【夜の世界に生きた人】
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#26 [亜夢]
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club silverのひとは皆面倒見がよさそうだなあ。
少しすると沙也加さんと俺は席にとおされてスタイリストさんに髪の毛をさわられる。 うわっ…新感覚。
「髪型どうされますか?」
「…あっこの子はね…サイドねじって、とりあえずストレートの外ハネ。」
なにそれ。 俺はぽかーんと口を開いて沙也加さんの宇宙語を聞いてた。
さいどねじってすとれーとそとはね?
「…龍!!!! その顔やめてよww」
超あほ面。 といって沙也加さんはケラケラ笑った。
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:10/10/11 14:41
:F02B
:ttx.IHUo
#27 [亜夢]
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沙也加さんは翔さんの前では少しつんとしてて出来る女風にしてるのに…ふつうにすれば笑顔がくしゃあってなって、凄く可愛い子なんだ、と思った。
もったいないな。
女の子は創ろうとする。 相手の理想になろうと。 いい人ぶったり可愛いふりをしたりする。 でもほんとはふつうで自然が可愛い。
でも女の子はそれに気づかない。
ある種の自己満足だ、理想の自分をつくるなんて、演技するなんて。
「働きやすそうでよかった。 沙也加さんにはよくしてもらえるし、翔さんや莉緒さんだって優しいし。」
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:10/10/11 14:45
:F02B
:ttx.IHUo
#28 [亜夢]
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「…う〜ん…」
そうだね。 と深く考え込む沙也加さん。 そうでもないのか。
「基本的に一条、刹那は仲良しなんだけど栗栖は結構独立してて…喧嘩したりもするらしいよ。
一度あたしの席についた栗栖の新人さんが翔の愚痴だけしにヘルプついたからね。
正直あたしはつきあいの長い翔を信じるよ。 ふつう先輩ホストのつぶしなんて、考えられないことじゃない?」
確かに。
栗栖チーム…トップで主任のイオさんは店で売り上げナンバー3。
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:10/10/11 14:49
:F02B
:ttx.IHUo
#29 [亜夢]
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「ごめんごめん。 下の子に色々言ってたらお客さんきちゃって…おっ、沙也加…いいね、ゆる巻き。 俺前いったからしてくれたの?」
鏡越しにはなすふたり。
翔さんから言われたからその髪型にしたのかあ。 確かに可愛い。
「可愛いな、ほんと。 あ、龍きまってるね〜♪」
にやにやしながら翔さんは先におわった俺に手招きしてレジのほうへと歩く。
「こいつと沙也加のぶん。」
受付表を指さして会計をする統括。
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:10/10/11 14:54
:F02B
:ttx.IHUo
#30 [亜夢]
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「すいません…お世話になります…」
俺も翔さんみたいな立派なホストになって下の子の精神的な部分やお金とか、いろいろ面倒みてあげたいとおもった。
俺は貰った恩は絶対かえす主義。
裏切りなんて俺の頭にはない。
「沙也加も終わったしいくかな♪」
軽く沙也加さんの手をひいて店の外にでていく翔さんはそのまま店へ向かう。
「沙也加…今日は龍の指導係ほんと頼むよ。」
「任せておいて。」
頬をピンクにして沙也加さんはいった。
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:10/10/12 20:40
:F02B
:Q5fTMuGc
#31 [亜夢]
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またあの煌びやかな外装に掲げられたclub silverという看板。 ナンバーワンである一条翔の名前と顔写真がてがでかと飾られて、そのサイトには2番手の刹那さんに栗栖イオ…それから開けられる扉。
「いらっしゃいませ―!!!!!」
従業員たちの声が響く店内。 ダークな感じにうっすらはいる照明の光。
「この席でいいかな。 あ…龍はじめてだもんな。 おい、ゆいとー!!!」
翔さんが言ったとおり俺は夜の接客業というか水商売が始めてだ。 だから何も作り方や対応がわからない。
ただ女の子の気持ちがすぐわかる才能は昔からあったけど。
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:10/10/13 16:20
:F02B
:2ywxlY1c
#32 [亜夢]
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「沙也加ちゃんおはよ―!!!! 久しぶりじゃん〜☆」
ゆいと店長が席についた瞬間、沙也加さんのおしぼりを三角折りにする。
「…なに飲む?」
軽くドリンクオーダーを聞く店長に沙也加さんは、『ヨギーパイン』と甘いカクテルを注文するやいなや、
「じゃあ僕らも頂くね〜…♪」
と言って俺に視線をむけてくる。
「……すいませんっ、ご一緒に頂いてもいいですか?」
沙也加さんはコクりとうなずく。
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:10/10/14 07:30
:F02B
:OKvKc/nc
#33 [亜夢]
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「すいませ〜〜んっ」
ゆいと店長は右手を高く挙げて人を呼ぶ。 下っ端だろうひとがすぐに近づいてきてこそこそって話す。
俺たちの飲みものと沙也加さんが頼んだヨギーパインだろう。
自分が席を離れることはできない。 翔さんのお客さんだから翔さんが戻ってくるまでは絶対帰せない…といった感じだろう。
「お待たせしました〜〜」
と、アイスペールとグラス、それからビールでも小さい缶ビールが並べられて、丁寧にヨギーパインが沙也加さんの目の前のコースターのうえにのる。
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:10/10/14 07:35
:F02B
:OKvKc/nc
#34 [亜夢]
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「沙也ちゃんはいつみてもべっぴんだなあ〜☆ほんと翔いっつも自慢してるもんな。 沙也ちゃん連れて歩くの。」
ゆいと店長は他愛もない会話をしながらアイスペールにはいったアイスを短いグラスにいれて缶ビールを注ぐ。
いただきます。 といって自分のグラスを斜めに傾けると沙也加さんのグラスの下のほうにコツン、とあわせる。
「いただきますっ。」
俺はまるでゆいとさんのコピーみたいに同じことをするとビールをくいっと飲む。
「うめえっ☆」
のどが乾いてたから余計おいしく感じた。
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:10/10/30 07:10
:F02B
:9M/9v2ZI
#35 [亜夢]
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ヘルプていうのは…担当(口座)がいるお客さんが暇してるとき、会話を盛り上げるためにいる存在…
とはいっても使い方によってヘルプていうのは、
ただ酒で売り上げをあげるために使う駒だったり、嫌なことをさせるためのパシリだったりする。
ヘルプは余計なことをいわない。
ただ担当がもしお客さんから離れないとだめなときに、楽しませれる器量がないと無理なわけだ。
…ヘルプからマスターしてやる…
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:10/11/02 06:36
:F02B
:FxSIbRdY
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