天使と悪魔の暇潰し
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#85 [匿名]
四日目


今日のターゲットは一日目と同じスーツを着て、仕事をしている。

案の定表情は暗い。

仕事もはかどらない様で、パソコンに向かって作業をしたかと思えばすぐに手が止まり、考え事をしている。その繰り返しで、時計は12時を回っていた。

同僚達は昼食を取るべく出掛けていく。ターゲットはそれでもまだ考え事をしている様子だった。

⏰:10/11/06 22:42 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#86 [匿名]
結局ターゲットはそのまま動く事なく、何も食べずに昼休みを過ごした。

恋愛というものは、こうも人間の心を左右するのかと思うと、怖くなる。

子孫を残したいだけなら、死ぬ程悩まなくて良いはずなに。人間は面倒臭い。

⏰:10/11/06 23:13 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#87 [匿名]
今日も僕はターゲットと接触する気にはならなかった。

そう簡単には自殺するようには思えなかったし、それならわざわざ関わる必要はないと思ったからだ。

僕とは反対に、彼は今日も、何をしてやろうかと企んでいる。

悪戯をしようとする子供のように無邪気だが、考えてる事は残酷だ。

人間を自殺させるんだから。ただの暇潰しで。

⏰:10/11/07 01:02 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#88 [匿名]
ターゲットはのそっと席を立ち、トイレに向かった。

そのすきに彼は、ターゲットの机の上にある資料のようなものを消した。

彼は姿を消して、ターゲットの会社に入ったようで、他の人には彼の姿は見えていない。

⏰:10/11/08 12:33 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#89 [匿名]
しばらくしてターゲットは戻ってきた。相変わらず表情は暗く、足取りは重い。

席につき、ぼーっとバソコンの画面を見ている。いや、見ているというか、そちらに顔が向いているだけだ。

机の上にあるはずの資料が無くなった事に気付いたのは、暫くしてからだった。

⏰:10/11/08 19:07 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#90 [匿名]
「おい、お前。そろそろ出来ただろ?見せろ」

社長だか、部長だか、課長だか、僕には何者だか分からない偉そうな男が、ターゲットに声をかけた。

「あ、あ、はい!」

そこで初めて机の上に目をやる。あれ?という顔になる。そして徐々に焦りだし、ばたばたとあちらこちらを探し始めた。

⏰:10/11/08 19:13 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#91 [みか]
おもしろいです!
応援してるので頑張って下さい\(^O^)/

⏰:10/11/08 22:13 📱:SH904i 🆔:yfCdiuP.


#92 [匿名]
みかさん

ありがとうございます!!
めちゃくちゃ嬉しいです!

⏰:10/11/08 22:28 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#93 [匿名]
「おい、どうした?」

課長だか、社長だか、偉そうな人が、なかなか資料を持って来ないターゲットに対して苛立ち始めた。

「あ、すみません!いやーあの、ここに置いておいたんですけど」

ターゲットはさらに焦る。

⏰:10/11/08 22:41 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#94 [匿名]
「ないのか?」

社長だか…偉い人が、ターゲットの近くまで寄ってきた。

「いや、あ、あの、あるはずなんです!」

「…はず?」

「いや、いや、あるんですけど、ないんです。」

「どういう事だ?本当に仕上げたのか?さっきからボーッとして、仕事をしているようには見えなかったんだがねぇ。」

⏰:10/11/08 22:48 📱:F06B 🆔:☆☆☆


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