You & Me
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#23 [luna.]
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「十夜と同じバスケ部に入る!!」
この言葉だって…
「髪の毛ショートにしたんだ。」
この言葉だって…
「離れるのなんか絶対嫌だよ!!」
この言葉さえも……。
いつも、
いつだってそうだ。
:10/09/23 21:56
:F906i
:chzkPp/g
#24 [luna.]
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理央が放つ言葉の先にいるのは……俺なんかじゃないんだ。
あの人なんだ。
「あ、あたしは、あっくんだけが好きなのっ!!」
目の前にいるのは、俺の部屋にパジャマで上がり込んでも平然としていて、
2ケツしても何食わぬ顔で俺に抱きつくようにしがみつける……
そんな奴なはずなのに。
:10/09/23 22:02
:F906i
:chzkPp/g
#25 [luna.]
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『あっくんだけが好き』
と、俺達の前でありったけの想いを零す理央は、頬が薄く赤らんでいて、他の奴になんか見せたことのない、
……恋する女の顔をしていた。
「……っ…。」
それに胸の奥底で押し込めていた気持ちがチクリと痛んだ。
:10/09/23 22:07
:F906i
:chzkPp/g
#26 [luna.]
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「はいはい。あっくんが好きなのねー。」
火照った理央をなだめるように上原が頭を撫でる。
「あっくんといえば、あの人気の椎名 淳さんか!!また随分と大物だな。」
真はヘラヘラと笑っている。
あっくん……
椎名 淳[シイナ アツシ]
今は二十歳の大学2年生。
:10/09/24 00:20
:F906i
:N1XnsXxg
#27 [luna.]
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理央が俺と同じ高校にきたのは、淳がいてる高校だからだ。
バスケ部に入ったのも、淳が入っていたから。
ずっと長いままを維持してきた髪の毛を短く切ったのは、ある日淳が短い子がタイプだと会話してるのを聞いたから。
離れたくないと俺に泣きついてきたのは、淳が大学に進学し、一人暮らしをするといって俺達の向かいの家から居なくなってしまう事を知ったからだった。
:10/09/24 00:28
:F906i
:N1XnsXxg
#28 [luna.]
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理央はずっと淳のことが好き。
今までも。
そして、これからも。
理央と俺はずっと幼馴染。
今までも。
そして、
きっとこれからも……
俺は、ずっと『幼馴染』という関係に縛られたまま。
:10/09/24 00:37
:F906i
:N1XnsXxg
#29 [luna.]
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▽side Rio
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:10/09/24 00:47
:F906i
:N1XnsXxg
#30 [luna.]
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あたしが生まれたときから、あたしの家の隣は十夜のいる一ノ瀬家、お向かいは椎名家だった。
そんな事もあり親同士の親睦も深く、あっくんと十夜とはいつも一緒。
笑顔の絶えない環境と家庭に恵まれた私は、本当に幸せに包まれていた。
でもそんな日常を突然失う日がやってきた。
:10/09/24 03:08
:F906i
:N1XnsXxg
#31 [luna.]
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私が11歳の時だった。
「パパ帰り遅いねー。」
「仕事の飲み会でも突然誘われたのかしら?」
いつも決まって仕事から返ってくるはずの私の父が、連絡もいれずに帰りが遅いなんておかしい……。
数時間経ってリビングに電話の音が鳴り響いた。
:10/09/24 12:27
:F906i
:N1XnsXxg
#32 [luna.]
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…………………
………………
電話を出た母は、泣き崩れた。
こんな母の泣く姿を見たのは初めてで、説明されても状況の理解に頭がついていかなった。
でも、次に父の姿をみた時いやでも理解できた。
「……パ…パっ…パパっ。」
………父は亡くなった。
トラックの運転手の不注意運転に巻き込まれて。
:10/09/24 12:32
:F906i
:N1XnsXxg
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