その日が来る前に、
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#161 [愛華]
「…純さん知ってたんだよ。
あたしが誕生日プレゼントに
腕時計、買ってあげること。
だから一ヶ月ずっと
腕時計かわなかったんだよ」
那佑は一呼吸おいた。
「…ばかだよね。ほんと。
居眠りトラックなんかに……
ひかれちゃってさ……」
那佑はいつのまにか泣いていた。
:10/06/29 21:55
:840SH
:khB4iVoE
#162 [愛華]
「…あたし……
泣けなかったんだよ……」
大粒の涙が那佑の小さい瞳から
次々あふれていく。
「……あたしも……
いつか……死ぬ………」
もう……いいよ、那佑。
「あたしっ……」
「もういーよ」
俺は那佑を抱きしめた。
:10/06/29 21:59
:840SH
:khB4iVoE
#163 [愛華]
「……もういーんだよ。
お前は……優しいな」
「隆則っ……ばかじゃんっ…」
「……そーかもな」
「………あたしの事………
隆則も忘れちゃう?」
「……忘れねーよ。こんなばか」
:10/06/29 22:03
:840SH
:khB4iVoE
#164 [愛華]
「……出会ってちょっとしか
たってないのに……?」
「時間なんかどーでもいーよ。
お前のことは忘れない。
存在は絶対きえない。」
那佑は強く頷いた。
:10/06/29 22:07
:840SH
:khB4iVoE
#165 [愛華]
「……たかの……りっ…」
あれ、なんか頬っぺた熱いな。
ああ……俺が泣いてんのか。
:10/06/29 22:12
:840SH
:khB4iVoE
#166 [愛華]
「あたし…っっ………
………死にたくないよ……」
それは君が初めて見せた
『弱音』という名の『本音』。
生まれて初めて
誰かの為に 涙を流した。
:10/06/29 22:14
:840SH
:khB4iVoE
#167 [愛華]
〜那佑Side〜
:10/06/30 00:10
:840SH
:FZ/7f0dI
#168 [愛華]
私のすぐ近くで
その人の存在は消えた。
不思議と涙はでなくて。
襲ってくるのは喪失感だけ。
純さん…………なんで?
:10/06/30 18:56
:840SH
:FZ/7f0dI
#169 [愛華]
聞いたところによると
バスに乗るため急いで
道路を渡っているところを、
居眠り運転していたトラックに
正面衝突。
即死。
私は純さんを見ることは
できなかった。
:10/06/30 21:47
:840SH
:FZ/7f0dI
#170 [愛華]
人間ってなんて もろいんだろう。
昨日まで当たり前のように
存在していた命が
今日には、消えている。
悲しくて、儚くて。
だから、余計に辛くて。
:10/06/30 21:52
:840SH
:FZ/7f0dI
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