その日が来る前に、
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#893 [愛華]
「でもまだ仕事が……」

「ジュースに魔法かけて♪
したら帰っていいから!」

ぎゃはははと仲間たちが笑う。

完全からかわれてる……
でも三年生だし逆らえない。
だからメイドなんて嫌なんだ!

「わっかりましたぁ〜♪」

あたしはその場にあるスプーンを
サイダーの中に突っ込み、
思いっきり掻き混ぜた。

⏰:10/09/28 23:33 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#894 [愛華]
当然のごとく泡を出し、
サイダーは溢れ出す。

「ちょ、なゆりん!?」

「……はい♪おいしくなりました
なゆりん炭酸苦手なんです…」

あーすっきり。
砂糖水でも飲んでれば。

あたしは戻ろうとした。…が。

「なゆりん〜制服汚れた〜」

⏰:10/09/28 23:39 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#895 [愛華]
……はぁ?

確かに三年生の制服にポツンと
ジュースが飛んでいた。
……汚れたっていう?コレ。

「……メアドおしえて♪
したら本当に終わり!ねっ!」

「……そーゆーことは禁止です」

「ばれないよー大丈夫!!」


……どーしよ。
今さらながら焦ってきちゃった。

⏰:10/09/28 23:42 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#896 [愛華]
「汚したおわびってことでさ!」

男の手があたしの肩にのびる。
その瞬間。


「……すいませんお客様。
スキンシップ禁止ですし
情報交換も禁じられてますので」

三年生の手が力強くつかまれた。

⏰:10/09/28 23:45 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#897 [愛華]
「誰だよ、てめぇ!!」

「ナオ(仮名)といいます。
めんどうごとは避けましょう?
せっかくの送別祭ですしね」

にっこり微笑みながらも
ぎりぎりとつかんだ手を離そうと
しない直純くん。


「……はなせよ」

「あ、これは失礼」

直純くんが手を離すと、
三年生は足早に教室を出ていった

⏰:10/09/28 23:49 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#898 [愛華]
「おー…すごいね直純くん。
ありがと、助かったよー」

「……白石は自覚持ちなよ。
毎回なんて助けれないからね」

「うん。ありがとう」

あたしはニコッと笑った。

直純くんはぷいと目を反らすと
あかくなり「別に」と呟いた。

……照れてんのかな?

⏰:10/09/28 23:53 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#899 [愛華]
「あ、お礼にこれあげるよ」

あたしはラムネを二つ直純くんの
ポケットに入れた。

「なにいれたの?」

「休憩時間に食べて!」

「俺、今休憩時間だから食べる」

入れた瞬間に出された。
なんだろ、この屈辱感。

⏰:10/09/28 23:56 📱:840SH 🆔:lxjRegMc


#900 [愛華]
直純くんは見たとたんに
「……ラムネ。ガキくさー…」

「失礼な!おいしいじゃん!」

「まぁ、ありがと。それじゃ
休憩いってくるわ。あとでな」

嬉しそうに微笑んだあと
直純くんはネクタイをゆるめ
教室から出ていった。

……よし!がんばるぞ!

⏰:10/09/29 00:00 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#901 [愛華]





ラムネみたいなちっぽけなもの。
それがこんなにも嬉しいなんて。
あぁ……俺……

あいつの笑った顔、好きだな。

でも認めちゃいけない。

目的を達成するまでは。

俺の目的を……忘れちゃダメだ。

⏰:10/09/29 00:03 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#902 [愛華]





「………隆則!!誨さん!!」

「那佑!!よかったぁ……」

「いやーなんか勇気なくてさー
ここ入るの…那佑ちゃんが
来てくれてよかったよー」

「あはは、どーぞー」

あたしは奥の席に二人を誘導した

⏰:10/09/29 00:23 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


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