もぅえぇわ!
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#426 [だーいし]
『こんにちは〜。徳井さん今日はよ…』

ヒロシとキヨシは目の前に広がる光景に目を疑った。


【大爆笑!漫才オンステージ!】


店内の奥に設置されていたのは3日前までなかった特製のステージと看板だった。
看板は色とりどりに装飾され、ステージの真ん中にはセンターマイクがある。

⏰:12/01/26 05:07 📱:S003 🆔:T7fX44n2


#427 [だーいし]
『どう?いい感じでしょ?』

店の奥からマヤと徳井が出てきた。

『これって…?』

『特設ステージよ!伯父さん前大工さんだったの。』

『2人の為に作ったよ。ハハッハハハ。』


2人は愛想笑いするしかなかった。

⏰:12/01/27 14:27 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#428 [だーいし]
こうして、文字通り舞台は整った。

ヒロシとキヨシは早速チラシを配りに行くことに。

『キヨシ、バラバラで配ろう!その方が早いやろ。』

『う、うん。』


キヨシは返事をしたものの少し不安だった。

⏰:12/01/27 14:31 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#429 [だーいし]
ヒロシは海岸の入口、キヨシは砂浜でチラシを配る事にした。

『海の家とっくんでーす!漫才やりまーす!』


しかし、立ち止まる所かチラシを受け取ってさえくれない。

『なんやねん。』


ヒロシは不安になった。キヨシも同じだった。

⏰:12/01/27 14:34 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#430 [だーいし]
『海の家とっくんです。漫才やります。』

『…………。』

キヨシは砂浜でパラソルを立ててる女性客に声をかけたが無視された。


『海に来てるのに、漫才なんて。』


そう言われて気がした。

⏰:12/01/27 14:37 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#431 [だーいし]
それでもめげずに2人はチラシを配ろうとする。


キヨシはまだ全然チラシを配れていなかった。
パラソルの下で一人、麦わら帽子を被った女性に声をかけた。

『海の家とっくんです。漫才やります。』


『ヨ…シキ?』


キヨシはハッとした。自分の事を『ヨシキ』と呼ぶのはあの人しかいなかった。


『アキちゃん…。』

⏰:12/01/27 14:41 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#432 [だーいし]
一瞬時間が止まった気がした。お互い何も言わず見合っていた。


『ヨシキ、久しぶり!で、何?漫才がどうかした?』

『ああぁ、いやっなんでもないんだ。それじゃ。』

キヨシはその場をあとにしようとするがアキに止められる。
そしてキヨシが持っていたチラシを半ば強引に取った。

⏰:12/01/27 17:29 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#433 [だーいし]
『これって……、ヨシキ、漫才やってんの?』

『………あぁ。』

アキの表情がどんどんと曇っていく。



『こんな事するために帝都西に行ったの?』



キヨシは何も言えなかった。

⏰:12/01/27 17:36 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#434 [だーいし]
『こんなとこおったんや!はよ、行くぞ!時間や時間!』

ヒロシは息を切らしながらキヨシとアキの所に。

『あら可愛い子〜♪言うてる場合か!お前もナンパしてる場合か!』


ヒロシはキヨシの腕を引っ張り、海の家とっくんに向かった。引っ張られている時も、キヨシはアキの方を見ていた。お互い寂しそうな顔で。

⏰:12/01/27 17:42 📱:S003 🆔:7M7SLvP.


#435 [だーいし]
第1回目公演まであと10分。ヒロシは店の奥から、テーブルの方を見た。


『2……4…5、5人?普段と変わらんや〜ん。』


チラシを配った効果は全く出ず肩を落とす。

『客少ないけど頑張ろ!キヨシ!』

『…………』

『キヨシー。キヨシ!!』

『……ああぁ、ゴメン。』

⏰:12/01/28 16:39 📱:S003 🆔:dHQcGotE


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