その日が来る前に、
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#913 [愛華]
「……なにしてんの白石」
「え、あ、直純くん!
休憩もう少しで終わるよ?」
「今、教室もどるとこ。
………彼氏ときてんの?」
「うん。今待ってるの」
「……ふーん」
……なぜかはわからない。
急に悪寒が走った。
なにかが起こる。
そんな気がしたんだ。
:10/09/29 01:06
:840SH
:BD2ubYYQ
#914 [愛華]
「……彼氏に、会いたいな」
「え………」
「ダメ?」
「いや別にいーよ?紹介するよ」
あたしは直純くんと二人で
隆則を待つ。
「……気になってたんだけど」
「ん?なに?」
:10/09/29 01:09
:840SH
:BD2ubYYQ
#915 [愛華]
「なんで隆則に会いたがるの?」
「……好きな人の彼氏だから」
「ほんとにそれだけ?」
ずっと気になってたこと。
隆則の話を直純くんにした時の…
違和感。まるで……
隆則を知っているみたいな。
「……今にわかるよ、全部」
:10/09/29 01:11
:840SH
:BD2ubYYQ
#916 [愛華]
わかる?なにが?
「直純くん。それって……」
ガシャン!!
あたしの言葉は遮られた。
隆則のジュースを落とした音で。
隆則は……固まっていた。
「…………なお……ず、み?」
:10/09/29 01:14
:840SH
:BD2ubYYQ
#917 [愛華]
:10/09/29 01:25
:840SH
:BD2ubYYQ
#918 [愛華]
′
6年前の夏。
俺が13歳
直純が11歳。
ひとつの別れの始まりの物語。
:10/09/29 23:02
:840SH
:BD2ubYYQ
#919 [愛華]
SideStory-その日がきたあとに、-
:10/09/30 22:06
:840SH
:ZSLVI95U
#920 [愛華]
「……隆兄……」
……声がする。聞き慣れた声。
「………隆兄!!おきろよ!!」
「うぎゃあ!!」
頭に鈍い痛みが走る。
ベッドから落ちたと気づくのに
少し時間がかかった。
赤石隆則 13歳
いつもの朝をむかえている。
:10/09/30 22:11
:840SH
:ZSLVI95U
#921 [愛華]
「隆則、おはよう」
「おはよ母さん。父さんは?」
俺はトーストを食べながら聞く。
「父さん会議で早いんだって」
最近ずっとだな……
朝くらいしか顔見れないのに。
「隆兄、さみしいんだろ?」
「ちげーよばーか!」
俺は2つ下の弟、直純の頭を
軽く叩いた。
:10/09/30 22:15
:840SH
:ZSLVI95U
#922 [愛華]
直純は俺のことを『隆兄』と呼ぶ
最初は呼び捨てだったが、
そのうち『兄ちゃん』と呼ぶ
ようになり、いつからか
『隆兄』になっていた。
直純は人懐こく、小さい頃から
俺に懐いていた。
俺もそんな直純がかわいくて
仕方がなかった。
直純がいじめられていた時は
倍にして返してやった。
:10/09/30 22:21
:840SH
:ZSLVI95U
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