その日が来る前に、2
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#591 [愛華]
「直純くん……今、目にキス…」

「よく寝れるようにおまじない。
なんかあったら言えな?」

そういって直純くんはいつものようにニヒッと笑った。



切ない。苦しい。
胸の奥から感情が溢れてくる。


それは涙となって現れた。

⏰:10/12/19 20:08 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#592 [愛華]
「…………白石!?」

「あれ、あたし……」


止まらない。次から次へ溢れる。
涙ってどうやって止めるの?


「おぃー!品野が白石泣かせてんぞー!女たらしー!」

「るせー!!見せもんじゃねぇ!散れ散れ!!」

⏰:10/12/19 20:16 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#593 [愛華]
直純くんがクラスの男子たちに
怒鳴りながら、一生懸命涙を
ぬぐってくれる。
でも、涙は止まらない。



だって、あったかかった。
あたしが求めていたぬくもり。




くれたのは隆則じゃなくって…
直純くんだった。

⏰:10/12/19 20:24 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#594 [愛華]
何度も思ったんだ。

こんなにあたしを大事にしてくれる直純くんを好きになれたら。

幸せになれるんだろうかって。



でもあたしが求めるのは
あなたではないひとなんだ。


切なくて、申し訳なくて。

ぬくもりは、涙となった。

⏰:10/12/19 20:36 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#595 [愛華]
直純くん。ごめんなさい。



あたしはひどいひとです。
隆則がいない苦しさを
あなたの優しさで埋めてる。

優しさに、甘えてる。


それでも側にいてくれますか。
友達でいてくれますか。


こんなあたしを許してください。

⏰:10/12/19 20:53 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#596 [愛華]
話さなくちゃいけない。


あたしのタイムリミットは
すぐそこまできている、と。


その日が来るまで、笑顔で。
側にいたいんだ、と。


そう言ったらあなたは


なんて言うだろうか。

笑って「当たり前だ」と言って
くれたら………嬉しいな。

⏰:10/12/19 21:00 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#597 [愛華]
-直純side-

⏰:10/12/20 23:44 📱:840SH 🆔:LC4fKTpw


#598 [愛華]
'







昨日まで当たり前のように
笑っていた白石の姿。


今はこんなにも遠い。


離れていくなよ。なぁ。
神様がいるのなら俺は。

一生恨み続けてやる。

⏰:10/12/20 23:46 📱:840SH 🆔:LC4fKTpw


#599 [愛華]
『………20歳まで生きられないかもしれない』



1番辛いのは白石だったはず。
だから、なにも言わなかった。
言えなかった。



俺はベッドに寝転んだまま
白石の言葉を頭の中で何度も
リピートさせていた。


……風邪をひいたみたいに
頭が重くて、ぼーっとする。

⏰:10/12/20 23:49 📱:840SH 🆔:LC4fKTpw


#600 [愛華]
ブーッブーッ……



マナーモードにしていた携帯が
電話がきたことを知らせた。


画面には『梓』の文字。



「………はーい。直純ですよー」

「ん。あたし。今平気?」

⏰:10/12/21 17:15 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


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