その日が来る前に、
最新 最初 🆕
#931 [愛華]
ここの宿は温泉で有名。
かなり広い露天風呂があり
学年全員の男子が入れる。


「隆則……お前デカイな」

「え?普通じゃね?」

「イヤ、だって……(省略)」

……………お約束な話。


風呂からあがると廊下で女子
たちが固まっていた。

⏰:10/10/01 23:19 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#932 [愛華]
きゃっきゃしながらアイスを
食べていた。
お、なんか近づいてきた。


「あの、隆則くん……
ちょっと……いいかな?」

見たこともない女子。
違うクラスだな。知らないもん。


俺たちはテラスへ移動した。
ひんやりした風が心地よかった

⏰:10/10/01 23:23 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#933 [愛華]
なんとなーく雰囲気でわかった
けど……

「あのね……好きなの。」


えと……はい。
何回言われてもやっぱ慣れない。
なんて言えばいーのか詰まる。

「あのな……うれしんだけど…
名前も知らないしさ。俺あんま
女子好きじゃないし…わりぃな」

俺、こんなんでいいんだろうか

⏰:10/10/01 23:26 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#934 [愛華]
年頃の男子が、女子が苦手。
そりゃまぁ男だから
色々したい、て思ったりもする。
でも実際の女の子を見ると、
やっぱり無理だなって思う。


……こんなんで大丈夫か、俺。
将来、結婚とかできんのかな。
ちゃんと好きな人とかできんの?


結局この日は、知らない女子
3人に告られた。

⏰:10/10/01 23:31 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#935 [愛華]
なんとなーく将来に不安を覚え、
部屋に戻った。


「ただいまぁー」

「おー隆則!どーだった?」

「どーもこーもねぇよ。だって
知らねぇやつだし。断った」

「またかよ〜もったいねぇ〜」

達也はそういって、スルメを
リュックからドサッと出した。

どんだけ持ってきてんだ、スルメ

⏰:10/10/01 23:36 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#936 [愛華]
夜は部屋の男子たちで輪になり
先生が来るかもしれないスリル
の中で話したりする。
これ、鉄則。

んで怪談とかを……

「…でさ、俺が生まれたのは…」

……話さなかった。
え?違うの? 怪談は違うの?


達也は輪の中心で『命の神秘』
について話していた。

え、なにこの展開。

⏰:10/10/01 23:52 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#937 [愛華]
みんな、聞いたこともない話
だからか聴き入っていた。
かくいう俺も達也の話のおもしろさに引き込まれていった。

途中、「生まれてきてよかった」
と涙を流しそうになったりもした

ていうか話してる達也が泣いてた

なんだコレ。どういう状況?
泣きながら命について語る男子達

多分、俺達だけだろう。

⏰:10/10/01 23:56 📱:840SH 🆔:8kcPpCes


#938 [愛華]
「じゃあ俺達が生まれたのは
奇跡なんだよな……ズズッ」

スルメ食べながら鼻すするな。

「まぁな。親がいての、俺等
だからな。感謝だよな」

「俺達もいつか親になんのかぁ」

みんなでしみじみと想像する。
未来の自分。

俺はいつか……出会えるかな?
自分の全てを捧げられる
命をその人に懸けてもいいって
そう思えるような人に。

⏰:10/10/02 00:03 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#939 [愛華]
「……てかさ、親になるためには
子供を作るだろ?
子供を作るためには……」

「あぁ……まぁそうなるよな…」

お?

「じ、実際どんなかんじ
なんだろうなぁ…そういうの」

なんか話が180度変わるぞ。
どこいった、命の神秘。

⏰:10/10/02 00:35 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


#940 [愛華]
「でも俺達の両親も、それを
やってるわけじゃん?」

「あぁ…………」

「……お前今、キモチワル…って思っただろ?」

「そりゃ、ちょっとは……」

まぁ所詮、中一の男子。
この辺の知識はあまりない。

俺の父さんと母さんも……
そう思うと急に恥ずかしくなった

⏰:10/10/02 00:39 📱:840SH 🆔:RaeIpkp6


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194