天使と悪魔の暇潰し
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#203 [匿名]
彼は言ったら聞かないタイプだから、僕は言う通りにターゲットを選ぶ事にした。

最近張り合いのない暇潰しばかりしていた。だいたいの人間は僕の言葉に勇気をもらっているみたいで、簡単に死ぬのを止める。

それがつまらなくて、今回は救いようのない人間をターゲットにしようと思った。

⏰:10/12/17 14:09 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#204 [匿名]
「あの人にしよう!」

僕が指差した先には、今まさに人殺しをした人間。

人を刺したというのに、不気味に笑う男。

髪の毛は長く、肩にかかっている。度の強いメガネをかけて、無精髭が汚く映えている。服装は黒。上から下まで全身黒しかない。

「気持ちわりーの選んだなー。」

彼は苦い顔をしている。

⏰:10/12/17 14:17 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#205 [葵]
>>1-204

⏰:10/12/18 00:47 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#206 [匿名]
>>205葵さん
ありがとうございます。

⏰:10/12/18 16:39 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#207 [匿名]
「とりあえず行くかー!」

彼が何も考えずに、ターゲットの所へ行くのは毎回だ。それを僕は毎回眺めている。

でも今回は変えてみた。
「待って。僕も一緒に行くよ!」

毎回一緒だとつまらないから、何となくそうした。

⏰:10/12/19 13:41 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#208 [匿名]
ターゲットは人気の無い路地裏にいる。手には血がべっとり付いた包丁が握られていて、目の前をには男の死体。

その先に僕たちが現れた。

「あれ、君達いつから居たの?」

ターゲットは慌てる様子はなく、淡々としている。

「おめぇが刺したと同時くらいだよ。」

⏰:10/12/19 13:51 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#209 [匿名]
正確に言うと、刺してから二分程経っていた。刺した瞬間を上で見ていたから、いつからだなんてどうでもよかった。

「そっかー。見られてたか。君達、誰にも言わないでいてくれるー?」

ターゲットはニヤニヤ笑っていて、気味が悪かった。

「簡単にはいかねぇな!人にもの頼む時の態度か?」

彼もニヤニヤしながら言うが、気味の悪さはない。

⏰:10/12/19 14:02 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#210 [匿名]
「…別にいいや。」

ターゲットが空をあおいだ。

「警察に言ってもいいよ?多分僕って、生きていても意味のない人間だと思うんだよねぇ。ねぇ、君達も思う?」

首を傾げて聞いてくるターゲットを見ると、なぜか鳥肌がたった。

⏰:10/12/22 15:04 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#211 [匿名]
「ああ、思うね。お前は生きている価値のねぇ奴だな。」

彼は睨みながら言う。

「生きてる価値のない人間なんていないよ!」

僕は天使らしい事を言ってみた。

「はあ?お前本気で言ってんのかよ!こんなクズに。」

彼がクズと言った瞬間に、ターゲットの顔色が変わった。真っ直ぐ彼を睨み付けている。

⏰:10/12/22 15:10 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#212 [匿名]
「うわあああああ!!」

いきなり叫び出したターゲットが、彼に向かって走ってきた。

手には包丁が握られていて、彼に向けている。

ブスッ!
その瞬間、彼が刺された。

包丁は腹に刺さったまま、彼は膝を着いた。

「君がいけないんだよー。僕をクズだなんて言うから。僕は悪くないんだからね。」

彼がドサッと倒れると、ターゲットは笑いながら、走って逃げて行った。

⏰:10/12/22 15:18 📱:F06B 🆔:☆☆☆


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