その日が来る前に、2
最新 最初 🆕
#1 [愛華]
引き続きよろしくお願いします

その日が来る前に、
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/11658/

その日が来る前に、感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4782/


ぜひ来てください

⏰:10/10/06 00:43 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#2 [愛華]
次の日。
俺はいつもどおり学校へ向かった


「おっはよタカ!お土産は?」

梓がいつものように背中を叩く。
本当にいつもどおりの朝。

「おぅ、ほれ。『むにチョコ』」

「なにそれ〜?あ、本当にむにむにしてる。ありがとー」

⏰:10/10/06 22:10 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#3 [愛華]
梓はチョコを食べながら言った。
怪しげなチョコをこんなに喜んでくれるとは…梓、いいやつ。

「てゆーかさ、普通って宿泊研修とかの次の日って休みなんじゃないの?」

「そうなんだよなーひどいよな。
まぁ午前だけで終わりだし。
明日から休みだからいいけどー」

「ふーん。明日さ、タカんち
遊びいってもいいかなぁ?」

⏰:10/10/06 22:28 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#4 [愛華]
「あぁ……明日ならいーよ。
ゲームするか。久々に」

「やった♪」

小さいころからよく家には
梓がいた。いつもいた。
いつのまにか父さんと母さんとも梓は仲良くなっていった。

「ほら、直純いっちゃうぞ」

「あ、うんそれじゃあね」

だいじょうぶ。いつもどおり。

⏰:10/10/06 22:50 📱:840SH 🆔:ZQKECwM.


#5 [愛華]
学校へつき、下駄箱へ向かう。

……なんだろう。
いつもどおりなのに
いつもと違う気がするんだ。

教室の前につくと、それは明らかに
強く俺を包んだ。

入った瞬間にその正体はわかった

ガラッ


「たっかのりー!!
お前やるなぁ!!女子が苦手とか言っといてよー!!」

⏰:10/10/07 00:39 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#6 [愛華]
「………え?」

黒板を見ると、そこには
『赤石隆則×水沢真理菜の
熱愛発覚!!宿泊研修の夜、
キス!!お幸せにー!!』

な、んだよこれ。なんで?

真理菜ちゃんのほうを見ると、
真理菜ちゃんは恥ずかしそうに
赤くなり照れるように笑っていた

頭の中は真っ白だ。
意味がわからない。
わかりたくもない。

⏰:10/10/07 00:43 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#7 [愛華]
「おまえらいつから出来てたんだよー!?白状しろよー!!」

「ち、ちが……」

「照れんなよー!二人して真っ赤になってやんのー!!」

クラスのみんなが騒ぎ立てる。




「……うっせーな……」


騒ぎ声に混じって聞こえた。
冷たい声。
……………………達也。

⏰:10/10/07 00:47 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#8 [愛華]
「達也!!」

俺は達也のもとに走った。

「俺は………」

言おうとして気づいた。
何を言っても言い訳でしかない。
そんなつもりなかった
隠す気なんてなかったんだ

なにを言っても同じだ。

俺は……達也を陰で裏切ってた。

その事実は変わらない。

⏰:10/10/07 00:53 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#9 [愛華]
「……なんだよ?言いたいことあんなら言えよ。言い訳するなら今のうちだぞ?」

達也の冷たい目。
教室がシンとなる。
わけもわからないみたいだ。

「………ないよ。でも俺……」

「でも……なに?」

「俺、したくてしたわけじゃねんだよ!!これは嘘じゃねぇ!」

⏰:10/10/07 00:57 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#10 [愛華]
「………それだけ?」

「え………」

次の瞬間。


ドカッ!!


頬に痛みが走った。

「きゃあ!!」

「達也、おまえ何してんだよ!」

クラスのみんなの声が聞こえる。
俺は衝撃で起き上がれない。

⏰:10/10/07 01:01 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#11 [愛華]
「んなこと聞いてねぇよ……
なんで隠して黙ってた?
陰で笑ってたんだろ俺のこと」

「ちげぇよ……」

「違くねぇだろ!!」

達也はさらに腕を振り上げた。


ドカッ!!


でも殴ったのは……俺だった。

⏰:10/10/07 16:32 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#12 [愛華]
「人の話聞いてたかよ!!
俺はしたくてしたわけじゃねぇ!
勝手にきめつけんなよ!
俺だって意味わかんねぇよ!」

達也はゆっくり立ち上がった。

「……逆ギレしてんなよ。
結局、隠してんだから一緒だろ」


二人で睨み合う。
誰も止めない。止められない。

⏰:10/10/07 16:35 📱:840SH 🆔:N/hOSzgk


#13 [愛華]
ドカッ!!
バキッ!!


殴り合う音だけが響く。
こんなに人を殴ったのは初めてで
自分の拳の皮も剥けてきて。
痛くて痛くて痛くて。


先生が教室に来て止めに入るまで
喧嘩は続いた。


誰も 止められなかったんだ

⏰:10/10/08 01:11 📱:840SH 🆔:NTikCQwA


#14 [愛華]





どこで間違ったんだろう

どうしてこうなったんだ

そんなつもりなかったのに

ごめんな、達也。

遅いかもしれないけど

ごめんな

⏰:10/10/08 23:32 📱:840SH 🆔:NTikCQwA


#15 [愛華]
「………なにがあったの?」

「…………」

先生が問いただす。
俺たちは何も答えない。


「……ここで待ってなさい。
お母さん方に電話してくるから」

先生はため息をついて保健室から
でていった。

カラカラ………

⏰:10/10/08 23:35 📱:840SH 🆔:NTikCQwA


#16 [愛華]
「「………」」


沈黙が続く。

どうしよう。なんて言えば……


「………なぁ」

「………あ!?」


いきなり達也に話し掛けられて
声が裏返ってしまった。

び、びっくりした……

⏰:10/10/08 23:40 📱:840SH 🆔:NTikCQwA


#17 [愛華]
「お前つよすぎ。なんだよマジ。
明らか俺よりお前のほうが
怪我軽いじゃんか」

「あ……空手やってたから」

俺は小学校のころ空手を少し
やっていた。確かに冷静に
なってみれば達也のほうが傷の
数が多かった。

「むかつく………んだよ……」

達也はうつむいた。

俺もうつむいた。

⏰:10/10/08 23:48 📱:840SH 🆔:NTikCQwA


#18 [愛華]
「人なぐるのって……痛いな」

俺は自分の拳をさすった。
手の甲は真っ赤になっていた。
皮がめくれて空気がしみる。

「そうだな……」


窓が空いていて風がはいる。
優しい沈黙。
もしかしたら………

まだ戻れるかもしれない。

俺たちはまだ子供だから

まだ……………

⏰:10/10/08 23:52 📱:840SH 🆔:NTikCQwA


#19 [愛華]
「戻れねぇから」



もう、だめなんだ。


幼いが故の反抗。
ほどけることのない痛み
認めることは間違い。
認めないことが最後の強がり。

「仲直りしよう。悪かったな」

言ってしまえば終わる。
元に戻れる。
またいつもの日々に。

⏰:10/10/08 23:58 📱:840SH 🆔:NTikCQwA


#20 [愛華]
でも俺たちはまだ13歳で

過ちの終わらせかたを知らない


後悔することを選んだとしても

それでも俺たちは知らないから

壊れたものは治っても跡が残る。

だから俺たちは戻れなかった

幼い俺は

俺たちは

⏰:10/10/09 00:04 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#21 [愛華]




夕暮れの赤い道を、
母さんと歩いて帰った。

母さんは喧嘩の理由は聞かずに隣のヒロくんがどーだかこーだかとか話していた。

きっと励ましてくれてる。

わかってたから何も言わなかった

ただ黙って聞いていた

⏰:10/10/09 00:08 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#22 [愛華]
「……隆則、アイスたべよっか」

「……べつにいい」

母さんはかばんを俺に預けて
アイスを買ってきてくれた。

誰もいない公園のベンチで

母さんと並んでアイスを食べた

甘くて冷たい。

夕日の光に照らされて

テカテカとアイスが光る。

⏰:10/10/09 00:12 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#23 [愛華]
「………隆則」

ドキッとした。

怒られるのだろうか。

だとしたらなんて?

謝りにいけ、とか?


俺は母さんの言葉を待った。


「強くなったねー。母さん、
達也くんの傷見てびっくりしたよ
隆則より全然ひどいんだもん」

⏰:10/10/09 00:17 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#24 [愛華]
「………うん」

「強いことはいいことだよ。
絶対どこかで誰かの役に立つから
その時までとっておきなさい。
こんなことに使っちゃだめ。」

「……………うん」

「隆則が傷だらけになるのやだな
あんたの取り柄は顔でしょ?」

ひでぇこと言う母親だな。
でも あたたかい。

あんたは大丈夫だよ って

言ってくれてるみたいで

⏰:10/10/09 00:56 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#25 [愛華]
「自分の大切なものはね、
自分だけのものじゃないの。
もったいないでしょう?
だからね、誰かのために使うの」

アイスが夕日の暖かさで
少しずつとけてゆく。

「たまには喧嘩してもいいよ。
だって男の子だもんね。でも、
その強さは……いつか隆則に守るべき人ができた時に使いなさい」


もうアイス、しょっぱくて
食べれないな。

⏰:10/10/09 01:06 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#26 [愛華]
「泣いちゃだめだよ。その涙も
いつかにとっておくの。
そのほうが素敵でしょう?」

俺は鼻水と涙をぬぐった。
カッコ悪い。やだ、こんな自分。

「たくさんの人に会って
たくさんの人と話して……
いつか誰かのために泣きなさい」

母さんはティッシュを俺にくれた
なんで箱ティッシュなんか持ち歩いてんだよ。ばかじゃねぇの…

⏰:10/10/09 01:12 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#27 [愛華]
母さんがくれた言葉

今でも覚えているよ


強さは守りたい人のために

笑顔は幸せにしたい人のために

涙は 愛したい人のために


その全てが重なる時

自分を全部その人に懸けてもいい

そう思えた時

⏰:10/10/09 12:42 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#28 [愛華]
その人はきっとあなたにとって
1番大切な人になるよ。


その時まで


男の子は泣いちゃだめだよ。




中一の夏 友達を失った。

罪による罰を知った。

⏰:10/10/09 12:47 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#29 [愛華]
そしてその日の夜



俺の父さんと母さんは死んだ。



買い物に行った帰り道に
信号無視したワゴンに衝突。
俺と直純が病院に着いた時には
意識不明の重体。

父さんと母さんは傷だらけだった

⏰:10/10/09 12:55 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#30 [愛華]



「御家族の方はこちらへ……」

「……隆兄、隆兄なんなの?
父さんと母さんは?どこ?」

「……いいから。直純おいで」

俺は直純の手を強く握った。

病室に入るとたくさんの管に
繋がれた二人がいた。


………なんだよこれ。なんだ。

⏰:10/10/09 13:00 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#31 [愛華]
外せよこんなもん

必要ないだろうが。


少し待っていると母さんの両親、
つまりじいちゃんばあちゃんが俺達のところに来た。


「…………隆則!直純!!」


じいちゃんとばあちゃんは、
俺と直純を抱きしめてくれた。

⏰:10/10/09 13:06 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#32 [愛華]
「じいちゃん…ばあちゃん…」

「……大丈夫、大丈夫だからね」


いやだ、いやだよ。怖いよ。

父さん、母さん……

さっきまで笑ってたじゃん。
一緒にアイス食べてたじゃん

日曜日にキャッチボールするって
言ってたじゃんかよ、父さん。

⏰:10/10/09 18:20 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#33 [愛華]
頭の中に次々と浮かぶ二人の顔

いやだ、でてくるな。

だってこんなの………

二人が死んじゃうみたいじゃん

嘘だろ?なぁ?


「………先生。頼むよ。
助けてよ。二人を助けてよ」

俺はしがみついた。

⏰:10/10/09 18:23 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#34 [愛華]
「いやだ、いやだよ…………」

先生は何も言わない。
嘘でもいいから言ってくれ。

二人は助かるって 言ってくれよ


涙が溢れそうになるのをこらえる
泣くな、泣くな、泣くな、泣くな

⏰:10/10/09 18:26 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#35 [愛華]
周囲の反対に負けずに

今の土地で俺達を産んでくれた

どんな時も負けなかった二人

辛いこともあったのに

「隆則と直純がいるから今は

すっごく幸せなんだよ」

そう言って抱きしめてくれた

いつも笑顔だった母さん

⏰:10/10/09 18:38 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#36 [愛華]
悪いことをした時は

家の外で2時間正座させられた

終わって家に入った時

「次は2時間30分だぞ」

そう言ってコーヒーをくれたけど

苦くて飲めなかったんだ。

厳しくて優しくて

ちょっと馬鹿な芯の強い父さん

⏰:10/10/09 19:25 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#37 [愛華]
しあわせだった

充分すぎるしあわせだった

当たり前のことが楽しかった

父さんに怒られて

母さんに笑われて

直純になぐさめられる

そんな明日が続いていくんだ

信じていたかったんだ

⏰:10/10/09 23:25 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#38 [愛華]
「嫌だ……父さん…母さん…」

隣では直純が泣きじゃくる。

「助けて……助けてよ……」

じいちゃんとばあちゃんも泣いてる。

「助けてよ……二人を助けて…」

泣かないでくれよ。
泣きたいのは俺だって同じだ。

直純が俺の服を引っ張った。

⏰:10/10/09 23:29 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#39 [愛華]
「父さんと母さんを助けて…
お願いだよ………隆兄」



ごめんな、直純
俺にはなんもできねぇんだ。
できねぇんだよ。


母さん。今日だけは ごめん。


俺は泣いた。
歯を食いしばって泣いた。

⏰:10/10/09 23:32 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#40 [愛華]
何もできない。
俺は無力だ。無力だ。


「父さん!!起きろよ!!
なぁ!!起きてくれよ!!
母さん!!聞こえてんだろ!!
父さん!!母さん!!」

「隆兄……隆兄………」

直純が俺の服を強く握る。

「声をかけてあげて下さい!」

⏰:10/10/09 23:41 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#41 [愛華]
「真子!!智弘さん!!」

「母さん!!父さん!!」

じいちゃんもばあちゃんも
直純も俺も


きっと、きっと助かるって

信じて泣き叫んだ


父さん、母さん。
大好きだよ。嘘じゃないよ。
だから


戻ってきて

⏰:10/10/09 23:45 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#42 [愛華]







ピーーーーー………



父さんと母さんは死にました。
遠い遠い
二度と会えない場所へ

⏰:10/10/09 23:49 📱:840SH 🆔:.z2.R1DM


#43 [愛華]
>>27-42

⏰:10/10/10 00:49 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#44 [愛華]
漫画とかドラマとか

そんな中だけのものだと

信じて疑わなかった幼い俺は

幸せなんて

一瞬で消え失せるのだと

知らなかった俺は 俺は

失くなったものはもう戻らない

信じたくなかった俺は

ただ 泣いた

⏰:10/10/10 11:46 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#45 [愛華]
葬式にはたくさんの人が来た。
あまり覚えていないけれど……


俺と直純は母さんと父さんを
最後の瞬間まで見なかった。
見たくなかった。
心の中で笑っていてくれるなら
それでよかったから。



火葬の間、俺と直純はロビーで時間を潰していた。同情の目で
見られるのが凄くいやだったんだ

⏰:10/10/10 11:51 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#46 [愛華]
庭から優しい光が射していた。
庭に行ってみようという話になり
直純と二人で庭へ出た。


優しい、天国みたいなところ。
蝶が舞い、緑があふれている。





「………父さんと母さん………
どこいったのかなぁ……」

⏰:10/10/10 11:55 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#47 [愛華]
直純がぽつりと言った。

涙は枯れ果てていた。




「………天国、だよ。きっと
今ごろ笑ってる。だから心配しなくていいんだよ」

「うー……」

直純は声だけを出した


涙は、枯れ果てていた。

⏰:10/10/10 12:00 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#48 [愛華]
「父さん……母さぁん……」

「大丈夫だよ。…………大丈夫
兄ちゃんが守ってやるから」

絶対、守ってやるからな。





あの日俺は心に誓ったんだ。
直純を絶対に守る。
直純の幸せを、守り抜くって

だからもう 泣かないでくれ

⏰:10/10/10 15:31 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#49 [愛華]
直純と庭から帰ると、ロビーに
じいちゃんとばあちゃんがいた



……………ん?隣に誰か……


見たこともない顔だ。
60歳くらいの……おじいさん。



「………ばあちゃん」

⏰:10/10/10 17:06 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#50 [愛華]
「あ、隆則。直純……」

「誰、そのおじさん」

「あ、この人はね……」

おばあちゃんは言いにくそうに
言葉を濁らせた。……なんだ?


「……隆則。この人は父さんの
父さん………お前のもう一人の
じいちゃんなんだよ」



……………………じいちゃん。

⏰:10/10/10 17:09 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#51 [愛華]
父さんが憎んでいた、じいちゃん

会ったことのない、じいちゃん

この人が父さんの 父さん。


「………初めまして、隆則くん、直純くん。弘樹じいちゃんです」

「初め、ま………して」


声が出ない。
父さんに…………似てる。

⏰:10/10/10 17:18 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#52 [愛華]
「あの、先程の話ですが……」

「隆則と直純にはこちらから
話しますので……それに今日に
話さなくてもよいのでは?」

「………わかりました。」


そういうと弘樹じいちゃんは
ロビーの奥へ行ってしまった。


「………信じられないよ。
自分の息子が亡くなったっていうのに今こんな話………」

⏰:10/10/10 19:06 📱:840SH 🆔:03QSLv5k


#53 [愛華]
なに?なんのはなし?

「ばあちゃん………」

「……大丈夫だよ。隆則と直純はじいちゃんとばあちゃんがずっと一緒にいるからね」


その言葉でわかってしまった。

あのひと………俺と直純を
引き取りにきたんだ。


今まで会ったこともないのに?

⏰:10/10/11 15:33 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#54 [愛華]
………嫌だ。


「………俺、嫌だよ」

拳をぎゅっとにぎりしめて
なるべく冷静に俺は言った。
直純の手を握る方にも力が入り
直純は不安そうに俺を見た。


「隆則………」

「直純と離れることになったり
すんのも絶対にやだからな」

「…………隆兄?」

⏰:10/10/11 16:29 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#55 [愛華]
神様。なんでもいい。誰でもいい

もう大切な人を奪わないで


たとえ道を踏み外したとしても
俺には守らなければならないものがあるんだ。
守らなければならない幸せがあるんだよ。


絶対にこの手は離しちゃ駄目だ。

そう誓ったんだよ。

⏰:10/10/11 19:09 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#56 [愛華]





その三日後


俺達の運命は決まってしまった




あの時、あの瞬間、



あの手を離さなければ

⏰:10/10/11 19:12 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#57 [愛華]
「ばあちゃん!!
どういうことだよ!!」


俺は怒鳴った。


だって一緒にいるって………
言ったのに。どうしてだよ。



「………隆則。落ち着いて」


「ばあちゃん………俺達、
離れちゃうの?」

「直純も………話を聞いて?」

⏰:10/10/11 19:14 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#58 [愛華]
あれから俺達はばあちゃん達の
実家で過ごしていた。そして


直純は、弘樹じいちゃんと一緒に暮らすことになった


という話を告げられた。


どうして………直純だけなんだ?

⏰:10/10/11 19:19 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#59 [愛華]
話はこうだった。


弘樹じいちゃんは、ある会社を
持っていて父さんは跡取り候補
だった。しかし父さんは決められた婚約者から逃れて跡取りの名も捨てた。

じいちゃんは父さんを憎んだが
跡取りがいないことで目が覚め
仲直りしようとしたところで
事故が起こってしまった


じいちゃんの会社には跡取りがいない。
その跡取りとして直純を。

⏰:10/10/11 19:25 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#60 [愛華]
じいちゃんもばあちゃんも
年金だけの生活。
俺と直純を引き取ることなんて
到底無理だ。

一方、弘樹じいちゃんには直純を育てていく環境もお金もある
直純にとってはそっちの方がいい
と言ってるのだ。


じいちゃんとばあちゃんは
俺だけなら引き取れる。



つまり、俺と直純はばらばらになってしまうということ。

⏰:10/10/11 19:29 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#61 [愛華]
どうして直純を跡取りに?

どうして直純だけを?


直純を跡取りとして育てる?



直純と、ばらばらになる?




頭の中はパニックだ。

⏰:10/10/11 19:32 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#62 [愛華]
俺が何も言えないでいると、
玄関の戸が開く音がした。


「やぁやぁ、こんにちは」


弘樹じいちゃんだった。




「話は………聞いたかな?」

「嫌だ!!隆兄と離れるなんて
絶対にいやだ!!」

⏰:10/10/11 19:34 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#63 [愛華]
「直純!!落ち着け!!」

俺は直純をなだめた。

ゆっくりと深呼吸する。
胸の中をぐちゃぐちゃと掻き混ぜられたみたいだ。
気持ち悪い。


「……直純は連れていかせません絶対にだめです。」

「……でも、二人を引き取ることは無理なんだよね?
直純くんの将来のためにもそっちの方がいいと思うんだけど」

⏰:10/10/11 19:39 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#64 [愛華]
何も言ってないのに図々しく
ドカッと腰を下ろす。
気に入らない。なにもかもが。

弘樹じいちゃんは静かに言った

「直純くんの幸せを保障するよ」


直純の…………幸せを?


生活に困らない。約束された
将来もある。
直純には………そっちの方がいいのか?

⏰:10/10/11 19:43 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#65 [愛華]
「………隆兄!!」

直純に呼ばれハッとする。

「……俺は、隆兄が一緒じゃないと意味がないんだよ……」


直純の幸せを、見届けなければならない。


「………条件が、あります」

俺は背筋を伸ばし言った。


負けてたまるかよ。

⏰:10/10/11 19:50 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#66 [愛華]
この先なにがあったって

絶対に絶対に

直純の幸せだけは

絶対に

それが俺のやるべきこと。

なにもできなかった俺

友を失い両親を失い

罪による罰を知り

でももう泣かないと決めた俺の

⏰:10/10/11 22:21 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#67 [愛華]
「………俺も引き取って下さい」

「た、隆則!!」

「……君だけなら、そちらが
引き取れるんだよ?」

弘樹じいちゃんとばあちゃんは
明らかに嫌な顔をした。
じいちゃんも驚いている。

直純だけでも嫌なのに俺まで
取られることはばあちゃんには
耐えられないんだろう。

でも、ごめんな

⏰:10/10/11 22:24 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#68 [愛華]
直純が一人なのに、俺だけばあちゃん、じいちゃんと暮らすなんてことはできない。


「……じゃなかったら、直純は
そちらにはあげれません」

弘樹じいちゃんは顔を歪めた。

――――俺が来ると困ることがあるのか?


弘樹じいちゃんはばあちゃんの方を見た。

⏰:10/10/11 22:35 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#69 [愛華]
「………隆則と、同じです」

ばあちゃんは凜と言った。
その目からは涙が流れていた。
直純を離したくない俺の気持ちが痛いほどにわかったようだった
ばあちゃんも辛いはずなのに…
じいちゃんも同じようだった。


「……隆則……くんもか…」

弘樹じいちゃんは嫌そうだ。

⏰:10/10/11 22:57 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#70 [愛華]
「……なら一人で暮らします」

「えっ…………」

「生活費だけ、弘樹じいちゃんが出して下さい。直純の様子を
見に行きます。会いに行きます」

「た、隆則…………」

ばあちゃんの家は九州だ。
めったに会いに行けない。
それでは意味がないんだ。

「ひ、一人暮らしなんて……」

⏰:10/10/11 23:07 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#71 [愛華]
「……名義は弘樹じいちゃんでいいから。頼むよ…なぁ」

「………隆兄………」





俺は一人暮らしをすることに
直純は弘樹じいちゃんのもとで


たった一日で運命が決まった。

⏰:10/10/11 23:12 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#72 [愛華]
直純がいなくなる日。
澄んだ空気と空。
ムカつくくらい気持ちのいい日


「…………タカっ!!」

「……梓。学校どうしたお前」

「そんなことどうでもいいの!
………直純は?まだ?」

父さん母さんの葬式以来に会うのに、梓はなにも触れなかった。梓のそういうところ好きだ。

⏰:10/10/12 00:05 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#73 [愛華]
しばらくすると、中から直純と
弘樹じいちゃんが出てきた。
次いで、じいちゃん、ばあちゃん


「……あ、梓ちゃん………
お見送りにきてくれたの?」

「梓!学校どうしたんだよ」

「直純!タカと同じこと言わないでよね。 おばあちゃん、こんにちわ。」

⏰:10/10/12 00:08 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#74 [愛華]
梓は弘樹じいちゃんを見て、軽く頭を下げた。

梓には電話で事情を話してある。
電話ごしに泣いてるのがわかった



「………それじゃ、行くかね」

弘樹おじいちゃんが車を呼んだ。

夏休み前の転校。
直純は不安の表情だった。

⏰:10/10/12 00:12 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#75 [愛華]
うるさいくらいに蝉が泣き
炎天下のこの日

直純はいなくなった。


「……会いに行くからな。
電話もするし手紙も出すから」

「恋人じゃねんだから!大丈夫だよ!たまーにでいいからさ」

「直純!あたしも!あたしも
手紙出すからね!!」

「おぅ!!………梓、隆兄のこと頼むな。面倒見てやって」

⏰:10/10/12 00:28 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#76 [愛華]
………こんな時に俺の心配なんかしてんじゃねーよ、ばか。


「……直純のこと頼みます」

俺は深く弘樹じいちゃんに頭を
下げた。



俺はまだ子供で。
一人でなんか運命は変えられない
だから、頼るんだ。

⏰:10/10/12 18:58 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#77 [愛華]
「……隆兄……………
ばいばいっ!!!」


頼らなければ生きられない。
だから人は支えあう。
いつか自分も、誰かに頼られる
そんな人になれるように



「強く生きろよ!!
……そうだな、ゴキブ…」

「言わなくていい!!」

梓に頭をはたかれる。

⏰:10/10/12 19:07 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#78 [愛華]
「あはははは!!ばかだ!!」

直純は笑っていた。
最後まで笑っていた。



笑いすぎて……涙が出ていた。



車が見えなくなるまでずっと
手を振っていた。

腕が疲れても、ずっと………

⏰:10/10/12 19:14 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#79 [愛華]
「……泣かないの、タカ」

梓は涙をぬぐいながら言った。

「泣かないよ。今は泣かない。
取っておくんだ。今はまだ…」



直純。

あの日がお前と別れた最後で

次に出会うのは6年後。

あの時、自分に誓ったもの。

⏰:10/10/12 19:21 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#80 [愛華]
お前が幸せになって笑って

いつか笑って話して

でもそれはただの夢で

あの時あの手を離さなければ

そうすれば…何か変わったのか

今となってはわからないまま。

あの6年間で何があったのか

知るのは俺が19の時で

まだこの時は知る由もなくて。

⏰:10/10/12 22:28 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#81 [愛華]
なぁ直純。

俺達の別れがあって

そしてまた出会って

今考えるとさ、

あの別れは

ただの始まりにすぎなかった。

別れの始まりの物語。

⏰:10/10/12 22:31 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#82 [愛華]
>>76-81

⏰:10/10/12 22:33 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#83 [愛華]
-那佑side-

⏰:10/10/12 22:34 📱:840SH 🆔:k0dGkFW.


#84 [愛華]






「………なお、ずみ……?」

隆則は確かにそう言った。

どうして直純くんを知ってるの

どうしてそんな顔してるの。

ねぇ、どうして?

⏰:10/10/13 17:27 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#85 [愛華]
周りの音が聞こえない。

ここだけ世界が止まったみたい。



「………久しぶりだねー…隆兄」


たかにい?誰、それ。

隆則を見ながら何を言ってるの

たかにい……隆則のこと……?

⏰:10/10/13 17:29 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#86 [愛華]
「……お前、今なにして……
いや、っていうか………」

隆則の様子が明らかにおかしい
いつもの隆則じゃない。
顔色が真っ青だ。

「……俺、ジジイんとこから
金だけ持って逃げてきたんだ」

「………え、弘樹じいちゃ…」

「入学手続きだけさせてね。
200万かっぱらってきた」

200万?じいさん?
どういうこと?話がわかんない

⏰:10/10/13 17:36 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#87 [愛華]
「……隆則、直純くんも………
どういうこと?」

直純くんはバカバカしいと言わんばかりに振り向いた。


「……騙しててごめんね。
俺は元、赤石直純。今はジジイんとこの苗字で品野直純。

………赤石隆則の実の弟だよ」


全てが、繋がった。

⏰:10/10/13 17:41 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#88 [愛華]
隆則のことを話した時の違和感
びっくりするほど隆則に似ていて
両親がいなくておじいさんと…



「……なんでここにいるんだ?
何しにここにきた……?」

「あんたに復讐するためだよ」

直純くんは冷たく言い放った。

周りの雰囲気に呑まれない
二人だけの世界。
氷のように冷たい………

⏰:10/10/13 17:45 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#89 [愛華]
「……わかるよね、あんたの罪。俺はそれを償わせるために
ここに来たんだ。……………
あんたの大切なもの、奪うためにね。それがあんたへの罰だ」

「………那佑になにする気だ、
てめぇ………」

「さぁね。まぁ焦んないでよ。
時間はたーっぷりあるんだし。
それはおのずとわかるでしょ」

直純は楽しそうに笑った。

罪?罰?わけがわからない。
なんなの?意味わかんないよ

⏰:10/10/13 17:50 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#90 [愛華]
「直純くん!!どういうこと…」

「あ、やべ時間だ。んじゃ行くわ事情はそこにいる彼氏に聞くといいよ。んじゃね〜」

直純くんは走っていった。

なんだったの?
直純くんは隆則の弟で……
直純くんは隆則に復讐?
わかんない。わかんない。

⏰:10/10/13 17:54 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#91 [愛華]
「……隆則、大丈夫?」

「……え、あ、大丈夫。
わり、俺ちょい帰るわ」

「え、ちょっと待って……」

だって、顔真っ青だよ。

あたしだってわけわかんないのに

「………ばいばい」

隆則は哀しそうに笑った。

⏰:10/10/13 17:57 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#92 [愛華]
「………隆則、待ってて!!
あたしも一緒に帰るから!」

今、隆則を放っておいちゃダメ。直感でそう思った。


あたしは制服を持ってくると
言い、学校内へ戻った。

帰ってくると隆則はいなかった。



………どこへ行ったの?

⏰:10/10/13 18:01 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#93 [愛華]
あんな顔して。
なにがあったの?
直純くんとの間になにが……

頭の中はぐちゃぐちゃだ。

でも今は……隆則を探さなきゃ。



あたしは学校を飛び出した。

⏰:10/10/13 18:03 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#94 [愛華]
なにがあったのか、聞かなきゃ。
あたしはもう他人事じゃない。



どこを探しても隆則はいない。
家にも行ってみたが、いない。



……どこ、どこにいるの?

隆則。

あたし、わからないけれど…

あなたが傷つくのは嫌なの。

⏰:10/10/13 18:06 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#95 [愛華]
さんざん探しまわって、
家に帰っているかもしれないと
隆則の家に行こうとすると……

「…………隆則っ!」

隆則は家のすぐ近くの公園にいた

「……え、那佑なんで……」

「待っててって言ったじゃん!」

「うそ、言ってたっけ?」

「……………ばか」

⏰:10/10/13 21:05 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#96 [愛華]
………よかった。

聞きたいことはたくさんある。

でも今は聞かないほうがいい

そんな気がしたんだ。


「………座れば?」

「あ、うん………」

あたしは静かに隆則の座っているベンチに座った。
寒かったので隆則にくっついた。

⏰:10/10/13 21:12 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#97 [愛華]
「……その格好で来たの?」

自分の格好はメイド服。
しかも上着も着ていないため
かなり寒い。だってしょうがないじゃんか。急いでたんだから…


「寒いんだから上着とけよ」

隆則は自分の上着をあたしに着せてくれた。隆則のにおい。

「………ありがとう」

思わずにやけてしまった。

⏰:10/10/13 21:16 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#98 [愛華]
隆則はそれを見たのかふっと笑って、下に俯いた。


「………な、那佑」

「ん?なに?」

「ぎゅーってしてい?」

「………え」

返事をする前に手を引っ張られ
抱きしめられた。

「ちょ、返事してな………」

「キスしてい?」

⏰:10/10/13 21:20 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#99 [愛華]
隆則の抱きしめている手が
震えているような気がした。

「………隆則……」

「………だめ?」

だめなわけないじゃん。
目の前で泣きそうな顔してる
愛しくて、守りたいって

思った。


「いいよ………」

静かに優しく唇が重なった。
優しくて哀しいにおいのキス。

⏰:10/10/13 21:30 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#100 [愛華]
隆則の抱きしめている手が
震えているような気がした。

「………隆則……」

「………だめ?」

だめなわけないじゃん。
目の前で泣きそうな顔してる
愛しくて、守りたいって

思った。


「いいよ………」

静かに優しく唇が重なった。
哀しさが伝わってきた気がした。

⏰:10/10/13 21:31 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


#101 [愛華]
重なってしまいました
すいません

⏰:10/10/13 21:38 📱:840SH 🆔:RgtP/6kU


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