オッサンと高校生
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#1 [c]
「あたし何で生きてんねやろ」
一人暮らしを始めた初夜、マンションの屋上から無駄に綺麗な夜景を見下ろしていた。
:10/06/26 02:30
:P906i
:☆☆☆
#2 [c]
「おいおい、飛び降りたりすんなよ?」
低い声でタバコを吸いながら近づいてくるスーツ姿の男。
月が雲に隠れ、顔がよく見えない
とりあえず誰?
飛び降りるってあたしが?
:10/06/26 02:34
:P906i
:☆☆☆
#3 [c]
少し頭にきたとき
ようやく雲から月が顔を出す
その瞬間ー…
優しい笑顔が月の下で光ってた。
「見いひん顔やな?
どないしてん?」
:10/06/26 02:37
:P906i
:☆☆☆
#4 [c]
特別カッコいいとかじゃないけど笑った顔に吸い込まれそうになり、やけにクシャッと優しく笑う、それが雅也の印象。
「おい、聞ーてんのか?女子高生!」
ケラケラと笑う男。
:10/06/26 02:40
:P906i
:☆☆☆
#5 [c]
「オッサンこそ誰?」
笑った顔に見とれていたあたしははっとして言葉を発した。
"オッサン"
「は?!誰がオッサンや!
俺まだ27やし。まだまだ若いから!」
「ふふっ。27なんか"高校生"からしたらオッサンやで?」
:10/06/26 02:43
:P906i
:☆☆☆
#6 [c]
必死なオッサンを見たら笑けてきた。
「ってかオッサン、ここの住人?あたし今日引っ越して来てんけど。」
"オッサン"という響きに顔をしかめながらも
「あーだから初めて見る顔なんか」
と納得していた
:10/06/26 02:46
:P906i
:☆☆☆
#7 [c]
「俺はなー、嫁さんが今妊娠中やからタバコ吸いきてん」
「…ふぅん、オッサン結婚してんねや。まあ別に興味ないけど」
あたしは本音をはいて屋上の出入口へ向かった。
「おい!」
それを阻止するように腕を強く掴まれた
:10/06/26 02:50
:P906i
:☆☆☆
#8 [c]
「はっ?何?」
「なあ、ここの景色キレイやろ?」
キレイなものは好きじゃない。世の中汚いことだらけやから。
「…なんなん?」
「何か悩んでるんけ?」
:10/06/26 02:53
:P906i
:☆☆☆
#9 [c]
本間、なに?このオッサン。
数分前に知り合った人間に何言うてんの?
「関係ないやろ」
あたしは冷たく掴まれてる腕を振り払った
「まぁ〜このオッサンで良かったら聞いたるからな!」
そう言いオッサンはまた笑った。
:10/06/26 02:56
:P906i
:☆☆☆
#10 [c]
あたしは無視して足早に自分の部屋へと戻った。
変なオッサン!
誰もいない家ではあたしの声だけが響いた
:10/06/26 02:57
:P906i
:☆☆☆
#11 [c]
翌朝化粧をし、金髪に近い明るい髪に櫛を通し玄関を出ると
「「あ。」」
昨夜のオッサンが隣の部屋からゴミ袋を持ち出てきている所だった
「隣に入ったんやな!
知らんかったわ〜。
これからよろしくな!」
:10/06/27 00:19
:P906i
:☆☆☆
#12 [c]
「オッサンによろしくすることなんか何もないやろ。」
冷たく言い放つ、あたし
感情が持たれへん。
「…雅也」
「は?」
「だから〜!オッサンちゃうぞ?雅也っていうねん。」
:10/06/27 00:24
:P906i
:☆☆☆
#13 [c]
「お前は?名前。」
「言う必要感じひん」
本間にこの人‥
なんていうか馴れ馴れしい。
「こら。じゃあ高校生って呼ぶぞー?」
「‥やめて。
綾、佐々木綾」
:10/06/27 00:40
:P906i
:☆☆☆
#14 [c]
「お〜。よく自己紹介できました!
ほな俺行くわな?
遅刻すんなよ、綾。」
そう言って雅也は小さい子にするみたいにあたしの頭を撫でて足早に去って行った
「‥嵐みたいなヤツ。」
あたしも鍵を閉め学校へ向かう
:10/06/27 00:43
:P906i
:☆☆☆
#15 [あ]
続き…
:10/06/30 22:12
:K002
:W0Te2OyE
#16 [c]
>>15 ありがとうございます!
書いていきます(^O^)ノ
:10/07/01 00:43
:P906i
:☆☆☆
#17 [c]
特に何をするでもない高校へ
どうして行っているのか
そんな疑問を持ちながら
もう3年が経っていた。
引っ越したばかりで
あまり詳しくない道を
けだるくあたしは歩く
何も意味を感じない、
生きている意味すら。
:10/07/01 00:46
:P906i
:☆☆☆
#18 [c]
ふと、通りがかった家から
セーラー服を着た女の子と
スーツを着た男が出てきて
お母さんと思われる人に
見送られていた。
「お父さん、一緒に途中まで行こうよ!」
「おう。行こうか」
「2人とも、気をつけてね」
:10/07/01 00:48
:P906i
:☆☆☆
#19 [c]
幸せそうな顔
幸せであろう家庭。
あたしには無いもの
あんな家…あんな家族、
あたしはいらなかった。
:10/07/01 00:49
:P906i
:☆☆☆
#20 [c]
お母さんはあたしが
小さい頃に亡くなった。
顔も覚えてないくらい
一人娘のあたしを父は、
あいつは‥大事にしてくれた。最初だけ
中学へ上がる頃には新しい女の人を連れてきて、
結婚をし今年には子供が産まれるらしい。
:10/07/01 00:51
:P906i
:☆☆☆
#21 [c]
そりゃ娘より新しい女のが
燃えるんやろうな。
あいつと新しい女は
あたしが邪魔やったんか、
あたしとはあまり
喋ってくれへんくなった。
中学生のあたしには
めっちゃ辛かった
:10/07/01 00:53
:P906i
:☆☆☆
#22 [c]
だからあたしは夜に友達の家でみんなでたまり、学校はさぼる…そんな中学生活を過ごしていた。
ただ、働くのは嫌やったし
まだ学生でいたかったから
一番頭の悪い高校に頑張って合格した。
:10/07/01 00:56
:P906i
:☆☆☆
#23 [c]
高校に上がっても家の中は変わらず窮屈で、ずっと遊びまわってた。
そんな中で出会った男がおった
それが龍。
:10/07/01 01:00
:P906i
:☆☆☆
#24 [c]
いつもみたいにたまり場に行ったとき、友達の先輩でおったのがきっかけやった。
あたしが高1で向こうは3年
敬語とか苦手なあたしは最初からタメでつっぱしってた。
「…なあ、俺お前のこと好きやわ」
:10/07/01 01:03
:P906i
:☆☆☆
#25 [c]
初めて話した3時間後くらいには肩に手をまわされ、こう言われた。
何も言わなかったあたしに、龍は優しくキスをしてきた
あたしはそれを返事の代わりに受け入れた。
「龍‥」
:10/07/01 01:05
:P906i
:☆☆☆
#26 [c]
龍と話してて思ったのは、楽しいくて優しい。
きっとあたし、これから龍のこと好きになる
あたしは龍に抱かれながらそう思っていた。
:10/07/01 01:06
:P906i
:☆☆☆
#27 [匿名(´・ω・`)]
面白い(´;ω;)

続き気になります!
:10/07/03 17:38
:N08A3
:2TWx5RtY
#28 [c]
>>28ありがとうございます

マイペースですが更新していきます!
:10/07/03 19:58
:P906i
:☆☆☆
#29 [c]
日に日に好きなっていったあたしは、龍が浮気していることなんて知るはずもなかった。
初めての裏切りにあたしは戸惑って一生男なんて信じひんと思った。
龍とはたった2週間の恋やった
:10/07/03 20:07
:P906i
:☆☆☆
#30 [c]
思い出したくもない過去を思い出しながら気づけば学校へ着いていた。
もちろん教室へや行かず、屋上へ
屋上には立ち入り禁止の小さい倉庫があって
そこがあたしの学校での居場所やった。
:10/07/03 20:10
:P906i
:☆☆☆
#31 [c]
ガチャ。
「もー。
あたしの場所邪魔せんとってって」
ドアを開けると伸がいた
伸はあたしの家のことも男のこともずっと側にいたから知ってる。
それと…
:10/07/03 20:25
:P906i
:☆☆☆
#32 [c]
ガチャ。
「もー。
あたしの場所邪魔せんとってって」
ドアを開けると伸がいた
伸はあたしの家のことも男のこともずっと側にいたから知ってる、あたしの幼なじみ。
それと…
>>31訂正です

:10/07/03 20:29
:P906i
:☆☆☆
#33 [c]
「来るかなって、思って」
そう言ってキスをする伸。
「‥朝から?」
伸と体の関係を持ったのは、高校2年のとき。
:10/07/03 20:36
:P906i
:☆☆☆
#34 [c]
ただ、寂しくて。
あたしの存在はこの世に必要なんか、あたしには誰が必要なんか。
誰にも愛してもらえへんくて、誰も愛せへんくて
闇に包まれていたとき
伸に抱きしめられたときは暖かくなる気がして、
必要とされてる気がして。
:10/07/03 20:39
:P906i
:☆☆☆
#35 [c]
やけどお互い付き合うとかそういうのじゃない
「綾‥‥ハァ。」
ただ、このときだけは
生きてる気がして。
:10/07/03 20:41
:P906i
:☆☆☆
#36 [c]
終わった後、倉庫の中にある大きめのソファーに横になる。
伸は眠たそうにあくびして、目を瞑った
同じような髪色に長いまつげ、高い鼻ー‥
伸はモテる。女にも男にも
存在が大きくて、
あたしはうらやましかったんやと思う。
:10/07/03 20:47
:P906i
:☆☆☆
#37 [c]
今日は伸があたしの新しい家に来るってきかへんから、仕方なく連れてきた。
「男みてーな部屋やな!」
伸はシンプルで必要のないものしか置いていないあたしの部屋を見て笑った。
:10/07/04 02:58
:P906i
:☆☆☆
#38 [c]
「お金ないし、贅沢できひんからなー」
家賃は、お母さんの方の祖母が出してくれている。
家の事情すべて分かってくれて、年頃だからこんな年寄りと暮らすより一人暮らししなって‥
優しい、めっちゃ感謝してる。
:10/07/04 03:01
:P906i
:☆☆☆
#39 [c]
でもさすがに家具買ったりまでする余裕はないから、最低限必要のあるものしか置けへんかった。
「暗い顔するなや?
お前には俺とかみんなついてる!せやから何かあったら頼れな?」
「…うん」
嬉しいのに、伸に改めてこんなん言われたらありがとうも言われへんかった
:10/07/04 03:03
:P906i
:☆☆☆
#40 [c]
でも伸は見透かしたかのように頭をポンポンとした。
「…ご飯食べてき?作るわ。」
お礼のつもりで夜ご飯を作って、そのあとは2人でゆっくりしてた
:10/07/04 03:05
:P906i
:☆☆☆
#41 [c]
「ふわああぁ」
伸の大きなあくび。
「眠たいん?寝ていーよ?向こうベッドあるし」
「おー。ちょっと借りるわ」
:10/07/04 03:06
:P906i
:☆☆☆
#42 [c]
一緒に寝室に行って、ベッドの上に散らかしてた服を片付けて、あたしはリビングに戻ろうとした
「待って。」
ベッドに押し倒された
「え?な、なに?」
いきなりのことであたしもびっくりした。
:10/07/04 03:08
:P906i
:☆☆☆
#43 [c]
「デザート♪」
そう言って朝したよりももっともっと優しくて、でも激しいキスをしてきた。
「ん‥‥はぁ。」
息が苦しくなるくらい
「どうしたん?伸」
:10/07/04 03:10
:P906i
:☆☆☆
#44 [c]
何も言わずに服を脱がしてくる
「ちょっと。‥やぁっ」
首筋を舐められ、
耳元で囁かれる。
“感じてんやろ?”
:10/07/04 03:12
:P906i
:☆☆☆
#45 [c]
「…うるさい、ばか。」
体は正直に反応する
胸を激しく揉まれ、
器用に舐められ、
指を入れられたら
あたしはすぐに伸にイカされてしまった。
つかの間、伸のモノが入ってきて‥
:10/07/04 03:16
:P906i
:☆☆☆
#46 [c]
「あ‥‥んぁっ」
「綾…おま、キッツ‥」
恋人でもなんでもないあたし達は繋がってしまう
そして一瞬だけ、
愛し合ってしまう。
:10/07/04 03:17
:P906i
:☆☆☆
#47 [c]
快感でおぼれたあたしは、
ベッドの上でぼーっとしながらふとある事を考えた。
“オッサン‥”
何故かわからへんけど、オッサンの顔が、雅也の笑顔が浮かんだ。
:10/07/04 03:19
:P906i
:☆☆☆
#48 [c]
「じゃあ俺、帰るわ。
色々ごっそーさんでした!」
玄関の外まで見送った伸は、満足した笑みを浮かべながら帰って行った。
あたしも家に入ろうとしたとき
「お前にも彼氏いんねやなあ〜」
って笑う、雅也がおった。
:10/07/04 03:22
:P906i
:☆☆☆
#49 [c]
「‥盗み見?趣味悪。」
「は?ちゃうわあほ!
タバコ吸おう思って外行こうとしたら綾の声が聞こえたから邪魔しんように、家ん中で待っててあげたの。」
「ふぅ〜ん。
まぁ、彼氏ちゃうけど」
「ほんまかい?
なんならお前も行くか?屋上」
:10/07/04 03:25
:P906i
:☆☆☆
#50 [c]
タバコ片手にニカッと笑う雅也の後をあたしは着いて行ってしまった。
「外で吸うタバコはうまいわあ〜!」
そんな雅也の横であたしも、
「あーわかる。」
そう一言タバコを口にした
:10/07/04 03:27
:P906i
:☆☆☆
#51 [c]
「‥おまっ!
まだ未成年やろ‥!!」
雅也はびっくりした様子であたしに言ってきた
「いやいや、吸う吸わへんは勝手やろ?」
:10/07/04 03:29
:P906i
:☆☆☆
#52 [c]
「あかん。」
そう言って雅也は自分が吸ってたタバコを消して、代わりにあたしのタバコを取ってそれを吸い始めた。
「ちょっと、返して」
「つーか、吸ってるタバコ一緒かよ(笑)
でもまだタバコはあかん。しかも女の子やで?
将来、子供産まれへんくなるでな?」
:10/07/04 03:32
:P906i
:☆☆☆
#53 [c]
「やっぱり…オッサン。」
あたしは渋々諦めて景色を見ていた
「なー…」
雅也は真っ直ぐ見つめて言う。
「お前の目には、この景色がどういう風に映ってるんけ?」
:10/07/04 03:35
:P906i
:☆☆☆
#54 [c]
「いきなり何?」
そんなこと初めて聞かれてびっくりした。
「いやなぁ、綾のこと初めてみた時からお前は寂しいような、助けを求めてるような目をしてたから。
どんな気持ちで生きてるんやろって思って、何か抱えこんでることあるんか、って」
:10/07/04 03:37
:P906i
:☆☆☆
#55 [c]
雅也の目線は変わらずやったけど、
けど…本気で向き合ってくれてるような気がした。
大人なんか信じひんって
男なんか信じひんって
思ってたけど、
この人は…
雅也は最初から何か違うかった。
:10/07/04 03:39
:P906i
:☆☆☆
#56 [c]
自分のこと話すとか好きちゃうけど、
その日のあたしは出逢って間もないオッサンに全て話した。
「生きる希望がない」
そう口にした時、雅也は悲しそうな目であたしを見たあと、すぐに優しい笑顔で
「誰かのために生きろ」と言った。
誰かのため‥?
:10/07/04 03:42
:P906i
:☆☆☆
#57 [c]
「例えばな?誰かの笑顔が見たい、誰かを幸せにしたい、そう思うだけで目の前は変わるはずや。世界が色鮮やかに見えるんや。」
「‥雅也は。
雅也は誰のために生きてるん?」
初めて口に出し雅也と言ったら心臓がドキドキした。
「そら〜…
奥さんと産まれてくる子供のためやな!」
:10/07/04 14:29
:P906i
:☆☆☆
#58 [c]
少し照れた顔で笑う雅也を見て、あたしは奥さんと産まれてくる子供が羨ましくなった。
こんなに愛されていてー…
「ふふっ。
じゃあね、おっさん」
あたしは少し心が暖かくなるのを感じて、先に部屋へ戻った。
:10/07/04 14:33
:P906i
:☆☆☆
#59 [c]
あたしは、なんとなく持っていたタバコ全てをゴミ箱へ入れた。
雅也の笑顔を思い出すと胸がドキドキして、眠ろうと思っても寝れへんかった
ナニ、コレ………。
:10/07/04 14:36
:P906i
:☆☆☆
#60 [c]
翌朝もまた、ドアを開けるとちょうど雅也がいた。
「あ、おはよーさん。」
「‥おはよ」
ただの挨拶にドキドキしている自分が気持ち悪かった。
と、次の瞬間ー
ガチャッ
:10/07/04 14:39
:P906i
:☆☆☆
#61 [c]
「まあくん、忘れてる!」
お腹の大きな女性が雅也にお弁当を差し出していた。
奥さん…やんな?
めっちゃ綺麗な人で何より優しそうに笑う人やった。
あぁ、夫婦は似ていくんやな。
:10/07/04 14:41
:P906i
:☆☆☆
#62 [c]
「あら‥?新しく入った方?」
雅也の奥さんはあたしに視線を向けた。
「あっ‥」
「そーやで!佐々木綾ちゃん。高校生やってさ!若いよな〜ほんま!」
あたしが答える前に雅也が口を開いた。
「ほんま、可愛らしいなぁ。
綾ちゃんよろしくね」
:10/07/04 14:43
:P906i
:☆☆☆
#63 [c]
朝からほんわかした家庭を見てあたしは、「どうもです」と作り笑顔をした。
そのまま先にマンションを出て、とぼとぼ歩く。
‥ナンデこんなにモヤモヤするん?
:10/07/04 14:46
:P906i
:☆☆☆
#64 [c]
今日も決まって屋上へ行く
やっぱりそこには伸がいた。
「昨日はありがとな。
んっ、」
そう言ってタバコを1本差し出されたけどあたしは断った。
:10/07/05 23:59
:P906i
:☆☆☆
#65 [c]
伸は一瞬首をかしげたけどすぐに戻った
「お前んちのマンション、いーなぁ。俺も住みてぇっ!隣、あいてる(笑)?」
「と、となりは…
新婚さんがもう住んでるから無理やで。」
「チェック早いな〜!
なんなん?カッコいいやつなんか?」
:10/07/06 00:01
:P906i
:☆☆☆
#66 [c]
伸の問いかけに
「ちがうし!ただのオッサン!!!」
普段あまり声を張り上げないあたしが倉庫響くくらいに声を出した。
「んだよ、冗談やって!
…それともまさか‥?」
伸は( ´ー`)こんな顔であたしを覗き込んできた
:10/07/06 00:04
:P906i
:☆☆☆
#67 [c]
「一生だまってろ、ばか。」
あたしは一発殴って屋上を出て行った。
:10/07/06 00:05
:P906i
:☆☆☆
#68 [c]
はぁ。吸いたい。
“将来、子供産まれへんくなるでな?”
:10/07/06 00:07
:P906i
:☆☆☆
#69 [c]
何故か雅也の言葉が浮かんできた。
なんやねんアイツ、
そんなん嫁にも言ってるに決まってる
あたしは悔しくなった。
:10/07/06 00:08
:P906i
:☆☆☆
#70 [c]
帰ろ。
あたしは今日一度も教室へ入らずに学校を後にする
ほんま、何しに来てんねやろ‥
重い足取りで家へと向かった。
:10/07/06 02:25
:P906i
:☆☆☆
#71 [c]
寂しい、辛い。
あたしは独り。
一人は好き。
でも、独りは大キライ。
誰か…。
:10/07/06 02:27
:P906i
:☆☆☆
#72 [c]
ピンポーンッ
チャイムの音で目が覚めた。
冷や汗と涙がたまらなくすごかった
あー、寝てたんや‥
ピンポーン‥ピンポーン
鳴りやまないチャイムに
だるさを感じながら出た。
:10/07/06 02:29
:P906i
:☆☆☆
#73 [c]
「こらー!居留守使うつもりか?!…ってどないした?何かあったんか?」
ドアの外にいたのは雅也やった。
あたしの涙を人差し指で救ってくれた。触れた雅也の指は温かかった。
「なんでもないよ。
そっちは?用事?」
:10/07/06 02:32
:P906i
:☆☆☆
#74 [c]
「いやぁ、まともに食ってんのかなって思って、俺の嫁さんが作った美味しい飯持ってきたったで!お前細っこいねんからもっと食えな?」
たくさん野菜の入ったポトフ。
「いいん?優しい奥さんやなぁ。ありがとう」
今のあたしには
素直に嬉しかった。
:10/07/06 02:35
:P906i
:☆☆☆
#75 [c]
「上がってく?お茶でも出すけど」
あたしは恥ずかしさを隠し聞いてみる
「おー、ほなちょっとお邪魔しますわ!」
入るなり雅也は
「同じマンションでもやっぱ部屋はちゃうねんな!
俺んちと違って綺麗にしてんなぁ〜」
とか言ってた
:10/07/06 12:08
:P906i
:☆☆☆
#76 [c]
「1人暮らしってどないなん?」
コーヒーを飲みながら雅也は聞いてきた.
「んー。
あたし、普通の家庭とかわからんし。気づいたら1人やったから‥あたしにとったら1人暮らしが普通かな」
ハハッと笑ながら答えた.
:10/07/08 19:59
:P906i
:☆☆☆
#77 [c]
「この壁の向こう、俺の部屋やな〜」
雅也は立ち上がり壁をコンコンとたたいた.
「寂しくなったら、叩いてえーぞぉ!」
「…ありがと」
なんやろ?
この人は、すっと心に入ってくる。
姿も声も何もかも。
:10/07/08 20:02
:P906i
:☆☆☆
#78 [なみ]
:10/07/10 12:53
:PC
:PPJ.LCPg
#79 [名前のない生活]
楽しすぎる
:10/07/10 19:55
:SH905i
:☆☆☆
#80 [c]
>>79ありがとうございます!
更新しますね

:10/07/15 00:54
:P906i
:☆☆☆
#81 [c]
「ほんなら、俺はそろそろ帰るわな?」
「うん。」
帰って欲しくない
1人は寂しい
「ちゃんと布団かぶって寝るんやで?(笑)」
あたしの頭をポンポンとした
:10/07/15 00:57
:P906i
:☆☆☆
#82 [c]
「なぁ….」
その瞬間、あたしは雅也の手を握ってた。
大きくて温かい手やった。
「なんや?」
雅也の笑顔な、
…あたし好きやわ。
:10/07/15 00:58
:P906i
:☆☆☆
#83 [c]
でも雅也には大切な人達がおる。
「んーん、何もない。」
「寂しいんか?
綾は妹みたいやなぁ。
俺10個離れた妹おるねんな、やからかぶるわ!
ほっとけへんっつぅか。俺で良かったら何でも言えな?」
:10/07/15 01:04
:P906i
:☆☆☆
#84 [c]
「あーうん‥」
妹かぁ。
ってあたし何残念がってんの?
人の旦那に手出すような女なりたないし。
「今日はありがとう」
そう言ったら雅也は笑顔で帰ってった。
:10/07/15 01:06
:P906i
:☆☆☆
#85 [c]
一人家の中で、
あたしは何してんねやろ。
家族は?親友は?
…幸せは?
あたしにはなんもない
どれもいらん。
生きる希望?
…笑えるわ、
なんでオッサンの笑顔が浮かんでくんの?
:10/07/15 01:09
:P906i
:☆☆☆
#86 [c]
胸が痛い。
欲しいと思ったのは、
手は届くけど近くには引き寄せられへん。
絶対好きになったらあかん男
でもあたし‥雅也が好きやわ。
:10/07/15 01:11
:P906i
:☆☆☆
#87 [我輩は匿名である]
:10/07/15 06:03
:SH004
:QhtiweLw
#88 [我輩は匿名である]
:10/07/15 06:03
:SH004
:QhtiweLw
#89 [名前のない生活]
あげ!
:10/07/18 18:37
:SH905i
:☆☆☆
#90 [c]
:10/07/19 07:31
:P906i
:☆☆☆
#91 [c]
次の日は土曜やったから学校は休み。
朝っぱらからインターホンの音で起こされた。
「…も〜誰…?」
あたしは眠たい目をこすりながらドアを開けると、そこには伸がいた。
「おっはよ〜♪」
「………何しにきたん?」
:10/07/20 00:52
:P906i
:☆☆☆
#92 [c]
「遊びに来てん!
そうめんどくさそうにすんなって〜!」
そう言って伸は家に入って行った。
まぁ…いっか。
あたしはそのまま寝室へ向かい、もう一度眠りにつこうとした。
:10/07/20 00:54
:P906i
:☆☆☆
#93 [c]
「つーかお前、好きなやつとかいんの?」
伸はあたしの枕元に座りながら聞いてきた。
「はぁ?いきなり何?」
「えーやんけ!教えろやぁ〜!」
好きな人‥
やっぱり思い浮かぶのは雅也で。
「べっ、べつに?
おらんしそんなん。」
:10/07/20 00:58
:P906i
:☆☆☆
#94 [c]
あたしは少し動揺してしまった。
「お〜?怪しいのぉ!」
「ってかあんたこそどうなんよ!」
あたしが聞いたとき、一瞬だけ伸の顔が曇った気がした。
:10/07/20 00:59
:P906i
:☆☆☆
#95 [c]
「俺は‥
おんで?昔っから好きなやつ。
ま〜今更どうとかならんからもうほとんど諦めてるんやけどな。」
知らんかった…
伸は好きな人おるんや。
「えっ、あたしらこんなんしてたけどあかんやん!」
こんなんっていうのはSEX。
:10/07/20 01:03
:P906i
:☆☆☆
#96 [c]
「え〜ねんえーねん!
俺、気持ちいこと大好きやから♪」
そう言って伸はキスをしようとする。
「まっ、待って?!」
「…なんや?」
「あたしも‥好きな人できた。だから、もうこういうことは…」
:10/07/20 01:05
:P906i
:☆☆☆
#97 [c]
あたしは伸のキスを初めて拒んだ。
雅也に、"付き合ってないヤツなんかとキスすんなやー!"って言われそうな気がして。
あたしはもうハマッてしまってる…
「まじで‥?隣の新婚さん?」
:10/07/20 01:07
:P906i
:☆☆☆
#98 [c]
伸の言葉にハッとした。
「いやいや、そんなん一言も言うてへんやん」
「お前昨日の朝な、俺がふざけて隣の新婚のやつのことからかったらすごい否定してたやろ?
お前があんな声張り上げんの、おかなしいなって思って。」
:10/07/20 01:09
:P906i
:☆☆☆
#99 [c]
「‥」
あたしはなんて言ったらいいか分からんくて何も言われへんかった。
「ホンマなんや…」
伸はそう一言つぶやいてた
そしてどこか寂しそうな気がして、
どこか伸とは気まづくなった
それからは2人で昼寝したりご飯食べたりして、夜にはいつもの2人に戻ってた。
:10/07/20 01:12
:P906i
:☆☆☆
#100 [あき]
ばりおもろい!
続きマダー・p・
:10/07/20 15:23
:T003
:73aYM4Wo
#101 [c]
:10/07/25 23:03
:P906i
:☆☆☆
#102 [c]
「じゃあ、帰るわ」
伸が11時頃そう言って立ち上がった。
いつものように玄関の外まで見送りに行く。
「あんたも頑張りいや?好きな子と。」
ふふっと笑って手を振った。
:10/07/25 23:07
:P906i
:☆☆☆
#103 [c]
すると後ろから足音がしたので、誰かが来たと思って振り返ろうとしたときー‥
ーーーーーチュッ。
「ちょっと、伸!!!」
:10/07/25 23:09
:P906i
:☆☆☆
#104 [c]
首に手をまわされキスされた。
一瞬のふいをつかれた。
「じゃあな」
伸は耳元でそう言い、笑みを浮かべて帰って行った。
:10/07/25 23:10
:P906i
:☆☆☆
#105 [c]
「あっ、」
あたしは足音がしていたのを思い出して後ろを振り返った。
ー最悪…
「見てた…?」
そこには雅也がいた。
:10/07/25 23:12
:P906i
:☆☆☆
#106 [c]
「すまんすまん!見るつもりはなかったんやけどな?
兄ちゃん、俺と目おおたのに気にせずああいうことするんやなっ!今の若い子は(笑)」
伸…わざとや。
雅也のことどんな人かも分からんやろけど、何か勘づいたんやろな‥
:10/07/25 23:16
:P906i
:☆☆☆
#107 [c]
「やっぱり彼氏おるんやな〜!」
「は?!ちゃうから。」
最悪。見られたくなかった。
「‥付き合ってへんのか?」
「うん。ただの幼なじみ」
:10/07/25 23:17
:P906i
:☆☆☆
#108 [c]
「そんなん、付き合ってもないヤツとあんなことしたアカンやろ?本間に大事なやつとしい?自分大事にしろよ。」
いつもと違う真剣な顔の雅也、
あたしは目をそらされへんかった。
そしたらニカッと笑って、
「お前、可愛いからすぐ守ってくれるやつできるわ。」
そう言って頭なでてきた。
:10/07/25 23:21
:P906i
:☆☆☆
#109 [我輩は匿名である]
先が気になる。
更新楽しみにしよるよ☆
:10/07/26 00:16
:SH03A
:☆☆☆
#110 [我輩は匿名である]
:10/07/26 12:06
:W62SH
:zC8JzU6g
#111 [ゆリ]
すごく面白いです

更新頑張って下さい

.
:10/07/26 18:01
:P02A
:Y.UnRoHw
#112 [c]
:10/07/27 01:04
:P906i
:☆☆☆
#113 [c]
「‥あたしは何かあっても守られたらあかんと思う。あたしの人生、そこまで大したことないからさ(笑)」
あたしは急にふと孤独感に襲われた。
雅也をあたしが想うことは、父親の女と一緒のこと。
あかん、まだ大丈夫。
これ以上はあかん
:10/07/27 01:11
:P906i
:☆☆☆
#114 [c]
「じゃあね」
あたしは笑顔を残してその場を後にした
ただポツンとソファに座っていた。
:10/07/27 01:13
:P906i
:☆☆☆
#115 [c]
ピリリリリー…
可愛げのない着信が鳴る。
「じいちゃん…」
ディスプレイにはそう表示されていた。
あたしの、お母さんのお父さん。
:10/07/27 01:15
:P906i
:☆☆☆
#116 [c]
「もしもし?」
「綾か???!
いますぐ、今すぐに××病院に来てくれんかね!!!
ばあさんが………!」
あたしはじいちゃんの電話を切って家を飛び出した。
すると玄関の外にはタバコを吸ってる雅也がいた。
:10/07/27 01:17
:P906i
:☆☆☆
#117 [c]
「どないしたんやっ!?」
勢いよくドアを開けたあたしに驚いていた
「おばあちゃん…おばあちゃんが‥!」
あたしは気が動転してそれだけを言って走ってマンションを出て、タクシーを捕まえた。
:10/07/27 01:19
:P906i
:☆☆☆
#118 [c]
「××病院!!急いで!!!」
あたしはとにかく願っていた
"おばあちゃん助かって…"
じいちゃんからの電話はこうやった。
おばあちゃんは前々から心臓の病気にかかってたって。あたしは知らんかった。それで今日いきなり倒れて病院に運ばれた。
今日が峠って医者が…
:10/07/27 01:23
:P906i
:☆☆☆
#119 [c]
病院についてあたしは乱暴に札だけ置いて教えてもらった病室へ走った
「おばあちゃん!」
「あ‥や…」
ドアを開けるとじいちゃんが泣き崩れてきた
あたしは今気づいた
ピーーーーという音が鳴ってる
:10/07/27 01:26
:P906i
:☆☆☆
#120 [c]
「うそやろ…??」
「…たった今、たったいまやったんや……」
じいちゃんがあたしの手を強く握った。
その上にじいちゃんの涙が落ちる。
:10/07/27 01:29
:P906i
:☆☆☆
#121 [c]
「おばあちゃん…」
いつもの優しい顔で眠っていた。
「眠ってるだけやん…?
おばあちゃん?なぁ、目覚ましてや…」
何も届くはずもなくて
信じられへんくて
ずっとおばあちゃんの横に座ってた
:10/07/27 01:31
:P906i
:☆☆☆
#122 [c]
何時間座ってたかわからん
「綾一旦家帰りなさい。
また連絡するから」
そうじいちゃんに言われてあたしはじいちゃんの手を握って病院を後にした。
家に着くころには朝方やって、あたしはマンションの屋上へ行った
:10/07/27 01:34
:P906i
:☆☆☆
#123 [c]
おばあちゃん。
お母さん。
唯一あたしの味方でいてくれる人があたしの前からおらんくなる…
あたしおばあちゃんが病気なんて全く知らんかった
いつも優しくて
いつもいつも…
:10/07/27 01:36
:P906i
:☆☆☆
#124 [c]
不思議と涙は出てこうへん
遠い向こうの方から日が昇ってきて、また1日が始まる。
生きる意味がなくなった気がした
「あたし何で生きてんねやろ…」
:10/07/27 01:39
:P906i
:☆☆☆
#125 [c]
「おいおい、飛び降りたりすんなよ?」
…は?
何でいつも現れんの…?
「雅也、何してんの‥?」
:10/07/27 01:41
:P906i
:☆☆☆
#126 [c]
「そらあんな言葉残されたら心配で寝られんわ。
大丈夫か‥?」
そう言って、雅也にギュッと抱き締められた。
「…死んじゃった」
あたしの言葉に抱き締められる力が増した。
:10/07/27 01:44
:P906i
:☆☆☆
#127 [c]
そしたらポタッと頭に冷たいのが落ちてきたから雨かと思って上見上げた…
……
「何で雅也が泣くん‥?」
雅也の涙やった。
:10/07/27 01:46
:P906i
:☆☆☆
#128 [c]
「辛いな…。
お前が背負うにはまだ重たすぎるやろ?色んなこと、全部お前一人じゃ抱えこんだあかん」
そう言って雅也は泣いていた。
あたしのために涙を流してくれた人なんか初めてで、あたしはどうしたらいいか分からんくて、もう一度雅也の胸に顔をうずめた。
:10/07/27 01:50
:P906i
:☆☆☆
#129 [我輩は匿名である]
あげ

応援してます

:10/08/03 22:24
:SH03A
:0gMojVtk
#130 [ももたろう]
あげ☆彡面白いです♪頑張ってくださいね(^O^)
:10/08/07 15:33
:930CA
:kBoyGz8U
#131 [我輩は匿名である]
:10/08/07 22:04
:P08A3
:Tq0zcPtY
#132 [我輩は匿名である]
:10/08/07 22:04
:P08A3
:Tq0zcPtY
#133 [我輩は匿名である]
つーづーきー(´;ω;`)
:10/08/10 03:10
:auSH3F
:0l1iF8c6
#134 [あゅ]
:10/08/10 21:24
:N2102V
:CJ30xN1s
#135 [らい]
続き読みたい

:10/08/11 15:26
:SH07B
:q.gnF20.
#136 [c]
皆さんありがとうございます(T_T)
頑張っていっぱい更新します


最後までお付き合いください

:10/08/11 22:03
:P906i
:☆☆☆
#137 [c]
なんでこんなに落ち着くんかな?
あったかい布団にくるまれてるみたいや。
ずっとこのままで居たい。
柄にもなくそう思ってしまった。
:10/08/11 22:05
:P906i
:☆☆☆
#138 [c]
それからは、
お通夜にお葬式にちゃくちゃくと進められていった。
あっという間やった
お葬式には伸も来てくれた。
伸は小さい頃からおばあちゃんともよく遊んでたから、伸の涙をみてあたしは初めて涙を流した。
:10/08/11 22:08
:P906i
:☆☆☆
#139 [c]
おばあちゃん死んじゃったんや。
急に実感がわき、
あたしは泣く泣く家に帰った。
:10/08/11 22:09
:P906i
:☆☆☆
#140 [c]
玄関の前に誰かが立っていた。
近づいて顔がはっきり見えて、あたしは持っていたカバンをつい落とした。
「久しぶりやな」
:10/08/11 22:11
:P906i
:☆☆☆
#141 [c]
そう笑顔で言ったのはあたしの父親やった。
その横には生まれたての赤ちゃんを抱いたあの女がいた。
今更何しに来てん。
あたしは無視して鍵をあけて家に入ろうとした。
:10/08/11 22:13
:P906i
:☆☆☆
#142 [c]
「ちょっと待てやぁ」
やたらと甘えた声でそう言って腕を掴まれた
「触んな」
あたしは振り払った。
「お義母さん亡くなったんやってなぁ。
それでな?」
:10/08/11 22:17
:P906i
:☆☆☆
#143 [c]
「お前に遺産の半分あったらしいなぁ。」
あたしは無視してたけどこの言葉聞いて、ほんまに腹立った。
金目当てか?
ほんま、人間のクズや。
:10/08/11 22:19
:P906i
:☆☆☆
#144 [c]
気がついたらあたしは父親を殴ってた。
横からは
「ちょっと、何するんあんた!」
って女の声。
「お前ら頭も心も腐ってるで、可哀想に」
こんなんがあたしの父親で悔しくて、おばあちゃんに申し訳なくて涙が出そうになんのを我慢して睨んだ。
:10/08/11 22:23
:P906i
:☆☆☆
#145 [c]
すると父親はあたしの胸ぐら掴んで「調子のってんちゃうぞ」って手を挙げた。
瞬間、
「はいはい、終わりですよ〜」
…そうあたしの前に出て来てくれたのは、
雅也やった。
:10/08/11 22:25
:P906i
:☆☆☆
#146 [c]
「今日のところはお引き取り下さい」
そう言って雅也は後ろであたしの手を握ってくれていた。
「あんな娘にはならんでなぁ」
父親たちは赤ちゃんの頭を撫でながら去っていった。
:10/08/11 22:31
:P906i
:☆☆☆
#147 [ゆリ]
更新嬉しいです

これからも頑張って下さい
(*^^*)

.
:10/08/12 13:59
:P02A
:MftzC9hY
#148 [c]
:10/08/13 02:56
:P906i
:☆☆☆
#149 [c]
嵐が去ったようやった。
「なんで‥?雅也‥」
涙で喉がつまってうまく喋れへんかった。
あんな奴らのために泣くもんか。
「そらあんな大きい声、聞こえるわ
頑張ったな。」
:10/08/13 02:59
:P906i
:☆☆☆
#150 [c]
雅也があたしの頭を撫でた瞬間、涙があふれでてしょうがなかった。
「ッ‥」
「我慢すんなや?
お前のこと分かってるから。今は何も考えんと出すもん出しや。」
雅也はそう言ってあたしを抱えて部屋に連れて行ってくれた。
:10/08/13 03:01
:P906i
:☆☆☆
#151 [c]
ソファに座って静かな部屋の中にはただあたしの泣く声だけが、響いてた。
「あたし悔しかった…。あんな奴でもあたしはアイツの血の繋がる子供で‥あんな奴におばあちゃんはああ思われて、挙げ句の果てには…分かってたけど、あたしはいらん子。笑えるわ、ほんま。」
あたしはもうどうでも良かった。
どこかで誰かに必要とされてて欲しくて、でも現実はやっぱり違ってた。
:10/08/13 03:10
:P906i
:☆☆☆
#152 [c]
沈黙が流れた。
雅也も迷惑に決まってる。
たかがお隣さんの妹みたいな高校生相手、しんどいはず。
雅也の優しさにあたしは、気づかずに甘えてしまってる。
:10/08/13 03:12
:P906i
:☆☆☆
#153 [c]
涙を自分の指ですくって、
あたしは立ち上がった。
「ごめんな?
あたしは大丈夫やから、
早く奥さんの所帰ってあげて?
さっきはあたしの前に立ってくれて、ありがとう」
あたしは精一杯笑った。
:10/08/13 03:15
:P906i
:☆☆☆
#154 [c]
雅也は下をうつむいて、
少ししてからゆっくり
顔をあげた。
「お前な、ほんまに独りや思うんか?目瞑ってな、真っ暗な中に浮かんでくる人おるやろ?
…おらんか?」
…そんなん、
あたしには誰もおらん。
:10/08/13 03:19
:P906i
:☆☆☆
#155 [c]
目瞑って、真っ暗な中…
…なんでや……?
なんで、雅也がそこに浮かぶんやろ。
:10/08/13 03:20
:P906i
:☆☆☆
#156 [c]
「‥ッさや…」
振り切った小さなあたしの声
「へ?何て?」
「ま…さや!!」
「俺…?」
:10/08/13 03:23
:P906i
:☆☆☆
#157 [あゅ]
:10/08/13 15:38
:N2102V
:I4PK3JzE
#158 [c]
ありがとうございます

途中で止めてすみません


更新します

:10/08/13 21:33
:P906i
:☆☆☆
#159 [c]
「うん‥
あたし…
こんなに誰かを必要としたの、初めて…。」
心臓がドキドキしてる。
雅也は驚いた顔をして、
でもすぐに下を向いた。
「ごめん」
予想していた言葉。
:10/08/13 21:36
:P906i
:☆☆☆
#160 [c]
「ごめん、綾…
俺、初めてお前に会ってお前の目を見たとき、力になりたいって強く思った。
だからなんぼでも力になる。…でもな?俺には嫁さんも生まれてくる子供もおるから、綾の気持ちには…答えられん」
分かってた、当たり前の答えやと思う。
雅也はいつも、真剣な時には真剣な顔をする。
きちんと向き合ってくれる。
そういう雅也が好き‥
:10/08/13 21:40
:P906i
:☆☆☆
#161 [c]
「雅也………ばーか。
最後に言わせてな?
雅也、好き。
でもあたし、どうこうなりたいとか邪魔するつもりはないから!困らせて、ごめんな?」
:10/08/13 21:42
:P906i
:☆☆☆
#162 [c]
あたしは言い残して部屋を出た。
マンションから出ると、伸がいた。
「よっ!」
「どうしたん?」
あたしは伸に近づく。
:10/08/13 21:44
:P906i
:☆☆☆
#163 [c]
「いや…、大丈夫かなって思って。
って、綾泣いたんか?どないした?」
ライトに当たって顔がはっきり照らされた。
「なんでもないで〜?
公園とか、行く?」
伸の優しさが心に染みた。
部屋には雅也がまだおるからしれへんから、あたし達は公園へ向かった。
:10/08/13 21:47
:P906i
:☆☆☆
#164 [c]
公園へ向かう途中、ずっとあたし達は無言やった。
公園に着いて、ブランコに座った。
「俺らちっさい頃から一緒にいてさ、もう高校生やもんなー。」
いきなり、伸が口を開いた。
:10/08/16 00:31
:P906i
:☆☆☆
#165 [c]
「うん。ほんま、ずっと一緒に大きくなってきたよな(笑)」
「知ってる?お前、あんときさー…」
あたし達は懐かしい話をたくさんした。
:10/08/16 00:34
:P906i
:☆☆☆
#166 [c]
「ほんで、初めてお前とヤった時は変な感じやった(笑)」
「あたしも雅也とそんなん、考えられんかったわ!」
「お前が誘ってきたからやろ?」
「はぁ?!ちゃうから!
雅也からやし〜!」
:10/08/16 00:36
:P906i
:☆☆☆
#167 [c]
>>166「雅也」のところ、
「伸」です

間違えました(X_X)
すみません

:10/08/16 00:38
:P906i
:☆☆☆
#168 [c]
>>166続き。
笑いながらそんな話をしていたのに、伸はいきなり真面目な顔をした。
「…そやで。
俺、お前が欲しかったから」
:10/08/16 00:39
:P906i
:☆☆☆
#169 [c]
伸の言葉にあたしは耳を疑った。
「…………え?
またまた、冗談やろ〜??」
「冗談で言わんわ!
俺、ほんまずっと綾のことが好きやった。
幼なじみとしてちゃう、女としてな。」
伸の顔は真剣やった
:10/08/16 00:41
:P906i
:☆☆☆
#170 [c]
あたしはめっちゃパニクった。
「うそやろ?ちょお待って、あんた、ずっと好きなやつおるって…」
「だから、綾やで?」
うそや…
あたしは、伸のことそういう風に見たことなかったから。
だから、どう言ったらいいか分からんかった‥
:10/08/16 00:44
:P906i
:☆☆☆
#171 [c]
「まあ、お前はそーゆう風には見てなかったと思うけど。」
そう言って伸は悲しそうに笑った。
「あたし…っ、」
「「好きな人がおる」やろ?
こないだ、キスを拒否られた時からもうあかんなって思ってた。だからあの日の帰り、悔しくて綾の隣のやつが帰ってきたん知っててキスしてん。ごめんな。
お前の好きなやつって、アイツやろ?」
:10/08/16 00:49
:P906i
:☆☆☆
#172 [c]
「…うん」
あたしは下を向くことしかできひんかった。
あたしは、ただ自分の欲望だけに、必要とされたいがために伸を受け入れた。
今物凄くそれに後悔した。
伸にはきちんと気持ちがあったのに、あたしは気づかず…
伸はどんな気持ちやったんか‥
:10/08/16 00:54
:P906i
:☆☆☆
#173 [c]
「そっか。
色々大変かもしらんけど、頑張れよ?
じゃあ、俺そろそろ行くわ」
そう言って伸は立ち上がった。
:10/08/16 00:56
:P906i
:☆☆☆
#174 [c]
「…待って……!」
「なんや?」
「…ううん、やっぱ何もない…」
「何やねん〜(笑)
じゃあな。」
:10/08/16 00:57
:P906i
:☆☆☆
#175 [c]
伸との今までのこと、
あたしには居心地悪くはなかった。
むしろ居心地が良かった。
小さい頃から一緒にいたから…伸の隣はあたしの居場所になってたんかな?
自分勝手やけど…
体の関係を除いて、
今までの関係がなくなるんかと思ったら、あたしは涙で伸の後ろ姿がぼやけていた。
:10/08/16 01:01
:P906i
:☆☆☆
#176 [あゅ]
:10/08/16 14:51
:N2102V
:KsOTs.dI
#177 [あゅ]
:10/08/23 23:44
:N2102V
:cj1LmgdI
#178 [我輩は匿名である]
:10/08/24 13:26
:auKC3X
:mqPqWGeQ
#179 [我輩は匿名である]
頑張ってっ(^^)/
この小説すきだから待ってます☆
:10/08/24 21:16
:SH03A
:4PJL8aBU
#180 [きちがい]
みなさま

更新が衰えてしまってすみません。
応援してくださるみなさんのためにも、頑張って更新します

お付き合い願います

:10/08/25 01:20
:P906i
:☆☆☆
#181 [c]
名前間違えました(笑)

:10/08/25 01:21
:P906i
:☆☆☆
#182 [c]
ーそれからというもの、前と変わらない日常を送った。
学校に行っても、2〜3時間受けてあとは屋上に行く。
もちろん伸もいた
最初は気まづかったものの、伸は今までと変わりなく接してくれた。
:10/08/25 01:23
:P906i
:☆☆☆
#183 [c]
そんな伸の優しさが嬉しかった。
ただ、伸はあたしに一切触れなくなった
恋愛対象に見れなくても、あたしは伸がめっちゃ大事やったから…
どこか物寂しい気持ちもあった。
:10/08/25 01:26
:P906i
:☆☆☆
#184 [c]
あたしはどこまで自己中心的で、
どんなけ必要とされたいんやろ。
それと今までで変わってしまったことが1つある。
“あの日”の夜から変わってったんやろな…
:10/08/25 01:28
:P906i
:☆☆☆
#185 [c]
そう、雅也に告ったあの時から…
なんとなく雅也に避けられてるような気がする。
というか、間違いない
前まではよく朝出る時間が一緒やったのが、一切出くわすことがなくなった。
:10/08/25 01:30
:P906i
:☆☆☆
#186 [c]
これが普通。
だって、高校生が妻子持ちを好きになるなんて
ましてや両想いになることなんてあり得へんはずやから。
諦めるしかない、忘れるしかない
あたしは自分にそう言い聞かせた。
:10/08/25 01:32
:P906i
:☆☆☆
#187 [c]
やけど、やっぱり…
夜は寂しくなる。
あたしは壁に手を近づける
…いや、アカンやろ。
でも…
あたしはいつからこんな恋愛に乙女チックになったんや。
:10/08/25 01:35
:P906i
:☆☆☆
#188 [c]
ごくりと息を飲み、
あたしは手に力を入れた。
“コンコン‥”
壁を優しく叩いてみた。
前に、寂しくなったら叩けって言ってたから‥
:10/08/25 01:38
:P906i
:☆☆☆
#189 [c]
シーンとした部屋であたしは無性に恥ずかしくなった。
「はは、何やってるん。あたし」
壁に背を向けあたしは目を閉じた。
:10/08/25 01:39
:P906i
:☆☆☆
#190 [c]
目を閉じて、すぐやった。
“コン、コン…”
壁の向こうから聞こえた。
まさか?!
あたしはガバッと起き上がって、壁に耳をつけた。
:10/08/25 01:41
:P906i
:☆☆☆
#191 [c]
そしたらもう一回、
“コンコン”って。
なにそれ、
嬉しすぎるわ。
優しすぎる…
あたしは静かに涙を流した。
:10/08/25 01:43
:P906i
:☆☆☆
#192 [ももたろう]
このお話大好きです。
更新頑張ってください^^
:10/08/25 10:55
:930CA
:Ep.MfRCE
#193 [c]
ありがとうございます

大好きなんて、嬉しいです(*_*)!
更新します

:10/08/26 01:09
:P906i
:☆☆☆
#194 [c]
いつの間にか、雅也の顔を見ることもなく一ヶ月が過ぎようとしていた。
あたしは少し前からコンビニでバイトを始めた。
その日も、いつもと同じようにバイトが入っていて、あたしはレジカウンターに背を向けて仕事をしていた。
:10/08/26 01:14
:P906i
:☆☆☆
#195 [c]
「セブンスター、1つ。」
後ろから聞こえた客の声にハッとしてゆっくり振り替える。
「…あや……!」
「雅也…」
ほとんど同時に互いに言った。
:10/08/26 01:16
:P906i
:☆☆☆
#196 [c]
たった一ヶ月顔を見ていなかっただけで、めっちゃ久しぶりに思えた。
でも声とか、優しい笑顔は変わってなくて。
やっぱり愛しさも変わってなかった…
:10/08/26 01:19
:P906i
:☆☆☆
#197 [c]
「えっ、お前バイトしてたんかよ!」
「うん。最近始めたばっかやけど」
「そっか〜!そうなんかあ」
あの日の夜以来やから、
どうしてもどこか気まずかった。
:10/08/26 01:21
:P906i
:☆☆☆
#198 [c]
そしてお釣りを渡すとき、
雅也の手とあたしの手が少し触れた。
触れた所に雅也な体温を感じた。切なくなって、
あたしは
「ありがとうございました」
平然を装って言った。
:10/08/26 01:27
:P906i
:☆☆☆
#199 [c]
すると雅也は少しつっ立って、何かを考えたように
「バイト終わったら、久々に話さんか?」
と、
いきなりのことやった。
あたしはもちろん嬉しくて後で会う約束をして雅也は帰って行った。
:10/08/26 01:30
:P906i
:☆☆☆
#200 [c]
22時、バイトが終わりあたしは高鳴る胸を抑えて早歩きで家まで帰ろうとしてた時ー…
冷たいものが頬っぺたに当たって、あたしは驚いてすぐさま後ろを振り替えると
そこには笑顔で缶コーヒーを持った雅也がいた。
:10/08/26 01:33
:P906i
:☆☆☆
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