その日が来る前に、2
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#366 [愛華]
一度は忘れようとした罪が
また胸を支配して
梓と那佑の涙が
俺を黒く染めてゆく。
俺の、せいだ。
どうしたら償える?
どうしたら……………
:10/11/23 14:47
:840SH
:rxjRbokQ
#367 [愛華]
'
2日たっても直純の意識は
戻らなかった。
毎日病室に通って直純に話し
かける。
そのたび、責められているかの
ような気分になってしまう。
そしてずっと考えている。
直純に償う方法を。
:10/11/23 14:52
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:rxjRbokQ
#368 [愛華]
「隆則!お前少し休めよ。
顔真っ青だ。そんなんだと
体もたなくなるぞ……」
「別にたいしたことねーよ」
誨から心配されても、今は
鬱陶しく感じてしまう。
最低だな、俺。
ピンポーン
:10/11/23 14:56
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:rxjRbokQ
#369 [愛華]
「………梓」
はいってきたのは梓だった。
「ごめん、誨さん。
ちょっと席はずしてくんない?
タカと話したいことあるの」
「……わかった」
誨はそう言うと家からでていった
「…………なんだよ、話って」
:10/11/23 15:02
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:rxjRbokQ
#370 [愛華]
あれからあまり梓とは話して
いなかった。病室で会うことは
あったけど、会話をかわすこともなく……それは那佑も同じで。
ズカズカと梓は歩き、
ソファに腰掛ける。
「………なにかんがえてんの」
:10/11/23 15:05
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:rxjRbokQ
#371 [愛華]
「………なにって……?」
「とぼけないで。タカの考えてることなんかすぐわかるよ。
タカが悪いわけじゃない。
だから罪を償うとか……もう
そーゆーのはいらないの」
違う。梓、それは違う。
「それでまた誰かを傷つけるの?
そんなことはやめて。あたし、
いくらタカでも許さない。
直純もそんなの望んでいない」
:10/11/23 15:13
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:rxjRbokQ
#372 [愛華]
梓は強く言った。
目は赤く腫れていたけれど
まっすぐな、瞳。
「…………強いな」
「………え?」
「梓も………那佑も強い。でも
俺は…………臆病で。
ほんとは弱いんだ」
「タカ……………」
:10/11/23 15:15
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:rxjRbokQ
#373 [愛華]
そう。俺は弱い。
自分を守るのに精一杯で
周りなんか少しもみえなくて。
それでも守りたいものがあった。
だから今まで歩いてこれた。
何度でも言う。
それは那佑のおかげなんだ。
だから、言いたいことがある。
:10/11/23 15:18
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:rxjRbokQ
#374 [愛華]
泣きたい夜もあったし。
叫びたい夜もあった。
でも、あの日。
あの桜の木の下で泣いている
君を見て。強く、強く。
守りたいと。
はじめて自分が強くなれた
そんな気がしたんだ。
ありがとう。
:10/11/23 15:22
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:rxjRbokQ
#375 [愛華]
'
プルルル…………
「………もしもし?隆則!?」
「……興奮しすぎ。びくるわ」
俺はふっと笑った。
すごく久しぶりな気がした。
「今から会えるか?」
:10/11/23 15:24
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:rxjRbokQ
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