オッサンと高校生
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#280 [c]
2人きりのエレベーターが大好きやった。


一瞬でも、優しいキスをしてくれたから。

あたし達は普通の恋人たちみたいにはデートもできないし外で手をつなぐこともできない。

けど、少しでも雅也と2人きりになれる時間があればあたしはそれで良かった…

⏰:10/09/11 02:51 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#281 [c]
良かったのに…。




ある休みの日、久しぶりに雅也があたしの部屋へ来た。

奥さんが友達と遊びに行ってるからってペロッと舌を出して笑っていた。

⏰:10/09/11 02:53 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#282 [c]
ソファーに座る雅也へコーヒーを入れる

こんな普通のことでも、あたし達は日常では出来ないから…
愛する人へコーヒーを入れる幸せを、噛み締めた。



「ハイ」


「おっ、ありがとーな!」

⏰:10/09/11 02:55 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#283 [c]
「あぁ〜…」

「えっ、なに?」

「綾の入れるコーヒーって、上手いよな!初めて飲んだときから思っとった。

あ〜毎朝飲みてえ…」



……嬉しかった。
めっちゃ嬉しくて、
涙が出そうになった

でもな?雅也‥

⏰:10/09/11 02:57 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#284 [c]
「そんなん言ったらあかんでっ!あんな綺麗で優しそうな奥さんに失礼やろ〜?」


あたしは精一杯笑って言った。


そのすぐ後には抱き締められてた

「ごめん」

雅也の声が耳元で聞こえる

⏰:10/09/11 03:00 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#285 [c]
「そんなん言わせて、ごめん…」


…雅也の気持ちが痛いほど伝わってくる。
あたしが選んだ恋やもん


「大丈夫やで、あたしは。それより…」

「…?」


そっとキスをする

⏰:10/09/11 03:02 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#286 [c]
「早くこうしたかってん」


…ってこんな恥ずかしいこと言ったことないのに。




それからあたし達は
限られた時間の中で
いっぱいいっぱい、

愛し合った…

⏰:10/09/11 03:04 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#287 [c]
愛を確かめても

好きと言われても


あたしはすぐに奥さんの顔が浮かんだ。

ただ好きなだけやのに。
あたしだけの雅也になってほしい…無理な願望。

不倫って‥自分の好きな人に大切な人がおるって、


こんなにも辛いんや。

⏰:10/09/11 03:07 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#288 [c]
それでも触れられた体は更に熱を持ち、冷めないようにあたしは静かに服を着ていた。



なぜなら数秒前に奥さんから雅也に電話がかかってきたから。


「あぁ、うん」
「ちょっとコンビニまで来てるねん」
「うん。じゃあ‥」

⏰:10/09/11 03:11 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#289 [c]
雅也はそう言い、電話を切った。


「ごめん、そろそろ…」


雅也には帰る場所があって
待ってる人がおる


奥さんのことを考えたら尚更こんな関係、絶対にあかんけど…

でもあたしは自分の気持ちのが上回っていた。

⏰:10/09/13 01:17 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#290 [c]
立ち上がる雅也の背中、


…帰ってほしくない
そばにいてほしい



少し前まであたしは雅也とちょっとでも一緒にいれたら良かった。

良かったのに、今では欲が出てしまう

⏰:10/09/13 01:19 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#291 [c]
“帰らんといて”




そんな言葉言えるはずもなく、あたしは雅也を見送った。

そして今日も雅也の体温を思いだしながら眠る。

⏰:10/09/13 01:20 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#292 [c]
雅也と関係を持ってから、ちゃんと授業を受けるようになった。

たまには伸とサボるし、

やっぱり友達はできひんかった。


そんな高校生活最後の夏休みが始まった。

⏰:10/09/13 01:25 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#293 [c]
終業式を終え、家に帰るとちょうど雅也の奥さんがいた。


「あら〜綾ちゃん!
今帰り?」

「あ、こんにちは。
そうです」

「ねっ、良かったらうちで一緒にお昼食べへん?」

「えっ?
いや〜…あの…」

⏰:10/09/13 01:28 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#294 [c]
「お昼まだやろ?
遠慮せんと上がって上がって〜!」

半ば強引に腕を引っ張られて家へと招かれた。

とてつもなく気まづかった…

こんな優しい奥さんの旦那と、あたしは関係を持ってしまってるから。
そこで初めて罪悪感っていうものを感じた。

⏰:10/09/13 01:31 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#295 [c]
今までハッキリとこんな罪悪感はなかった。

でも雅也の家の中には、
1つの家庭の生活があった。


生まれてくる子供のベビーベッドや、タンスにかかっている雅也のスーツ…



あたしは幸せな家庭を壊そうとしてるんじゃないかって…

⏰:10/09/13 01:35 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#296 [c]
昔あたしが感じた、
父親の女への憎しみを
今度はあたしがこんなにも優しい奥さんに味わせてしまうのかって…


怖くなった。



やけど雅也からぬけられへんくて、改めて自分が嫌になった。

⏰:10/09/13 01:36 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#297 [c]
それから奥さんはめっちゃ美味しい手料理を作ってくれて、あたし達は色んな話をした。


「名前…何ていうんですか?」


「あれっ?言ってなかったっけ?直子です」

「直子さん…


お腹の赤ちゃんいつ生まれてくるんですか?」


あたしは少し気になっていたことを聞いてみた。

⏰:10/09/13 01:40 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#298 [c]
「来月に生まれるの。
雅也はね、女の子がいいって言うんやけど…
この子は男の子でね〜」

お腹をさすりながら言う直子さんはめっちゃ幸せそうやった。

「雅也さんとは…どんな感じで知り合ったんですか?」

辛くなるだけかもしれへんけど、この時あたしはなんとなく聞きたかった。

⏰:10/09/13 01:44 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#299 [c]
「高校の入学式の日…まぁくんが“一目惚れしましたあ!”って告白してきたのが始まり。
すごく趣味や好きなものまで合って、友達みたいなカップルだったと思う。
そこからずるずる10年ほど付き合って、結果子供ができたのがきっかけで結婚したの」


10年…
直子さんの話を聞いて驚きが隠されへんかった。

⏰:10/09/13 01:50 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#300 [c]
あたしはまだ知り合って3ヶ月くらい。


10年の年月にはとうてい勝てるわけがない…
やっぱり聞かん方が良かったんかも。

胸がざわざわした。


「…綾ちゃんは?」

考えていると次は直子さんがあたしに質問した

⏰:10/09/13 01:52 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#301 [c]
「綾ちゃんは…彼氏とかいるの?」







彼氏…




「いま…せん……」

⏰:10/09/13 01:53 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#302 [c]
「え〜!綾ちゃんすごくキレイやのに…。
すぐできるよっ!」



直子さんの笑った顔は
やっぱりどことなく雅也に似ていた。

あたしはめっちゃ切なくなって、少し直子さんと話したあとお礼を言って自分の部屋へ戻った。

⏰:10/09/13 01:55 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#303 [舞]
<<300-400

⏰:10/09/13 11:50 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#304 [舞]
>>300-400

⏰:10/09/13 11:51 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#305 [我輩は匿名である]
>>200‐250
>>250‐300

⏰:10/09/13 20:35 📱:auSH3F 🆔:jamhV8FA


#306 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350

⏰:10/09/13 22:01 📱:W65T 🆔:☆☆☆


#307 [c]
久しぶりの更新ですみません(+_+)!

みなさんアンカーありがとうございます

⏰:10/09/24 00:57 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#308 [c]
あたしは玄関で座り込んだ

やっと気づいた。

あたしは何をしてる?
誰を好きになってる?


あかんやん…

もうすぐ子供が生まれてくるような、幸せな家庭…
壊したらあかん。

⏰:10/09/24 01:00 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#309 [c]
…終わりにしなあかん



でもな、雅也を想うと涙が溢れてくる。

あたしでもこんなに誰かを愛せるんや…


あたしは独り涙を流した。

⏰:10/09/24 01:04 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#310 [c]
ピーンポーン―…


すぐ後ろでチャイムが鳴った。

「だれですか…?」



「綾?…俺や」


なんで……
どんな時でも雅也は現れるん?

⏰:10/09/24 01:07 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#311 [c]
涙を拭いてドアを開ける


ガチャッ―


「どしたん?」


「今日俺んち来てたんやってな?奥さんがな、デザートにって」

そうあたしの前に差し出したのは、手作りのプリンやった。

⏰:10/09/24 01:09 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#312 [c]
「なんていうか…俺の……奥さんにこんなんもらうん嫌やんな?ごめんな。

でも…顔見れると思って、すぐ渡しにきた」


優しい手で雅也は頭を撫でる。

「そんなこと、ないで。
ありがとう」


「ん…上がってもええか?」

⏰:10/09/24 01:13 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#313 [c]
「あー…うん」

複雑やった。
どうしたらいいんかわからん
気持ちに正直になるって、いいことやんな?

でも…あたしのこの想いは秘めなあかん。

どうしても‥

⏰:10/09/24 01:15 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#314 [c]
「…泣いてたんか?」

気づいたら雅也の腕の中やった。

「玄関は暗くてあんまわからんかったけど…
目、赤いで?」


雅也…。

雅也は、あたしが離れても奥さんや子供がいるから悲しまへんのかな?

あたしは雅也がそばに居らな………

⏰:10/09/24 01:18 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#315 [c]
雅也の腕にポタッとあたしの涙が落ちた。


抱き締める力が強くなる。


「雅也…?」


「なんや?」


「あたしのこと、



…好き………?」

⏰:10/09/24 01:20 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#316 [c]
「…だいすきや。」


「どれくらい……?

直子さんと、
どっちが…んっ……」


あたしの言葉を遮って雅也の舌が入ってきた。

「は…っん…」

息が苦しかった。

⏰:10/09/24 01:22 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#317 [c]
でもその分、雅也のことしか頭になくて。
雅也のキスを感じれる…

もっと、雅也でいっぱいにして?

もっともっと、苦しめてや…


「や…っ」

首筋に這う舌、

耳元で囁く甘い声。

「お前しか見えへん…

不安にさせて、ごめんな……」

⏰:10/09/24 01:26 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#318 [c]
胸に手が行き、押し倒される


慣れた手つきでボタンを外して簡単に裸にする雅也は、こういう経験が多いんやと毎回思う。

そのたび、雅也が年上やということ…

結婚をしてる人がいるんやって痛いほど感じる。

⏰:10/09/24 01:30 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#319 [c]
でも、今は…

そんなことはもうどうでもいい。

全身で雅也を感じる。

⏰:10/09/24 01:31 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#320 [c]
だってこれが、











最後やと思うから。

⏰:10/09/24 01:32 📱:P906i 🆔:☆☆☆


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