その日が来る前に、
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#90 [愛華]
「…ありがと。…隆則」

「…隆則かぁ…。
じゃあ、俺も那佑でいい?」

「…いーけど…
隆則って何歳?本名は?」

⏰:10/06/23 21:53 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#91 [愛華]
そういえば……
俺のこと何も話してねーや。

「赤石隆則。19才。」

「えー!!二つしか
違わないんだ!
もっと上かと思ってた。
キンパだし」

「キンパ関係ねーだろ!
俺、そんな老けてっか?」

「赤石かー私、白石だよ!」

……人の話きけよ。
なにげ傷ついてんだぞ。
スルーすんな。

⏰:10/06/23 21:57 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#92 [愛華]
「赤と白!なんか対っぽくない?
赤と白が出会えたことに
かんぱーい!!」

そういうと那佑は缶ジュースを
カチンと当ててきた。

赤と白か……

出会ったことは
確かに運命だったかもな。

「……ガキ(笑)」

「なっ!ひど!!」

⏰:10/06/23 22:01 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#93 [愛華]
ただ俺は君の笑顔が見たくて。

それだけだった。

君の苦しみをわかってあげたい。

いつも思っていたから。

この気持ちが恋と気づくのに

さほど時間はかからなかった。

⏰:10/06/23 22:05 📱:840SH 🆔:JQjK9wkY


#94 [愛華]
〜那佑side〜

⏰:10/06/24 01:58 📱:840SH 🆔:WjcdUaN2


#95 [愛華]
初めて
たくさんの事を人に話した。

自分のこと。

なぜかは自分でも分からない。

でも、この人になら
ちょっとだけ自分を
ちょっとだけ私の心を

見せても大丈夫なんじゃないかな

って 思ったんだ。

⏰:10/06/25 20:39 📱:840SH 🆔:I/HA.bV2


#96 [愛華]
あの人が、私の事ききまわってる

って聞いた時、

ちょっと嬉しかった。

自分の事を知ろうと
してくれてる人がいる。

好奇心?同情?単なる気まぐれ?
暇つぶし?

そんなの、どーでもよかった。

…………よかったんだよ、隆則。

⏰:10/06/25 20:51 📱:840SH 🆔:I/HA.bV2


#97 [愛華]
「たーかーのーり!!」

「……またお前かよ(笑)」

あれから私は毎日のように
隆則に会いにいった。

看護師さんには怒られたけど
完全無視(笑)

隆則もメーワクではない
(…と思う)ようだった。

⏰:10/06/25 22:52 📱:840SH 🆔:I/HA.bV2


#98 [愛華]
「毎日きてていーわけ?」
「隆則はあたしが来たら
メーワクなの??」

「んな事いってねーだろ…」

あ、ちょっと顔が赤くなった。
なんだろ。変な感じ。

「ねー隆則、顔あかいよ?」

「え!!き、気のせいだろ!」

⏰:10/06/25 22:55 📱:840SH 🆔:I/HA.bV2


#99 [愛華]
赤くなる隆則はなんか
可愛かった。
照れてんのかな??

あたしと隆則は他愛もない
話をたくさんした。

「あたしねープリン食べたい」

「好きなの?プリン」

「うん。退院したら
バケツプリンってゆーの
食べてみたいなぁ」

「たべりゃいーじゃん」

⏰:10/06/25 23:00 📱:840SH 🆔:I/HA.bV2


#100 [愛華]
「退院…できるかなぁ」

「できるにきまってんだろ」

隆則はハッキリ言い切った。


無理しなくていーのに。
子供じゃないんだから
完全な退院なんて無理だって

知ってるのに。
私はここで一生を終えるのに。

⏰:10/06/25 23:03 📱:840SH 🆔:I/HA.bV2


#101 [愛華]
でも……隆則がいうと
もしかしたら…って思えた。

「…うん。がんばる」

隆則はニッコリ微笑んだ。

隆則が笑うと、胸がきゅってなる

なんだろう?
胸が温かくて、もっと
笑ってほしい。
あなたの為に笑いたいって
思うの。

⏰:10/06/26 18:52 📱:840SH 🆔:dev.iGAs


#102 [あい]
おもしろいです
頑張ってください

⏰:10/06/27 09:56 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#103 [愛華]
>>102

ありがとうございます
つたない文章ではありますが
精一杯がんばります!!
最後まで読んでくれると
とても嬉しいですF

⏰:10/06/27 17:38 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#104 [愛華]
「那佑ちゃーん。
検査の時間だから病室もどって」

隆則と雑談していると、
純さんが、呼びにきた。

「えー…もう…?」

「またあとで来ればいーだろ。」

あ、また。
胸がきゅってなった。

⏰:10/06/27 21:07 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#105 [愛華]
「またくるね!!」

「おー…」

私はそう言って、病室に
純さんと戻った。


「なかいーんだねー
……赤石さんと」

突然、純さんがいった。

「はい??そーかなぁ」

「うん。なんか、
那佑ちゃんも赤石さんには
心ひらいてるかんじ。」

⏰:10/06/27 21:41 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#106 [愛華]
そんなつもりなかったけど…
でも。

「隆則と話してるとね。
なんか安心するの。
お腹のあたりが
ほわーってあったかくなるんだ」

「ほほう。恋ですなぁ」

「………!?」

⏰:10/06/27 22:04 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#107 [愛華]
こい……??



「…ええええ!?
そんなの!違うよ!
隆則は…隆則は……」

「赤石さんは……なに?」

純さんはニヤニヤしながら
聞いてくる。



私にとって隆則は……

⏰:10/06/27 22:18 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#108 [愛華]
私が答えに詰まっていると
純さんはニコッと笑った。

「最近の那佑ちゃん、楽しそう。
前までは…なんていうか
生きるのに疲れきってるかんじ
だったけど……
赤石さんと出会ってからかな?」


隆則と……会ってから?

⏰:10/06/27 22:21 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#109 [愛華]
「…うん。そーかも。
最近ちょっと……楽しい」

「そっかー那佑ちゃんも
恋かぁ……」

「だから違うってば!!」

「那佑ちゃん可愛い〜(笑) 」

⏰:10/06/27 22:29 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#110 [愛華]
確かにね。
最近、ちょっと
ちょっとだけ、毎日が
楽しいんだ。

自分のことを少しだけ
さらけだして、認めて。


……………隆則と出会ってから。

⏰:10/06/27 22:31 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#111 [愛華]
死ぬことへの恐怖なんて

いつだって感じなかった。


人間はいずれ死ぬ。

だからべつにいーんだって。

どこかで諦めてた。

⏰:10/06/27 22:45 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#112 [愛華]
それは今も変わらない。

だってどーしようもないでしょ?
どんなに願っても
どんなに祈っても
変えられない運命だから
運命を呪ったって意味はない。


ただね。どーせなら。
誰かの記憶に残って
楽しく生きて
潔く………死にたいなって。

⏰:10/06/27 22:53 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#113 [愛華]
小さい小さい私の存在。

17才の私はあまりに
ちっぽけだけれども

誰かの心に
私の存在を 残してから……。

⏰:10/06/27 22:57 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#114 [愛華]
「隆則ー!!
遊びにきたよー☆」

「…毎日きてんじゃん…(笑)」

隆則はベッドにねっころがって
タバコを吸っていた。

「……」
「……なした?」

「……タバコ。
未成年なのに。ダメじゃん」

「ばーか。余計なお世話
だっつの。今時みんな
吸ってるだろ」

⏰:10/06/27 23:01 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#115 [愛華]
そーなのかな??
そんなもんなのかなぁ??

「……純さんに
言い付けてやろー……」

「……お前、あの看護師と
なかいーよな」

「純さんのこと?
まぁね。家族みたいなもんだよ」

⏰:10/06/27 23:04 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#116 [愛華]
「…家族?」

「うん。あたしのとこの事情
いろいろ知ってて……
初めて入院したころから
お世話になってる。
お姉ちゃんみたいな存在。」


「へー……
てか、事情って?」

しくった。
またしゃべりすぎた。

なんだろ。隆則の前だと
スルスル言葉がでてくる。

⏰:10/06/27 23:31 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#117 [愛華]
「…あたしんとこは……
お父さんとお母さん
いないから……」


「ふーん……」


隆則はそれ以上きいて来なかった
もっと探られると思ってたのに。

⏰:10/06/27 23:34 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#118 [愛華]
「でね、隆則がねー」

「もー那佑ちゃん、
赤石さんの話ばっか(笑)」

「……べつにいーじゃーん
それより純さん!!
次の休みいつ??」

「私、多忙だからね〜
今週の日曜日だったかな?」

⏰:10/06/27 23:40 📱:840SH 🆔:hAwrbAMo


#119 [愛華]
「……そっか」

「どーしたの??
なんかあるの??」

「……純さん、日曜日さ
誕生日じゃん?
お祝いしてあげよーと思って…」

「……ありがとー!!
じゃあ月曜日!!
期待してるよ☆」

⏰:10/06/28 16:05 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


#120 [愛華]
純さんはニコッと微笑んだ。



純さんとの出会いは……
入院したてのころ。

「えっとー……那佑ちゃん!
今日からよろしくね」

⏰:10/06/28 16:13 📱:840SH 🆔:EX.tF6FY


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