その日が来る前に、2
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#716 [愛華]
「…………は?」

「お前、寝てる時になんか
泣いてたからさ……………
それ拭いてやっただけ」




あたし………泣いてた?



……ううん、そんなことより。

隆則が、あたしの涙を拭いて
くれていた。

⏰:11/01/05 16:29 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#717 [愛華]
そっか。
あのあたたかさは…………




「………な、お前さ………
最近、病気のほうどうなんだ?


「うん。調子いいよ」


あたしは微笑んだ。

今は言わないよ。
言えないだけかもしれない。

⏰:11/01/05 16:34 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#718 [愛華]
だけど…………




「…………隆則」

「なに?」




「日曜日、直純くんと会うの。
大切な話があるんだって」


隆則の表情が固まった。

⏰:11/01/05 16:36 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#719 [愛華]
「…………そっか」


隆則はそれだけ言った。



「………あたしと直純くんが
つきあったら……どうする?」

「……………え?」


なに聞いてんだろ、あたし。
隆則はもうあたしのことなんか
好きじゃないのかもしれないのに

あたしだってもう………
隆則のことなんか……

⏰:11/01/05 17:18 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#720 [愛華]
「…………嬉しいよ、俺は」





…………ウレシイ?




「直純も、那佑も大事なやつ
だし……一緒になってくれたら
俺は嬉しいかな」


………そっか。そうだよね。

⏰:11/01/05 17:21 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#721 [愛華]
「……………あ、そう!!!」


あたしは今出る限りの声で叫ぶ。



「じゃあ直純くんとつきあおう
かな!!直純くんは優しいし!
隆則もそれでいいんでしょ!?」


「………え、那………」

「あー悩み解決!!
ありがとうね隆則!!」

⏰:11/01/05 17:25 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#722 [愛華]
あたしは思いきりドアを開けて
飛び出した。


「ちょ、那佑どうし……」

「梓ごめん、今日帰る!!」


それだけ言って店を出た。




…………なんだよ、これ。

⏰:11/01/05 17:27 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#723 [愛華]
隆則からもらった久しぶりの
あたたかさが嬉しかった。


自分の進む道がわからなくて
迷っていて…………


隆則が答えをくれる気がした。



でも、違うんだ。

あたしが隆則をどう思って
いようと、隆則はもう………

あたしのことなんか好きじゃない

⏰:11/01/05 17:30 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#724 [愛華]
もういい。


隆則に気をつかうことなんか
なにひとつないんだ。





わかってたはずなのに苦しい。




溢れる涙をぬぐいながら、
行く先もわからないまま歩く。

⏰:11/01/05 17:35 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#725 [愛華]
「………日曜日、言うんだ」



自分に確認するように呟く。


直純くんとつきあえばいい。
そうしたらきっと幸せになる。


そのあとでゆっくり好きに
なれればいい。



そうだよね?

⏰:11/01/05 17:39 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


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