その日が来る前に、3
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#308 [愛華]
「隆則、寝癖ついてる」

「ん、ほんと?」


あたしはシーツから手を出して
隆則の髪にちょいっと触れた。



あれ、今までこんなに近くで
隆則の顔を見たことあったっけ?


びっくりするくらい綺麗な顔
してるなー……

⏰:11/02/06 12:39 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#309 [愛華]
「……………へへっ」

「なーに笑ってんの」

「だって寝癖とか
かわいんだもん」


そう言うと隆則は少し顔を
しかめた。面白くなさそう。


「かわいいとか嬉しくない」

「えーほめてるのになぁ」

「んなこと言ってるとベッドから落としちまうぞ」

⏰:11/02/06 12:44 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#310 [愛華]
「ちょ、今動けないんだけど!」

「自分でぐるぐる巻きに
なったんだろ………馬鹿か」



あ、そうでした………。



枕もとの時計を見ると、
9時をまわっていた。


今日、また戻らなきゃ
いけないんだ…………。

⏰:11/02/06 13:01 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#311 [愛華]
変なの。


昨日まで不安でたまらなかった。



「生きたい」なんて隆則に
泣きついて。


隆則はなにも言わずに
ただ抱きしめてくれてたけど…


それだけで私の力になったよ。

⏰:11/02/06 13:08 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#312 [愛華]
大丈夫。



もう、怖くないよ。






「隆則」

「ん?」

「キスして」

⏰:11/02/06 13:16 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#313 [愛華]
隆則は一瞬びっくりした顔をして
あたしを真っ直ぐに見つめると
ゆっくり唇を重ねた。





今までできっと、

1番幸せなキス。




唇が離れると淋しさを感じた。

⏰:11/02/06 13:19 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#314 [愛華]
「…………足りないの?」

「…………」


あたしはその気持ちを悟られて
しまったようで………

それをごまかすようにもう一度
隆則にキスをした。



甘くて、ちょっと苦くて。



知らないうちに涙が流れた。

⏰:11/02/06 13:23 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#315 [愛華]
隆則はあたしの涙をぬぐい、
目にキスをしてくれた。


「………なんで泣いてるの」

「言ったら馬鹿にされる」

「しないよ。言ってみ?」



あたしは涙もろくなった。
でもね、またこんな風に
あなたの前で泣きたい。


「…………幸せすぎて………」

⏰:11/02/06 13:28 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#316 [愛華]
「……………なんだそりゃ…」


隆則はあたしのまぶたに唇を
つけたままつぶやいた。

くすぐったい。









「…俺も、今なら泣けっかも」


震える声でそう言った。

⏰:11/02/06 13:33 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


#317 [愛華]
あなたもあの時幸せだったの?

そんなこと聞けなかったけれど

あの時のあたしは確かに。



全力で幸せだったの。



『幸せってなに?』


いつか直純くんは言っていた。

⏰:11/02/06 13:35 📱:840SH 🆔:KxCQl9Ns


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