その日が来る前に、2
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#242 [愛華]
そんなことを考えながら
歩いていると、前に人影が見えた
「………あ、きたきた!!」
「……なにやってんですか、
誨さん。不審者に間違われても
あたしなんも言えませんよ…」
それはフェンスによしかかった
誨さんだった。
どれくらい待っていたのか、
頬はまっかっかだ。
:10/11/02 00:33
:840SH
:XYQ0nIow
#243 [愛華]
誨さんは反動でフェンスから離れると、トテテテ とあたしのところに歩いてきた。
「送別祭おつかれさま♪」
「あー……はい」
あのクリスマスの日以来、
たまにだが会うようになった。
会うといっても一方的なもので
いつも誨さんのほうからあたしの家に遊びにくる。
外に出るのが面倒なあたしは
誨さんを部屋にいれて話したりする。それは相談であったり
くだらない世間話であったり。
:10/11/02 23:07
:840SH
:XYQ0nIow
#244 [愛華]
向こうがどういうつもりかは
知らないけれど、今では友達の
ような感じ。
部屋に入れるにしたって、
誨さんじゃ、危険な感じとか全く
しないし………。
「………なんか、暗くない?」
誨さんは心配そうにあたしの顔を
のぞきこんだ。
:10/11/02 23:10
:840SH
:XYQ0nIow
#245 [愛華]
「ん、んー…色々あって……」
あたしは歩く足を止めることなく話した。誨さんは慌ててあたしを追いかけ、隣に来る。
「色々って?話してみなさい!」
誨さんは笑った。
でもこんなこと誨さんに話したって仕方がないじゃん。
これはあたしとタカと那佑の
問題なんだから。
………ってゆーか………
:10/11/02 23:15
:840SH
:XYQ0nIow
#246 [愛華]
「………なんで手をにぎる?」
「だってさみぃんだもーん」
誨さんの右手はあたしの左手を
しっかりと握っていた。
その手はとても冷たくて………
どれくらい待っていたのかな?
あたしはもう一方の手の平を
誨さんの頬に当てた。
誨さんはびっくりした顔をして
寒さのせいなのか、さらに
顔が赤くなっていった。
:10/11/02 23:20
:840SH
:XYQ0nIow
#247 [愛華]
「わ、めちゃ冷たいわ」
「うん。何分待ったか……」
や、待っててなんて言ってないし。
でもちょっと罪悪感。
あたしが誨さんの頬から手を
離そうとすると、その手を
誨さんの左手でつかまれた。
「………ちょ、なんですか」
「ん、あったかいなーって」
………意味わかんないっての。
:10/11/02 23:28
:840SH
:XYQ0nIow
#248 [愛華]
「や、歩けないんで。
どっちかの手はなして下さい」
今はどっちの手も誨さんに
つかまれて向かいあってる状態。
「え、どっちかだけでいーの?」
………だめだこりゃ。
「……できればどっちの手も
離してもらえるとありがたい」
「じゃーそれはできないんで」
誨さんは即答し、あたしの右手を
離して再び歩きだした。
:10/11/03 16:41
:840SH
:hp43cpuE
#249 [愛華]
離された右手が少し寂しかった。
………誨さんはどういうつもりなんだろうか?いつも思う。
タカと同じようにあたしを妹みたいに思ってるから、
からかってかまうのかな?
それとも…………
「………誨さんって………
あたしのこと好きなんですか?」
:10/11/03 16:49
:840SH
:hp43cpuE
#250 [愛華]
「……………」
誨さんは黙ったまま。
……………あれ?あたし今……
『なに言ってんだコイツ』って
思われた?思われたよね?
実際、あたしなにいってんだ?
気まずい沈黙が続く。
さっさと否定すればいーのに
なぜ黙ったままなんだ?
引っ張る必要あるのか?
:10/11/03 23:42
:840SH
:hp43cpuE
#251 [愛華]
「…梓ちゃんさ、まだ隆則のこと好きなの?」
「……ちゃん いらないって
言ってんのに………」
「じゃあ梓」
ドキッとした。
今まで何度そういっても
『梓ちゃん』としか呼ばなかったから……どうして?
「まだ、隆則がすきなの?」
誨さんはあたしの目を全く見ない
:10/11/03 23:56
:840SH
:hp43cpuE
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