その日が来る前に、
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#914 [愛華]
「……彼氏に、会いたいな」

「え………」

「ダメ?」

「いや別にいーよ?紹介するよ」

あたしは直純くんと二人で
隆則を待つ。

「……気になってたんだけど」

「ん?なに?」

⏰:10/09/29 01:09 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#915 [愛華]
「なんで隆則に会いたがるの?」

「……好きな人の彼氏だから」

「ほんとにそれだけ?」

ずっと気になってたこと。
隆則の話を直純くんにした時の…
違和感。まるで……


隆則を知っているみたいな。


「……今にわかるよ、全部」

⏰:10/09/29 01:11 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#916 [愛華]
わかる?なにが?

「直純くん。それって……」


ガシャン!!


あたしの言葉は遮られた。
隆則のジュースを落とした音で。


隆則は……固まっていた。





「…………なお……ず、み?」

⏰:10/09/29 01:14 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#917 [愛華]
今日の更新は終わりです

>>882-916

⏰:10/09/29 01:25 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#918 [愛華]






6年前の夏。

俺が13歳

直純が11歳。


ひとつの別れの始まりの物語。

⏰:10/09/29 23:02 📱:840SH 🆔:BD2ubYYQ


#919 [愛華]
SideStory-その日がきたあとに、-

⏰:10/09/30 22:06 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#920 [愛華]
「……隆兄……」

……声がする。聞き慣れた声。



「………隆兄!!おきろよ!!」

「うぎゃあ!!」

頭に鈍い痛みが走る。
ベッドから落ちたと気づくのに
少し時間がかかった。


赤石隆則 13歳
いつもの朝をむかえている。

⏰:10/09/30 22:11 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#921 [愛華]
「隆則、おはよう」

「おはよ母さん。父さんは?」

俺はトーストを食べながら聞く。

「父さん会議で早いんだって」

最近ずっとだな……
朝くらいしか顔見れないのに。

「隆兄、さみしいんだろ?」

「ちげーよばーか!」

俺は2つ下の弟、直純の頭を
軽く叩いた。

⏰:10/09/30 22:15 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#922 [愛華]
直純は俺のことを『隆兄』と呼ぶ
最初は呼び捨てだったが、
そのうち『兄ちゃん』と呼ぶ
ようになり、いつからか
『隆兄』になっていた。

直純は人懐こく、小さい頃から
俺に懐いていた。
俺もそんな直純がかわいくて
仕方がなかった。

直純がいじめられていた時は
倍にして返してやった。

⏰:10/09/30 22:21 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


#923 [愛華]
「隆兄遅刻するよー!!」

「おー!!」

俺はリュックを背負って、
靴を靴箱から引っ張り出す。

「あ、母さん!!」

「なに?忘れ物?」

「父さんにさ、日曜日一緒に
キャッチボールしようって
言っといて!!」

「うん、言っておくね!」

俺はニカッと笑い、家を出た。

⏰:10/09/30 22:27 📱:840SH 🆔:ZSLVI95U


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