その日が来る前に、3
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#437 [愛華]
「………そんな顔すんな!!」

「わかってるよ」


強がってみたけど、上手く
言葉が出ないのがもどかしい。


いや、もう言葉はいらないんだ。



「待っててね、隆則」

「うん。待ってる。ずっと」

⏰:11/02/12 21:57 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#438 [愛華]
ずっと、待ってる。


ここで。




「隆則、手貸してくれる?」

「え?」

「これ、預かってて」


そう言って手渡されたのは
あの日渡した、指輪。

⏰:11/02/12 21:59 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#439 [愛華]
「戻ってきたらまたはめて
くれる?…………教会で!」

「…………わかった……」

「あ、最後にもうひとつ!」


那佑は思い出したように俺の
耳をぐいっと引っ張り、自分の
顔に近づけた。




「もしあたしがいなくなっても。隆則はこっち来ちゃダメだよ」

⏰:11/02/12 22:05 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#440 [愛華]
「……え…」

「生きるの。大事な人見つけてねんで幸せにしてあげんの!」


驚くほど小さくて、早口な。
きっと悩みに悩んで出した
那佑の言葉。


なんでこんなときまで、
後の俺の心配してんだよ?


馬鹿かよお前…………。

⏰:11/02/12 22:10 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#441 [愛華]
「………わかったよ……」

「返事が小さいですよ」

「わかったよ!!」

「ん、よろしい」


那佑は満足したように笑った。
その笑顔は少し淋しそうで。


後ろでは梓の嗚咽が聞こえる。



「………白石さん行きますね」

⏰:11/02/12 22:13 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#442 [愛華]
「はい」



白石の手が離れる。



扉が空いて、那佑が遠くなる。


その時間は一瞬にも感じられたし
まるで永遠のようにも感じた。


ただ、那佑が遠くて。

⏰:11/02/12 22:18 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#443 [愛華]
'







「…………いってきます!!」

そう言って那佑は満面の笑顔で
Vサインを突き出した。





その時の那佑の笑顔を
俺は一生忘れない。

⏰:11/02/12 22:20 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#444 [愛華]
今日の更新分
>>418-444

とうとう明日で最後です。
大量更新になることが予想
されますが、最後までよろしく
お願いします!

感想よければ待っています。

⏰:11/02/12 22:29 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#445 [愛華]
人生なにがあるかわからない。

それでも生きてる。

多分明日も生きてる。


生きてる意味とか、そんな
小難しいものを探してるうちに
すぐに明日はやってくる。



だから俺は生きるよ。


何よりも大事なひとのために。

⏰:11/02/13 10:57 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#446 [愛華]
'










「…………おそっ……」


約束の時間から20分。
あたしのイライラは最高潮。

⏰:11/02/13 11:00 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


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