても得たいものがあるっ!』
篠原が叫んだ。
「シーっ!」っとヒロシ。

『いや、かっこよくないよ!欲望は人を変える…。』

『キヨシ!何を染々言うてんねん!お前も見んかい!』
キヨシを無理矢理穴の方に連れていくヒロシ。

⏰:12/01/02 00:36 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#172 [だーいし]
6人は6台並んでいるマッサージチェアに座り、フルーツ牛乳を飲んでいた。みなポカンとしていた。

『ビバ、遠足』
ヒロシは呟いた。

数分前まで6人の目の前に広がっていた、壁をひとつ挟んだ向こうに広がるネバーランド。

『1分交代!』
ヒロシが掲げたルールもどこふく風…。
全員が穴から見えるネバーランドを堪能した。

⏰:12/01/02 00:42 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#173 [だーいし]
『おい、キヨシ。おーい。キヨシ!』

『あああ。ゴメン。』

『いつまでポカンとしてんねん!』

『あれみんなは?』

『とっくに部屋に戻ったわ!このエロがり勉め!』

『誰がエロがり勉だよ!』

すでに次のクラスの男子たちがこちらをパッと見た。

『へ、部屋に戻ろう。』


しばらくして、就寝時間になった。

⏰:12/01/02 00:49 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#174 [だーいし]
それは急にきた。
物事は何時なんどきどうなるか分からない。

『ダメだ!寝られない!』
布団をガバッと持ち上げ、キヨシは起きた。

『こ、興奮して寝られない。』
篠原と吉田はイビキを立てて寝てる。
2人とも口角が上がっている。テレビのリモコンを手にとり、テレビを付けるが普段テレビを見ないキヨシにとっては深夜のドバラエティの意味があまりわからなかった。

⏰:12/01/02 00:58 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#175 [だーいし]
キヨシは忍び足で部屋を出た。深夜3時すぎ。見張りはいない。

ホテルを出て道路を挟んだ砂浜に向かった。

『こんな夜中に海に来たのは初めてだな。』

キヨシは砂浜にあったほどよい流木に座り海を眺めていた。

⏰:12/01/02 01:09 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#176 [だーいし]
しばらく海を眺めていると、遠くで花火の音が聞こえた。
音が段々こちらに近づいてくる。キヨシは気になって音のする方に目線をやった。

『………ちょ……ひ……あっ!!!』

『なんだ?』

キヨシが近づくと誰かがひとりでロケット花火をしていた。

『いや〜1人で花火って中々おもろいな〜!』

⏰:12/01/02 18:10 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#177 [だーいし]
『ヒロシ?』

『なにがおもろいんかな〜花火ってなんかテンション上がるな、……おぉ!キヨシやんけ!おお!おったんや!!ちょ花火しようや!花火!』

『お、おう。』

ヒロシは手に持ってあるロケット花火をキヨシに渡した。

⏰:12/01/02 18:34 📱:S003 🆔:8coA5JiE


#178 [だーいし]
『なんで花火してんの?』
ロケット花火を打ち終え2人は手持ち花火をしていた。

『いや〜なんか寝られへんくてな!そこのコンビニで買ってん。お前誘おうとしてんけど、そーいやケータイ知らんくてな。』

『あぁ、そうだったね。後で教えるよ。』

『イェイ!じゃあ最後線香花火しようぜ!』

『う、うん!』

⏰:12/01/03 01:14 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#179 [だーいし]
『あぁ、終わっちゃった。』
キヨシの線香花火の明かりが地面に吸い込まれた。

『あれ?ヒロシは…?』

『おぉーい!ジュースとお菓子買ってきたで〜♪』

ヒロシの声が遠くの暗闇から聞こえた。

『もぅ、完っ全に目覚めたからな!朝まで呑もうぜっ〜』

『呑もうってジュースだろ。』
『冷たっ!!』

⏰:12/01/03 01:28 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#180 [だーいし]
『じゃあ乾杯♪』

『乾杯。』

2人はお互いの缶を合わせた。ふぅと息をはきキヨシは話しだした。

『花火なんて久しぶりだな〜。』

『久しぶり?』

『うん。幼稚園の時によく家族でやってたんだけど小学校に入ってからは勉強勉強で全然しなくなったんだよね。』

⏰:12/01/03 01:39 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#181 [だーいし]
『そっか。じゃあもぅ何十年ぶりか。』

『そうなるね。凄い楽しかった。』

『オレも。』

『ヒロシが転校してきてからなんか生活が楽しくなったよ。』
『えっ?』
キヨシの思わぬ発言にヒロシは少し戸惑った。

⏰:12/01/03 01:44 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#182 [だーいし]
『一緒にたこ焼き屋行ったりとか、カラオケで歌ったり、今日で言うとメイド喫茶行ったりさ。僕、女湯覗くなんて今までしたことなかったよ。』

『フフっ!オレも初めて♪』

『なんか色々と今まで出来なかった経験が出来たってか。ありがとな。』

『な、なんやねん!改まって!』
ヒロシは笑って返したがキヨシは真剣だった。

⏰:12/01/03 03:13 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#183 [だーいし]
『キヨシの家で漫才見ただろ?あん時なんていうか全身に電流が流れたっていうか、衝撃が走ったんだよね!』

ヒロシはポテチを食べながら黙って耳を傾ける。

『初めてだった、あんなの。限られた時間でマイク1本で笑いをとるなんて……信じられない』

『…、それが漫才が持つパワーなんや。』

⏰:12/01/03 05:50 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#184 [だーいし]
『ヒロシあれ覚えてるかい?全校集会で2人で前に立ったの。』

『ああ!あれな、あの笑いとったやつや!』

『うん。あれは凄かったよね!見渡す限りみんな笑ってた。みんながそれぞれ何かを訴えるように笑ってたっていうか。……、あのさヒロシ』

『ん?なんや?』

キヨシは立ち上がり夜が空けそうな空を見上げてこう言った。

『僕にも出来るかな、漫才。』

⏰:12/01/03 06:05 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#185 [我輩は匿名である]
主さんふぁいと!
更新楽しみぉ

⏰:12/01/03 14:47 📱:K007 🆔:☆☆☆


#186 [だーいし]
>>185
ありがとうございます!
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします!

⏰:12/01/03 18:38 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#187 [だーいし]
しばらく沈黙が続いた。

『えっ?』

ヒロシがキョトンとした感じキヨシを見つめた。

『勉強以外の大事なものを見つけた気がするんだ。だからヒロシ僕といっ…』
『キヨシ、キヨシがマジなんは目見たら分かる。でもオレでええんか?』

キヨシは体をヒロシの方に向けた。

『もちろんだよ!』

⏰:12/01/03 18:51 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#188 [だーいし]
『………そうか。一緒に…………、やるかっ!』

『ヒロシ……』

ヒロシは立ち上がり、波が足元まで届く所まで走り出した。 そして目の辺りを服で拭い振り向き様にこう言った。


『いつまで待たすねん!』


キヨシは大きく頷いた。


こうして後に伝説を残す漫才コンビが誕生した。
しかし、これが彼らにとっての試練の始まりだとまだ知る由もなかった。

⏰:12/01/03 19:11 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#189 [だーいし]
2日目はお互いどこに行き、何をしたかあまり覚えていない。ただ、どの集合写真も2人とも「笑顔」だった。


遠足が終わって次の日の放課後ヒロシは気になっている事をキヨシに尋ねた。

『漫才の練習やねんけどどうする?』

『ん〜そうだね。毎日のように塾があるからね。でも…僕塾辞めるよ。』

『えっ?大丈夫なんか?』

『うん!勉強は家でも出来るからね!』

⏰:12/01/03 20:29 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#190 [だーいし]
キヨシのただならぬ意気込みを感じたヒロシは単純に嬉しかった。

放課後、2人しかいない教室でヒロシは目標を黒板に書き出した。

「文化祭公演!」

黒板にはこう書いていた。

『いいかキヨシ!文化祭でオレらの漫才を見てもらうんや!』

⏰:12/01/03 22:32 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#191 [だーいし]
『なんやねん、難しい顔して。』

『ん〜それは難しくないかな!?今までそんな事した人はいないよ。』

そう。2人が通っている帝都西高校は歴史を重んじる高校。文化祭では日本舞踊や琴の演奏などが行われていた。

『やってみな分からんやんけ!』

『……そうだよね。一緒に頑張ろう!』

⏰:12/01/03 22:41 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#192 [だーいし]
次の日の昼休み。
2人は図書室にいた。
学年クラス関係なく勉学に励んだり調べものをしたりしていた。

『なんやねん、キヨシ図書室なんかで』

『ここに「生徒手帳図鑑」というこの高校の全てが書いてあるものがあるんだ。』

『うん、それで?』

『そこには校則も書いてあるんだ。どうやったら文化祭に出れるか見てみよう。』

⏰:12/01/03 23:13 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#193 [だーいし]
『そんなの、松本に聞いたらええやん!?』

『あの人が確実な事言ってくれると思うかい?』

ヒロシは上を見上げる。

『あぁ確かに。』

『だろ?じゃあ早速見てみよう。』


生徒手帳図鑑にはこう記載してあった。

⏰:12/01/03 23:17 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#194 [だーいし]
「二、帝都西文化祭に出場できる者。@部活動であることとし、顧問の教諭1名、生徒3名以上とする。A時間は15分以上20分以内とする。B上記の@を満たしている場合でも学校長の権限で取り消すことも可能とする。」


2人は生徒手帳図鑑を閉じ困り果てた。

『部活動……』
キヨシは呟いた。

ヒロシは徐に立ち上がりこう叫んだ。


『よっしゃ!「漫才部」の設立やで!やったるで!』

⏰:12/01/03 23:41 📱:S003 🆔:G0CP4cME


#195 [だーいし]
図書室にいる全員がこちらを見た。たまらずキヨシはヒロシを連れて図書室を出た。

『何言ってんだよ!ヒロシ!』
『だってせやろ!?部やないと文化祭出られへんねんで。』

『ん〜確かに。でも、まず部員がね。』

『誰か忘れてない?』

後ろで声がした。

『マヤ?』
『マヤちゃん?』

⏰:12/01/04 02:18 📱:S003 🆔:gYrv84dY


#196 [だーいし]
『漫才で文化祭に出るにはまず部にならないといけなくて、顧問と部員が必要なのね…』

『なんで分かんの?まだ誰にも言ってないのに。』

『さすが女の勘ってやつや……』

マヤが咳払いをしてこう続けた。

『いいよ!私が部員になってあげる♪』

『ホントかい?マヤ!?』

『うわぁぉ!トリオ漫才か〜』

⏰:12/01/04 02:25 📱:S003 🆔:gYrv84dY


#197 [だーいし]
『勘違いしないでね!あくまでも「マネージャー」としてよ!』

『そうか〜なんやトリオ出来ると思てんけど……』

『まぁヒロシこれで部員の件は解決だね!』

『おうよ!次は顧問か〜』

3人は職員室に向かった。

⏰:12/01/04 02:38 📱:S003 🆔:gYrv84dY


#198 [だーいし]
『漫才部ーっ!?』

『シーっ!声がデカイねん先生!!』

『あぁ、悪い。でも何言ってんだ?』

『僕たち漫才で文化祭に出たいんです!お願いします松本先生!』

『鈴木まで何言ってんだ!?』

⏰:12/01/04 02:46 📱:S003 🆔:gYrv84dY


#199 [だーいし]
『とにかく、そんなふざけた部活の顧問をするつもりはない!そもそも先生陸上部の顧問だしな。』

それでも引き下がらない3人。
『掛け持ちでもいいやん!』

『ダメだ。』

マヤが制服のリボンに手をやり
『これでもx』

『先生なガキには興味ないんだ。』

⏰:12/01/04 02:50 📱:S003 🆔:gYrv84dY


#200 [だーいし]
『そんな冷静に言わなくても…』

『じゃあ、陸上部の練習があるから』

そういうと松本は職員室を去った。

所変わって理科準備室。

『は〜ダメやったな〜。』

『松本先生以外いないもんね。』

『って何で理科準備室なのよ。』

⏰:12/01/04 02:58 📱:S003 🆔:gYrv84dY


#201 [だーいし]
マヤの素朴な疑問にキヨシも乗っかる。

『確かに。なんで?』

『あぁ、ここ部室にしようかなと思てな!もしどっちか学校休んでも1人で練習出来るしな!ほら!』
ヒロシが窓の隅を指差す。

『って人体模型じゃん。』

『で、なんでここを部室にすんの?』

⏰:12/01/04 03:02 📱:S003 🆔:gYrv84dY


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