天使と悪魔の暇潰し
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#260 [匿名]
「一度、しっかりと話し合ってみて下さい。彼はもう大人ですよ?甘やかしすぎじゃないですか?」

嫌味たっぷりに言葉を返す。

「自分の子供はいくつになろうと、自分の子供なんです。あなたにはまだ分からないでしょうね?ちょっと人見知りで、人が苦手なだけなんです。」


母親も食い下がらない。
「仕事は?」

「仕事はしていませんが、息子は才能がありますから、ご心配なさらなくても大丈夫です。」

⏰:11/01/18 16:05 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#261 [我輩は匿名である]
自主→自首

⏰:11/01/18 16:05 📱:T001 🆔:zGKzgakc


#262 [匿名]
母親はいったい、何を信じているのだろう。才能はあるかもしれない。それは僕には分からないから否定はしない。

ただ毎日部屋にいるだけで才能が開花するなら、誰もがそうしているだろう。

「とにかく、話をしてみてください。あなたのせいで彼は苦しんでいると思います。」

そう言い、僕は一礼をし、外へ出た。


何かが変わる事を信じて。

⏰:11/01/18 16:09 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#263 [匿名]
>>261さん
あ、そうですね。
失礼いたしました。

ご指摘ありがとうございます。

⏰:11/01/18 16:12 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#264 [匿名]
五日目 最終日




ターゲットの隣には母親。前には悪魔。

彼を見て驚くターゲットと母親が二人で丸くなって怯えている。


最初は何がなんだか分からない様子だった母親も、次第に状況が読み込めていったみたいだ。

自分の息子は、大好きな息子は、目の前にいる青年を殺した。そして呪われている。

⏰:11/01/22 16:08 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#265 [我輩は匿名である]
一気に読ませて頂きました!おもしろい!

頑張って下さい(^O^)

⏰:11/01/22 22:09 📱:P02A 🆔:Jxno/.jw


#266 [匿名]
>>265匿名さん

うわ!!凄く嬉しい!
読んでくれてどうもありがとうございます(^^*)

⏰:11/01/22 23:42 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#267 [匿名]
「お前が死ねば…。」

今日も彼は幽霊になりきっている。幽霊を演じる事を続けたおかげで、幽霊姿も様になってきた。


母親は恐怖が薄れていったのか、一時間程経った今、彼を睨み始めた。


一時間前、ターゲットの叫び声を聞いて、母親は無理矢理部屋に入った。

そこには半透明な男が立っているのだから、怖がるのは当たり前だ。

⏰:11/01/24 11:14 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#268 [匿名]
ただ母親というのは強い。

もう今じゃ、彼を睨み付ける程だ。落ち着いてるようには見えないが、どこか余裕がある。

お前が死ねばいい、死ね、殺す。と怒りを言葉にする目の前の幽霊から、どう息子を救おうかと考えているみたいだ。


さすがだな、と思ってしまう。


とりあえずあと一時間母親に頑張ってもらえれば、僕の勝ちは近付く。

⏰:11/01/24 11:16 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#269 [匿名]
ただ母親は、睨み付けるだけで何も言わない。

幽霊とは会話をしたくないのか、もしくは会話をする意味はないと思っているのかもしれない。


そしてターゲットは相変わらずびくびくしている。

みっともない。


みっともなくて、見ていて恥ずかしくなる。

⏰:11/01/24 11:17 📱:F06B 🆔:☆☆☆


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