天使と悪魔の暇潰し
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#210 [匿名]
「…別にいいや。」
ターゲットが空をあおいだ。
「警察に言ってもいいよ?多分僕って、生きていても意味のない人間だと思うんだよねぇ。ねぇ、君達も思う?」
首を傾げて聞いてくるターゲットを見ると、なぜか鳥肌がたった。
:10/12/22 15:04 :F06B :☆☆☆
#211 [匿名]
「ああ、思うね。お前は生きている価値のねぇ奴だな。」
彼は睨みながら言う。
「生きてる価値のない人間なんていないよ!」
僕は天使らしい事を言ってみた。
「はあ?お前本気で言ってんのかよ!こんなクズに。」
彼がクズと言った瞬間に、ターゲットの顔色が変わった。真っ直ぐ彼を睨み付けている。
:10/12/22 15:10 :F06B :☆☆☆
#212 [匿名]
「うわあああああ!!」
いきなり叫び出したターゲットが、彼に向かって走ってきた。
手には包丁が握られていて、彼に向けている。
ブスッ!
その瞬間、彼が刺された。
包丁は腹に刺さったまま、彼は膝を着いた。
「君がいけないんだよー。僕をクズだなんて言うから。僕は悪くないんだからね。」
彼がドサッと倒れると、ターゲットは笑いながら、走って逃げて行った。
:10/12/22 15:18 :F06B :☆☆☆
#213 [葵]
気になる(`・ω・')
:10/12/23 00:30 :SH06A3 :☆☆☆
#214 [匿名]
:10/12/23 17:46 :F06B :☆☆☆
#215 [匿名]
彼は目を瞑り、刺されたお腹辺りを押さえていた。
「もうどっか行ったよ。」
僕かそう教えてあげると、彼はパチッと目を明け、スクッと立ち上がった。
「俺演技上手くね?」
刺さった包丁を抜くと、放り投げた。
:10/12/23 17:49 :F06B :☆☆☆
#216 [匿名]
前にも言ったが、僕達は死なない。怪我もしないし、風邪も引かない。
包丁を抜いて出来た穴は、触っていれば塞がる。
刺されて平気な人間などいないから、ターゲットは彼を殺したと思うかもしれない。かなり深く刺さっていたみたいだし、致命傷になってもおかしくない。
死ななくても、重症である事は間違いないだろう。
:10/12/23 17:55 :F06B :☆☆☆
#217 [匿名]
「あ!俺、いい事思い付いた!幽霊になるわ。」
僕達は死なない。だから幽霊にはなれない。
人間のように生きていないから、人間からしてみれば、幽霊も天使も悪魔も、同じなのかもしれないけど。
「幽霊のふりして、あいつにとりつくってのはどーだよ!かなり怖くねーか?怖いよな!毎日耳元で、呪ってやるーって囁くんだよ!怖くなって、死にたくなるよな?な?」
:10/12/23 18:03 :F06B :☆☆☆
#218 [匿名]
やっぱり彼は楽しそうだ。人間の不安や恐怖心を煽るのが、この上ない楽しみのようだ。
悪魔だからいいものの、天使や人間だったら、かなりの悪趣味だと思う。
「僕だったら泣いちゃうかも。」
ちょっと馬鹿にして言ったつもりだったのだが、彼には理解されていなくて、ただ自信を付けさせてしまったみたいだ。
:10/12/23 18:08 :F06B :☆☆☆
#219 [匿名]
「まあ、作戦も決まった事だし!…あれでも食いにいくか?」
彼の言うあれとは、ハンバーガー。僕達の大好物だ。
作戦が決まったのは彼だけで、僕は何も決まっていないが、彼の話に乗る事にした。
ハンバーガーが食べれるなら、勝ち負けなんてどうでもいい。と、思ったりもする。
:10/12/23 18:12 :F06B :☆☆☆
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