その日が来る前に、3
最新 最初 🆕
#64 [愛華]
'








「…………那佑!!……」

「那佑!!…………那佑…!」



誰か、あたしを呼んでる?

⏰:11/01/10 17:08 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#65 [愛華]
目を開けると、目の前には
ぼんやりと二人の影が見えた。


「…………おとー…さん」

「那佑!!わかるか!!」


………ってことは……


だんだん視界がはっきりと
してきた。


「…………おかーさん……」

⏰:11/01/10 17:10 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#66 [愛華]
「那佑…………よかった……」


お母さんとお父さんは寄り添って
泣いていた。



あたし………生きてる。


まだ生きてた。



「那佑……あなた路地で
倒れててね。それで…………」

⏰:11/01/10 17:30 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#67 [愛華]
「隆則の声が聞こえたの……」


「え…………隆則…さん?」








隆則の声が聞こえてたんだ。
ずっと…………頭の中で。


もどってこいって言ってくれた。

⏰:11/01/10 17:41 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#68 [愛華]
「………………那佑?」



「…………え……」



愛しい声。
何度この声に救われただろう。




「………………隆則……?」

⏰:11/01/10 17:51 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#69 [愛華]
隆則は、 お母さんとお父さんの
後ろに立っていた。


すごく懐かしく感じるのは
なんでだろう。




「………隆則さんがね、那佑を
見つけて救急車を呼んでくれた
んだよ」


隆則が……………あたしを?

⏰:11/01/10 18:14 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#70 [愛華]
「…………那佑………」


隆則は一歩一歩あたしに
近寄ってきた。



「………………はは。また
泣いてるし…………」

「また、ってなんだよ」


隆則は涙をぬぐいながら言った。

そっか……泣いてたのは夢だった

⏰:11/01/10 18:29 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#71 [愛華]
「お母さん……二人にして」



お父さんとお母さんは病室から
でていった。




あたし、また戻ってこれた。

この場所にまた。



戻してくれたのは………。

⏰:11/01/10 18:39 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#72 [愛華]
「………隆則……………」


「お前心配かけてんじゃねーよ。
マジこっちが心臓止まるから」


「うん…………ありがとう」



隆則はゆっくりと椅子に腰掛けた



窓の外は少し明るかった。

夜が明ける。

⏰:11/01/10 22:09 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#73 [愛華]
「隆則………どうして、あたしを見つけられたの?」


「…………」


隆則は口を開こうとしない。



「隆則…………教えてよ」



隆則ははぁーっと息をはいてから
覚悟を決めたように話し始めた。

⏰:11/01/10 22:14 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#74 [愛華]
「……………止めに、いった」


…………止めに?あたしを?


「お前言っただろ。直純と
つきあったらどうするか、って。


俺 嬉しい なんて言ったけど。
嬉しいわけねぇじゃんか」



これは…………夢かな。
だとしたらあの夢の続き?

⏰:11/01/10 22:19 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#75 [愛華]
「だから…………止めにいった。
でも家に行ったらもういねーし。
探しにいったら……倒れてて」



隆則は、あたしが本当に
会いたい時いつも来てくれる。


それが叶わない時もあった。


でも………また自惚れていいの?

あたしの側にいてくれるって。
信じてもいいの?

⏰:11/01/10 22:34 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#76 [愛華]
苦しい夜は抱きしめてほしい。


嬉しい時は一緒に笑いたい。


悲しい時は一緒に泣いてほしい。


何度も思ったこの願いを


また、願ってみてもいいの?


もう正直になっていいの?

⏰:11/01/10 22:56 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#77 [愛華]
「………那佑。俺は………」

「すき」



やっぱり、大好き。
誰よりも大好き。
大好きより、もっともっとすき。




「隆則…………あたしダメだよ。やっぱりダメだ………」

⏰:11/01/10 23:05 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#78 [愛華]
「ダメって………」



隆則がいないと強くなれない。
隆則がいないとあたしじゃない。



「………隆則と、いたいよ」



今はそれだけでいい。

だからこの願いを、叶えて下さい

⏰:11/01/10 23:11 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#79 [愛華]
とめどなく溢れる涙を、
隆則は優しくぬぐってくれた。


ふわっと隆則のにおいがした。


ずっと求めていた隆則の腕。

この温もりがいつもあたしを
あたためてくれるんだよ。


隆則の腕に包まれたまま、
朝がきた。

⏰:11/01/10 23:15 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#80 [愛華]
「………あー…もういいや……」

「………どういう意味?」

「もう周りとかどーでもいい。
もうどっか行ったりすんな」




隆則が笑いながら言った。


だから、あたしも笑った。

⏰:11/01/10 23:48 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#81 [愛華]
「最初に約束破ったのは
隆則じゃん…………」


「それは言うなよ………」





光がまた足元を照らす。



20歳まで あと2年。

⏰:11/01/11 00:52 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#82 [愛華]
そんな言葉が頭をよぎった。


今はいい。


神様、お願いです。
隆則の側にいさせてください。


それ以外なにも望まない。
望みませんから。


隆則の腕のなかでひたすら願った

私はまた、幸せになれますか?

⏰:11/01/11 01:05 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#83 [愛華]
今日の更新分
>>64-83
感想まってます。

⏰:11/01/11 01:07 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194