その日が来る前に、
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#547 [愛華]
「夕食おごるの無しでいーから。
お前もまだ用事すんでねぇだろ」

グサッ

「……梓に変なことすんなよ」

「おっけー☆」

「え、ちょ、タカ!?」

⏰:10/08/31 18:03 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#548 [愛華]
確かに外は暗いし。
誰かに送ってもらったほうが
安全だ。
それに誨の夕食代も浮く。
正直、誨は役に立たなかったし。

そう隆則が思っていた一方。

一番意味がわからないのは
梓だった。
自分は買い物に来ただけなのに…
なぜこんな軽そうな男
(しかも5分前に知り合った)
に送ってもらわなければ
ならないのか。

⏰:10/08/31 18:08 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#549 [愛華]
「タカのばかーっっ!!」

「梓〜気ぃつけてな〜」

梓をズルズル引きずりながら
歩いていく誨。


さて。誨はいなくなったし
どうしようか……

考えていると、
横にアクセサリーショップが
見えた。

⏰:10/08/31 18:14 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#550 [愛華]
.





梓と誨は夜道を歩いていた。

「寒くなってきたねぇ梓ちゃん」

「………そーですね」

「息しろいよーホラ!」

「………そーですね」

さっきからずっとこんな調子だ。

⏰:10/08/31 18:17 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#551 [愛華]
「…梓ちゃんさぁ、
彼氏とかいないわけー?」

「……いませんけど」

「ほんとー?かわいいのにー!」


……なんなんだ、この男は。
さっきからふざけた感じで
ヘラヘラ関係ないこと聞いてきて
タカもなんでこんな男と……


梓はイライラしながら、
誨の前をずんずんと歩いていた。

⏰:10/08/31 18:23 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#552 [愛華]
「……じゃあさぁ……



好きなひととかはぁ?」


ピタ


誨の言葉で梓の足が止まる。


「……いませんよ」

「…ほんとかなぁーってねー」

誨がトテテテと無邪気そうに走り
前を歩いていた梓を追い越す。

⏰:10/08/31 18:29 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#553 [愛華]
「俺さぁ、わかっちゃうんだー
そーゆーの。才能みたいな?」

「………」

梓は黙ったまま。
見透かされてるみたいで
気持ち悪かった。


「……いつから隆則のこと、
好きだったの?」

誨は優しく、心を撫でるように
聞いた。

⏰:10/08/31 18:34 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#554 [愛華]
「……小さい頃からですよ。
それがなんですか?」

梓は、誨に嘘をつく気には
なれなかった。

だって嘘じゃないし。
ほんとうのことだし。


「ふーん…那佑ちゃんとのことは
知ってるの?」

梓はやっと理解できた。

⏰:10/08/31 19:54 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#555 [愛華]
誨さんは釘を刺しに来たんだ。
親友は今、大事な恋人がいる。
あたしが隆則を好きなのを知って

手をだすな。余計なことするな。

と。

でも、あたしは……


「…知ってます。那佑は…
あたしの親友です」

「親友?じゃ、病気のことも?」

「もちろん、です」

⏰:10/08/31 20:00 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


#556 [愛華]
誨は驚いた顔をした。
てっきり、知らないとばかり。
知らなくて想いを寄せていると…

「……なのに、好きなの?」

「ダメなんですかね?」

「いや、ダメじゃないけど…」

面くらったかんじだ。
本当はもっと別のことを言う
つもりでいたのに……

「叶わないってわかってるのに、
好きでいるの?」

⏰:10/08/31 20:04 📱:840SH 🆔:GnwUTjmo


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