【夜の世界に生きた人】
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#41 [亜夢]
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「レイナが心配してたぜ? お前がホストなんか始めたから…また腹黒になるんじゃないかって。」
レイナは俺の幼なじみ。
もう幼稚園から一緒で、小学校のときに出会ったこのトシキとかいう色男と俺とレイナはかなり仲が良い。
ただ、いつもチャラチャラしてるか、レイナはいつも俺達のことをかなりけなす。
「腹黒ね…、元々酷いくらいだし、ちょうどいいんじゃね?」
「…俺も同じことレイナにいっといた。」
ケラケラ笑うトシキ。
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:10/11/05 06:37
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#42 [亜夢]
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「…でもレイナって……」
あ、何もない。 と微妙に言い残してトシキは口を閉じる。 俺は聞こえないふりをする。 知ってるんだ…あいつが俺のことを好きなのは昔から知ってる。
美人で何でもできる人気者なのに彼氏ができない…というか告白されても絶対に断る。 …『好きな人がいるんです。』てね。
本人は断りにくいからそう言うっていったけど俺は薄々あいつが自分に気があるのは知ってた。
けど絶対に気づいてるそぶりもしてないし、むしろ気づいてないふりをする。
どんだけ尻が軽くても、レイナだけは大事なしてるつもりだ。
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:10/11/05 06:41
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#43 [亜夢]
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「…てかリョウイチさ。」
そだ…俺の名前確かリョウイチだった。 最近【一条龍】でいる時間のほうが長いからな。
「由香を客にしたらいんじゃね?
だってあいつ毎日リョウイチに会いたいらしいよ。 お前も金のためならできるんじゃね?店で毎日会うくらいなら。」
確かに…。
「由香ね…ヤりたくてしょうがないらしいからね。 ま、絶対抱かないけど。」
俺は携帯を取り出すとメールを打つ。
俺このときは最強に性格が歪んだ最低なやつだって心から思う。
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:10/11/05 06:45
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#44 [亜夢]
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《由香〜♪俺ホスト始めたんだけど明日一緒に同伴してなっ☆》
そういえば入店したときにブチってから連絡返してなかったもんな。
すぐに来る返信。
《だから最近忙しそうだったんだ。 ん〜…明日は友達と約束があるから…》
《あっそ、じゃあいいよ。》
と返信を打つとすぐに着信がある。
俺が素っ気ない態度をとればとるほど奴は俺に会いたくなる。
「リョウくん…明日行くから冷たくしないで?」
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:10/11/05 07:01
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#45 [亜夢]
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「おはよ〜どしたの?」
出勤より少し早めに翔さんに電話をいれて由香と同伴することを話す。
「…お前やるじゃん♪今日は初シャンパンでも飲ましてもらえよ♪
あ…ちなみに同伴なら2時間遅くきても大丈夫だから。 セットでもいってプレーヤーデビューしてこいよ☆」
俺は結局普段どおりの時間に由香とセットにいって通常営業の時間に出勤した。
なぜなら由香はオーラス(最初から最後まで=オールからラスト)でいるのは確実に予想できたから。
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:10/11/05 07:05
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#46 [亜夢]
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「リョウ…じゃなくて龍すごい☆ こんなところで働いてたんだね!!!! ホスクラ始めてきた〜」
俺の左膝くらいに自分のキラキラした右手を置いて、きゃっきゃしてる由香。
ヘルプについてくれたのは、ゆいと店長で、出勤が遅い統括の翔さんは出勤してからすぐに席についてくれた。
焼酎のボトルは初回だからついてくるけどホストが飲めば別料金になる。
もちろん由香はそんなこと気にはしない。
ただシャンパンをあけさせるタイミングを見てた、…そのとき、
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:10/11/05 07:09
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#47 [亜夢]
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「失礼します〜☆」
といって手を合わせながら内勤さんが俺の耳元でパネルが入ったと言った。
パネルは自分の顔写真。 それを選んでお客さんは席につける子を決めたりする。
「由香、俺呼ばれたから少し待ってて。」
「……うん、わかった……」
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「…由香ちゃん、龍のことほんと好きなんだね。」
龍がいなくなった席でゆいと店長が言う。
「すぐ席に戻ってくる魔法教えてあげよっか?」
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:10/11/05 07:11
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#48 [亜夢]
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「3番テーブル〜!!!! 期待の新人☆龍のお客様より〜最高級シャンパン、モエ頂きました〜〜!!!!」
俺は耳を疑う。
初回のお客さんと盛り上がってはなしてるのもつかの間。 俺は両手をあわせてすぐ席をたつと由香のいる席に戻る。
「…お前いいの?」
「いいよ。 龍が飲むとこみたいし…」
たくさんの従業員が集まってきてコールが始まる。 練習したどおりにみんながかけ声をかける。
直接瓶ごと一気させられる俺。
これが初めてホスクラで飲んだシャンパン。
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:10/11/05 07:15
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#49 [亜夢]
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由香にありがとな、と言って頭をよしよししてやるとかなり嬉しそうに、子犬みたいにほほえんだ。
その瞬間におこる罪悪感。
俺…いま人生で一番悪いことしてる、て気になった。
初回のお客さんを放置できるわけもなく、ちょっといい子にして待ってろよ、というとクッションを抱き抱えながらうん!!!と素直に返事する由香。
初回のお客さんにも送り指名をもらえて連絡先を交換すると一段落。
俺の客がその女の子と由香、2人に増えた。
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:10/11/05 07:18
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#50 [亜夢]
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結局営業が終わるまで一緒だった由香は、一緒に帰るのが当たり前という感じで席でのんびりしてた。
長時間いたからといって手抜きはだめだと翔さんが言ってたのを思い出しながら接客をした。 これは擬似恋愛でもなんでもない…ただの接待。 それから請求するのはサービス料だ。
「リョウイチくん…一緒にご飯食べてかえらない?」
上目遣いで言う由香。 もちろん答えNOといいたいところだったが…
「由香ちゃん、ならさっ俺たちと一緒にご飯いかない? 龍の大事な子なんだし、俺おごるしさ♪」
合間をみてついてくれた翔さんが満面の笑みで言った。
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:10/11/08 03:27
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