天使と悪魔の暇潰し
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#112 [匿名]
「君、ちょっと話があるんだ。会議室にきてくれるか?」

昨日の、社長だか、部長だか、課長だか、偉そうな人がターゲットだけに聞こえる声で言った。

ターゲットは驚いた様子もなく、はい、と小さな声で返事をすると、席を立った。


何となく良い話ではない事が予想出来た。

⏰:10/11/10 19:08 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#113 [匿名]
「昨日の資料の事でしょうか?それでしたら本当に反省しています。申し訳ありませんでした!もう、このような事は起こさないよう努力します!」

社長だか偉い人が喋り出す前に、ターゲットは頭を下げた。

「いや、もういいんだ。」

「ありがとうございます!」

もういい、という言葉にターゲットはまた頭を下げた。また頑張ればいいと、心に決めたような顔をしている。

⏰:10/11/10 19:16 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#114 [匿名]
「いや、違うんだ。もう君は今日限りでここには来なくていい。」

え?とターゲットは頭を上げる。

「いや、今は不況だろ?こっちは人経費を払うのもやっとなんだ。君には悪いけど、君が一番成果のない人間なんだ。すまないが、そういう事だ。」


ターゲットは首になった。

ターゲットとしては突然の話だったのかもしれない。

⏰:10/11/10 19:22 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#115 [匿名]
それからターゲットは、社内に戻らず、屋上に向かっていた。

ただただ、空を眺めている。

神様でも見えるのか?もし見えたとしたら、忙しく死人に質問をしているだろう。生きてる人間の事は見ていない。

神様は人間の為にいるんじゃないのかよ?と思われたら困るだろうな。そんなのは人間が勝手に決めつけただけで、神様は一言もそんな事は言っていない。

⏰:10/11/10 19:52 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#116 [匿名]
神様なんていない。という人間もいる。

神様はいる。

ただ人間の為に何かをする事はない。

そして、神様お願い!と願う人間も自由だか、そんな願い、神様は聞いていない。

そんな暇があるなら、自分で努力したり、他の事を考えた方が、時間の無駄にならなくていいよ、と教えてあげたくなる。

⏰:10/11/10 19:55 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#117 [みか]
続きが楽しみ

更新頑張って下さい

⏰:10/11/12 23:04 📱:SH904i 🆔:s8LPXFGY


#118 [匿名]
>>117みかさん
ありがとうございます!
凄く嬉しいです!!

⏰:10/11/13 12:43 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#119 [匿名]
「なんだよアイツ!自殺してぇならとっとと飛び降りりゃいーのによぉ」

屋上に行き、ただただ空を眺めてるターゲットに嫌気がさしたのか、舌打ちをしながら彼は下に降りて行く。

僕もターゲットの所へ行きたかったが、先を越されてしまった。


彼が何をするかは分からなかったが、彼がターゲットに接触する事で、死が早まるような気がして仕方がなかった。

⏰:10/11/13 14:42 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#120 [匿名]
「おい、お前!こんな所で何してんだよ!!」

彼はターゲットの後ろから話しかける。話しかけるというよりは、怒鳴るが近いかもしれない。


「…君は?」

ターゲットは驚く事もなく、振り向いた。もう、何もかも諦めているような顔だ。


「てめぇには関係ねぇだろ。」

なんて無愛想なんだろう。

⏰:10/11/13 14:48 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#121 [匿名]
「あぁ、関係ないね。なら僕がここで何しようと、君にも関係ないよね。」

「お前死ぬ気か?」

「…君には関係ない。」

ターゲットは冷静だった。

「ああ、そうだな。俺には関係ねぇことだな。」

「分かってくれたら、どこかへ行ってくれないか。人が目の前で死ぬなんて嫌だろう。」

「答えてんじゃねーかよ。」

⏰:10/11/13 14:53 📱:F06B 🆔:☆☆☆


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