【夜の世界に生きた人】
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#46 [亜夢]
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「リョウ…じゃなくて龍すごい☆ こんなところで働いてたんだね!!!! ホスクラ始めてきた〜」

俺の左膝くらいに自分のキラキラした右手を置いて、きゃっきゃしてる由香。

ヘルプについてくれたのは、ゆいと店長で、出勤が遅い統括の翔さんは出勤してからすぐに席についてくれた。

焼酎のボトルは初回だからついてくるけどホストが飲めば別料金になる。

もちろん由香はそんなこと気にはしない。

ただシャンパンをあけさせるタイミングを見てた、…そのとき、

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⏰:10/11/05 07:09 📱:F02B 🆔:aXHg5Cms


#47 [亜夢]
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「失礼します〜☆」

といって手を合わせながら内勤さんが俺の耳元でパネルが入ったと言った。

パネルは自分の顔写真。 それを選んでお客さんは席につける子を決めたりする。

「由香、俺呼ばれたから少し待ってて。」

「……うん、わかった……」

****

「…由香ちゃん、龍のことほんと好きなんだね。」

龍がいなくなった席でゆいと店長が言う。

「すぐ席に戻ってくる魔法教えてあげよっか?」

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⏰:10/11/05 07:11 📱:F02B 🆔:aXHg5Cms


#48 [亜夢]
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「3番テーブル〜!!!! 期待の新人☆龍のお客様より〜最高級シャンパン、モエ頂きました〜〜!!!!」

俺は耳を疑う。

初回のお客さんと盛り上がってはなしてるのもつかの間。 俺は両手をあわせてすぐ席をたつと由香のいる席に戻る。

「…お前いいの?」

「いいよ。 龍が飲むとこみたいし…」

たくさんの従業員が集まってきてコールが始まる。 練習したどおりにみんながかけ声をかける。

直接瓶ごと一気させられる俺。

これが初めてホスクラで飲んだシャンパン。

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⏰:10/11/05 07:15 📱:F02B 🆔:aXHg5Cms


#49 [亜夢]
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由香にありがとな、と言って頭をよしよししてやるとかなり嬉しそうに、子犬みたいにほほえんだ。

その瞬間におこる罪悪感。

俺…いま人生で一番悪いことしてる、て気になった。

初回のお客さんを放置できるわけもなく、ちょっといい子にして待ってろよ、というとクッションを抱き抱えながらうん!!!と素直に返事する由香。

初回のお客さんにも送り指名をもらえて連絡先を交換すると一段落。

俺の客がその女の子と由香、2人に増えた。

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⏰:10/11/05 07:18 📱:F02B 🆔:aXHg5Cms


#50 [亜夢]
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結局営業が終わるまで一緒だった由香は、一緒に帰るのが当たり前という感じで席でのんびりしてた。

長時間いたからといって手抜きはだめだと翔さんが言ってたのを思い出しながら接客をした。 これは擬似恋愛でもなんでもない…ただの接待。 それから請求するのはサービス料だ。

「リョウイチくん…一緒にご飯食べてかえらない?」

上目遣いで言う由香。 もちろん答えNOといいたいところだったが…

「由香ちゃん、ならさっ俺たちと一緒にご飯いかない? 龍の大事な子なんだし、俺おごるしさ♪」

合間をみてついてくれた翔さんが満面の笑みで言った。

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⏰:10/11/08 03:27 📱:F02B 🆔:wwjQx5VY


#51 [亜夢]
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「翔さん…」

わかってる。

翔さんはまるで由香を一条龍の彼女として由香の頭の中にインプットさせていこうという気だ。

従業員みんなと1人女の子…まるで大事に大切に扱われてる子。

しかも統括が大事にしてると龍から聞いたかのように話したことで、まさか…と女の子は舞い上がる。

ドツボだ。

「嬉しいっ♪翔さんもヘルプのみんなも凄いいいひとだし、だいすきっ☆」

そしてこの店を愛してくれたらもう抜け出すことはなかなか難しいのがホストクラブ。

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⏰:10/11/08 03:30 📱:F02B 🆔:wwjQx5VY


#52 [亜夢]
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みんなで近くのご飯屋さんに行く。

翔さんに、一条家の俺とほぼ同期で一番が仲がいい要(カナメ)と少し先輩のシュリさん…あと翔さんといつもいるのがイケメン隼人(ハヤト)さん。

朝方ホスト5人と由香でみんなでワイワイしながらご飯を食べる。

「卑怯やなあ〜由香ちゃんみたいな可愛い女の子がお前のお客さんなんて〜… 龍に飽きたら俺にしてなあ♪ ほかの奴カスやからな♪」

大阪弁でノリのいい隼人さんに、おいってつっこみをいれる翔さん。

隣で要がケラケラと笑う。

由香はちやほやされて嬉しそうだ。

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⏰:10/11/08 03:38 📱:F02B 🆔:wwjQx5VY


#53 [亜夢]
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と、見たことのある顔がふたつ。

「あれっ?」

グラサンを外しながらその2人が駆け寄ってくる。

「おーおー…」

俺は少し気まずいながらも手をふってその席から立ち上がる。

トシキとレイナだった。

「リョウイチ…まじでホストやってるんだ。 て、なんで由香となんかご飯食べてるの?」

びっくりした顔でレイナがこそこそと声かける。

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⏰:10/11/08 03:41 📱:F02B 🆔:wwjQx5VY


#54 [亜夢]
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にやにやしながらトシキが成功したんだ、やるじゃんと言って軽く腹部にパンチを入れる。

「まあね。」

レイナの表情が曇る。

「…女心振り回して楽しいの?」

「別にお前のこと振り回してないからいいだろ。 …俺のこと好きだからやきもちか?」

と意地悪にいうとレイナは顔を真っ赤にしてその場を走り去った。

「なんだよ、…あいつ…」

「シラネ。 ま、とりあえず俺はあいつ追いかけてやるわ。 すねるし。 またなリョウイチ!!!!」

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⏰:10/11/08 03:44 📱:F02B 🆔:wwjQx5VY


#55 [亜夢]
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「びっくりしたあ…」

一条一家に軽く状況を説明すると皆はどうでもいいかんじで、ただレイナを紹介して♪て、やたら言ってきた。

あいつ本気で美人だからなあ。

「あの男の子、うちで働いてくれないかなあ…」

と翔さんだけはぼやいてたけど。

「トシキは俺の親友なんすけど、女の子口説くのが趣味兼特技みたいなやつですよ。」

「いいね…勧誘しよっか、龍。」

「あ……一応聞いときます。」

あいつ意外とやるやる〜て言いそうだけどなあ。

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⏰:10/11/08 03:47 📱:F02B 🆔:wwjQx5VY


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