その日が来る前に、3
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#111 [愛華]
「……………梓、あたしね…
あの日直純くんに言うつもり
だったんだよ」
「………何を?言ってごらん」
「………つきあおう って」
そのほうが幸せになれるかもって
信じたかったから。
:11/01/13 21:07
:840SH
:1CBM2/bQ
#112 [愛華]
「でもあたし………隆則が好きで
やっぱりダメで……それで…」
「だーいじょうぶ!!
那佑はなんも気にしないで。
あとはタカと直純の問題だから」
隆則と……直純くんの?
そこにあたしはいないの?
「タカだって男だもん。
けじめくらいちゃんとするよ
もちろん、直純もね」
:11/01/13 21:22
:840SH
:1CBM2/bQ
#113 [愛華]
梓はなにもかもわかってる
みたいだけど、あたしはなにも
わからない。
…………隆則と直純くんは
何を話してるんだろ………
「ほら、そんな顔しないの。
大丈夫だよ。またみんなで
笑えるから。ねっ」
梓がそういうと、本当にそう
なる気がした。
:11/01/13 21:39
:840SH
:1CBM2/bQ
#114 [愛華]
悩んで悩んで出した答え。
後悔はしてないけれど……
できるなら誰も傷つかない
ほうがいい。
そんなの無理だって知ってても
やっぱり思ってしまうんだ。
どうかまた、みんなで
笑えますように。
涙を流さないですみますように。
:11/01/13 22:17
:840SH
:1CBM2/bQ
#115 [愛華]
-隆則side-
:11/01/14 20:36
:840SH
:7yGY5lfg
#116 [愛華]
ジリジリと蝉が鳴いてた。
もう夏なんだ。
「…………あ、直純いた」
「ん、きたきた!おせーよ!」
病院の中庭のベンチに直純は
座っていた。
だるそうに振り向く。
:11/01/14 20:39
:840SH
:7yGY5lfg
#117 [愛華]
長い時間ここにいたのか、
汗でびっしょりだ。
「あっちーなー……」
「どっか移動すっか?」
「いや。ここでいい。隆兄は?」
「俺もここでいいよ」
焼き付くような陽射しが、
今日は心地好く感じた。
:11/01/14 20:43
:840SH
:7yGY5lfg
#118 [愛華]
那佑の側にいる。
もう一度そう決心したときに
直純の顔が浮かんだ。
直純、ごめんな。
俺から那佑を手放したのに。
話さなくちゃ、と思った。
直純ともう一度。
直純も同じ気持ちだったんだな。
:11/01/14 20:53
:840SH
:7yGY5lfg
#119 [愛華]
「………梓から、聞いたよ。
白石と戻ったんだろ?」
「…………ああ」
決めていたとはいえ、
何を言えばいいんだろう。
でも………『ごめん』は
言うべきじゃない。
そう思った。
「………………よかったじゃん」
:11/01/14 21:39
:840SH
:7yGY5lfg
#120 [愛華]
コーラを飲み干しながら、
直純が小さな声で言った。
「…………悔しいけどさ。まぁ、しゃーないわな。オメデトウ」
「…………え」
「なに?罵られると思った?
漫画みたいに殴るとか?」
「いや……でもそれくらい
されるかも…………みたいな」
:11/01/15 01:23
:840SH
:4SniUugs
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