亡き君に告ぐ
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#12 [不発花火]
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感想、意見等はこちらにお願い致します(`・ω・´)!

⏰:10/12/17 22:23 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6


#13 [不発花火]
自分で言うのも何だが、俺は有名な指名手配犯だ。

無差別殺人だし、今だ顔すら警察に割れていないからこうして街中で顔を晒していても俺が今まで人を10人以上殺してる殺人犯なんて誰も気付きやしない。


「お兄さん、さっきからあたしのことばっか見てるよね?」


気付きやしない。


指名手配犯

⏰:10/12/17 22:45 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6


#14 [不発花火]
「見てねーよ。俺はお前の後ろにあるマックの広告を見てたんだよ」

生憎俺は太い生足を惜しみ無く晒しているJK(女子高生)には興味がないんだ。勘違いもそこまで来るとアッパレだ。

やはり女は年上に限る。(ちなみに俺は明日で24歳になる)


「うっそだー。さっきからあたしのことずっと見てたもん」

「見てねーよ。お前の太い足になんかより俺はビックマック200円の方が魅力的だ」

「太い足って、やっぱ見てんじゃん」

「…」

⏰:10/12/17 22:46 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6


#15 [不発花火]
うぜぇ、この女。
殺してやろうか。

周りに人は今のところほとんどいないし、たまに人が通るくらいだから、今ここで俺がこの女を殺して逃走したところで俺の顔を覚えてる人間なんか誰もいない。

精々「誰かいたような気がする」くらいだ。

それに俺自身最低な人間なので、女だからって容赦しない。

まだ生まれて間もないガキだって殺してんだ。


「まあいいや。お兄さんさ、あたしと同じだよね」

前略、殺していいですか。
俺はポケットから折り畳みのナイフを取り出す。

心臓を一突き、もしくは血まみれになる覚悟で頸動脈を切るかのどっちかだ。

「俺はお前とは違う」

⏰:10/12/17 22:46 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6


#16 [不発花火]
お前みたいな何も考えてなさそうなパッパラな女子高生と優秀な殺人犯の俺を一緒にするな。

「一緒だよ」

我慢ならん。殺す。

俺は女子高生の首元にナイフを当てるが、女子高生は顔色一つ変えずに言葉を吐き出した。

「人を殺すなら、躊躇わずにやらなきゃ駄目だよ」

ドスッと衝撃が走り、口から血が溢れ出した。

「ちなみに私が殺した数はお兄さんで44人目だよ」

倒れる瞬間、マックのポスターの横に女子高生の顔写真の上に「指名手配犯」と書かれた髪が貼ってあるのが見えた。

「お兄さんが私に気付いてさっさと殺していれば助かったかも知れないのにね」

沈む意識の中、笑い声が聞こえた。



END

⏰:10/12/17 22:46 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6


#17 [不発花火]
昔々、亡者がさ迷い続けると噂が飛び交う森の奥にある館に一人の青年が借り出された。



―亡者の館―

⏰:10/12/18 10:20 📱:SH04B 🆔:Agq75nzI


#18 [不発花火]
青年は勇敢な男だった。

村に盗賊が現れれば進んで村人を避難させたし、戦いに行った。

何より、青年は美しい容姿を持っていた。
金色に輝く絹糸のような髪に、晴天の空のような青い瞳。

村の女性達はこぞって青年に群がった。
青年は自分の前で恥じらいも無く自らの体を開く女性達にウンザリしていた。

⏰:10/12/18 10:21 📱:SH04B 🆔:Agq75nzI


#19 [不発花火]
―もっと気高く、美しい女性に出会いたい。

そんな女性に出会えたら、自分は恐らくは夢中になってしまうだろうことも青年は理解していた。

そんな中、青年は村の長から「外れにある森の奥に建つ亡者の館を取り壊したい。中に何もないか見に行って欲しい」と頼まれたのだ。

腰に剣を携え、青年は森の奥に進んでいく。

⏰:10/12/18 10:21 📱:SH04B 🆔:Agq75nzI


#20 [不発花火]
―気をつけて。亡者の館はとても危険よ。

村を出る前、そんな言葉を村娘にかけられた。

―亡者の館に入った人間は、二度と戻って来れないの。

そんなの迷信だと青年は笑い、引き止めようとする村娘に礼を言った。


だが幾ら迷信だと思っていても、亡者の館と呼ばれているだけあるこの館は、確かに他の風景とは違う怪しさがあった。

青年は微かに身震いするが、扉に手をかけた。

⏰:10/12/18 10:21 📱:SH04B 🆔:Agq75nzI


#21 [不発花火]
ギィ、と鈍い音がして扉が開くと、青年の目の前に広がったのは、壁にかけられた大きな美しい少女の絵画だった。


「Isabela(イザベラ)」と書かれた絵画に、青年は目を離せなくなっていた。

絵画の中の少女は『アルビノ』と呼ばれる人種だった。

色素欠乏のため、髪は銀に近い白髪に、血管が透けているため赤く見える瞳。

世間では『魔女の末裔』と呼ばれ、忌み嫌われている人種。

⏰:10/12/18 10:22 📱:SH04B 🆔:Agq75nzI


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