その日が来る前に、
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#502 [愛華]
「あんだけ見て結局なんも
買わなかったってどゆことー?」
梓がココアを飲みながら
文句を言う。
いつのまにか外はまっくらに
なっていた。
うう………申し訳ない(泣)
ふと横を見ると、
『クリスマスプレゼントに!
今、売れてます!!』
の文字と一緒にアクセの写真が
貼ってあった。
:10/08/25 22:22
:840SH
:75bqmNoo
#503 [愛華]
「………那佑?なしたの?」
「あ、ここちょっと見てい?」
「それは構わないけど…」
あたしが気になったのは
人気のアクセじゃなくって
それと一緒に写っていた
ブレスレットだった。
店に入って、手にとって見る。
ゴツゴツしすぎてなくて
シンプル。
:10/08/25 22:30
:840SH
:75bqmNoo
#504 [愛華]
「…あ、それ人気のやつと
一緒に写ってたやつ?
タカっぽいね、なんか」
みんな人気のあるほうを
買っていくようで、その
ブレスレットはけっこう
あまっていた。
でも、あたしとしては
断然コッチ!!
「きめた!あたしコレにする!」
「そっか、よかったね!」
値段も手頃で隆則に似合いそう。
:10/08/25 22:39
:840SH
:75bqmNoo
#505 [愛華]
プレゼントを買うと、
隆則の声をききたくなった。
あれから声きいてないしな…
ききたいな。
梓と別れたあと公園で
一人でぼーっとしていた。
寒いのに家に帰る気はしない。
……電話かけてみよう。
:10/08/25 22:44
:840SH
:75bqmNoo
#506 [愛華]
きめたのはいいものの
ボタンを押すのにはかなり
勇気が必要だった。
でもこのままでいいわけない。
あたしは番号をおしていく。
プルルルル……
隆則に繋がる番号。
:10/08/25 22:50
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:75bqmNoo
#507 [愛華]
「……もしもし」
わ、でた。
あたし緊張してる。
どーしよう。声がでない。
「……なんかしゃべれっつの」
黙ったままでいると
しびれをきらしたように
隆則が言った。
「あ、ごめん……久しぶりだね
一週間ぶりくらいかな」
「んーそだな。あれから
会ってなかったしな……」
:10/08/25 22:56
:840SH
:75bqmNoo
#508 [愛華]
隆則の言葉にドキっとする。
あれから……
「…あのときはごめんね。
ごめん。ほんとうに……」
「いや、俺がごめん。
無理矢理あんなことして…
泣かせて。俺のせいだ」
「隆則はなんも悪くない。
それに………
いやなんかじゃなかったよ」
:10/08/25 22:59
:840SH
:75bqmNoo
#509 [愛華]
「そっか……」
「隆則?」
「………なに」
「…………泣いてるの?」
「泣くわけねーだろばか」
嘘ばっか。声、震えてんじゃん。
:10/08/25 23:02
:840SH
:75bqmNoo
#510 [愛華]
電話の向こうから、
隆則が鼻をすすっているのが
聞こえる。
隆則ってこんな泣き虫だったの?
金髪だったくせにー…
なんか、かわいぃな。
愛しい人が泣いてる。
抱きしめたい。いますぐ。
「隆則。今あたしがなに
考えてるかわかる?」
:10/08/26 02:58
:840SH
:0wYw1oSI
#511 [愛華]
「………なんとなく」
「あたし……隆則に会いたい。
会って話したい。いっぱい」
「………うん」
「あたし隆則がすきだよ」
「知ってるし………ばか」
なんだろう。
電話なのに
すぐそこに隆則がいるみたい。
言葉がつむがれて
心がつながっていく。
:10/08/26 17:06
:840SH
:0wYw1oSI
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