その日が来る前に、2
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#594 [愛華]
何度も思ったんだ。

こんなにあたしを大事にしてくれる直純くんを好きになれたら。

幸せになれるんだろうかって。



でもあたしが求めるのは
あなたではないひとなんだ。


切なくて、申し訳なくて。

ぬくもりは、涙となった。

⏰:10/12/19 20:36 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#595 [愛華]
直純くん。ごめんなさい。



あたしはひどいひとです。
隆則がいない苦しさを
あなたの優しさで埋めてる。

優しさに、甘えてる。


それでも側にいてくれますか。
友達でいてくれますか。


こんなあたしを許してください。

⏰:10/12/19 20:53 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#596 [愛華]
話さなくちゃいけない。


あたしのタイムリミットは
すぐそこまできている、と。


その日が来るまで、笑顔で。
側にいたいんだ、と。


そう言ったらあなたは


なんて言うだろうか。

笑って「当たり前だ」と言って
くれたら………嬉しいな。

⏰:10/12/19 21:00 📱:840SH 🆔:zGGkPD26


#597 [愛華]
-直純side-

⏰:10/12/20 23:44 📱:840SH 🆔:LC4fKTpw


#598 [愛華]
'







昨日まで当たり前のように
笑っていた白石の姿。


今はこんなにも遠い。


離れていくなよ。なぁ。
神様がいるのなら俺は。

一生恨み続けてやる。

⏰:10/12/20 23:46 📱:840SH 🆔:LC4fKTpw


#599 [愛華]
『………20歳まで生きられないかもしれない』



1番辛いのは白石だったはず。
だから、なにも言わなかった。
言えなかった。



俺はベッドに寝転んだまま
白石の言葉を頭の中で何度も
リピートさせていた。


……風邪をひいたみたいに
頭が重くて、ぼーっとする。

⏰:10/12/20 23:49 📱:840SH 🆔:LC4fKTpw


#600 [愛華]
ブーッブーッ……



マナーモードにしていた携帯が
電話がきたことを知らせた。


画面には『梓』の文字。



「………はーい。直純ですよー」

「ん。あたし。今平気?」

⏰:10/12/21 17:15 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#601 [愛華]
「うん。なんか用?」

「そーゆーわけじゃないけど…
直純、大丈夫かなって」


大丈夫なわけないだろ。
あんなこと聞かされて……
でも、それは梓も同じか。
親友の死が身近に迫ってる。
平気なわけないよな。


「………びっくりしたよ。
いつかはこんな日が来るだろうって思ってたけど……今なんてな」

⏰:10/12/21 17:19 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#602 [愛華]
今日の放課後。
誰もいない教室で、梓と俺に
白石から告げられた事実。


白石は、20歳まで生きられない
かもしれないということ。

手術は成功すれば治るけれど、
確率はかなり低いということ。

手術を受けるつもりはない、ということ。


俺も梓も何も言えなかった。
今日まで白石は……この事実に
どれだけ苦しんだんだろうか。

⏰:10/12/21 17:24 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#603 [愛華]
「………あたしも同じだよ……」

梓は消え入りそうな声で言った。


「どうして那佑なんだろね。
那佑じゃなきゃだめだったのかな
他の誰かじゃだめなのかな」

「梓………」

「ひどいこと言ってる?あたし。
でもこんな気持ちになるなら…


自分が病気のほうがよかった」

⏰:10/12/21 17:32 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


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