その日が来る前に、
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#940 [愛華]
「でも俺達の両親も、それを
やってるわけじゃん?」
「あぁ…………」
「……お前今、キモチワル…って思っただろ?」
「そりゃ、ちょっとは……」
まぁ所詮、中一の男子。
この辺の知識はあまりない。
俺の父さんと母さんも……
そう思うと急に恥ずかしくなった
:10/10/02 00:39
:840SH
:RaeIpkp6
#941 [愛華]
父さんと母さんは大学で出会い
すぐに恋に落ちた。
父さんがベタボレだったらしい。しかし、つきあい始めて3ヶ月で
俺を腹に授かってしまった。
父さんは母さんに結婚を
申しこんだ。
母さんはそれを受けて、母さんの
両親も納得したらしいが、
父さんの方の両親は納得しなかった。父さんには婚約者がいた。
:10/10/02 00:44
:840SH
:RaeIpkp6
#942 [愛華]
といっても漫画でよくあるような
親同士が決めた婚約者。
実際、父さんは一度も会ったことがなく顔も知らなかったらしい。
父さんと母さんは駆け落ちした。
今の土地で俺を産み、
直純も産んだ。母さんの方の
じいちゃん、ばあちゃんは
昔からよくしてくれたけど
父さんの方のじいちゃん、ばあちゃんには一度も会ったことはない。
:10/10/02 00:50
:840SH
:RaeIpkp6
#943 [愛華]
父さんはじいちゃんを憎み、
じいちゃんも父さんを憎んでいたからだ。
やがて、父さんの方のばあちゃんが亡くなったことを知った。
俺が7歳の時だった。
父さんと母さんは葬式に行ったが
じいちゃんに追い返されたらしい
それからも父さんはじいちゃんを憎み続けて、俺と直純もじいちゃんに会うことはなかった。
:10/10/02 00:53
:840SH
:RaeIpkp6
#944 [愛華]
今こそ、二人は当時のことを笑って話すが、本当はかなり
辛かったんだと思う。
それでも乗り越えられたのは
『二人』だったからだ。
互いに支えあっていたから
乗り越えられたんだと思う。
一度だけ、父さんに
「どれくらいじいちゃんが憎たらしい?」って聞いたことがある。父さんは笑顔で
「崖から突き落としたいくらい」
って言った。冗談か本気か
わからなくて怖かったのを
今でも覚えている。
:10/10/02 01:28
:840SH
:RaeIpkp6
#945 [愛華]
父さんとじいちゃんの間に
どんなことがあったのかは知らないけれど、父さんいわく
「あの男から俺が生まれたという事実を消してしまいたい」
らしい。相当憎んでるんだろう。
それでも俺は父さんを尊敬してる
いつか、父さんと母さんのような
夫婦になれたらいい。
俺はみんなが寝静まった部屋の
布団の中で思った。
:10/10/02 01:33
:840SH
:RaeIpkp6
#946 [愛華]
:10/10/02 01:38
:840SH
:RaeIpkp6
#947 [我輩は匿名である]
次の日も何事もなく終わり。
風呂から上がった俺は達也と
土産屋で土産を買うことにした
店が小さい割には品揃えは豊富。
手作り感あふれる木でできた
ペン立てやオルゴールは
ぬくもりが伝わってくるようだ。
「隆則、これよくね?」
達也の手にはネックレス。
しかも女物。
「え、これ誰にあげんの……」
:10/10/03 20:02
:840SH
:GxsBU8xE
#948 [我輩は匿名である]
「もち、真理菜ちゃん!」
自信たっぷり気に達也は言った。
えー……
真理菜ちゃんにお土産?
真理菜ちゃんもここ来てんのに?
「ばーか、プレゼントだよ!」
あ、心の中読まれた。
「ふーん。なんで?」
「これ渡して、告るんだ!」
「あ、今日告るんだっけね」
:10/10/03 21:14
:840SH
:GxsBU8xE
#949 [我輩は匿名である]
「うん。仲良くなれたしさー
けっこうイケると思うんだ♪」
「マジかー頑張れよ!」
「うん。でさーお願いが……」
「うん?」
その日の夜遅く。消灯直前。
俺は真理菜ちゃんの部屋の前に
いた。
ぴんぽーん。
「はーい、先生かなぁー」
がちゃ
:10/10/03 22:42
:840SH
:GxsBU8xE
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