… 極 楽(18禁)愛 戯 …
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#51 [夢。*]
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タクシーをとめてあたしを乗せるとタクシーの運転手に万札を渡して宜しくと言うとドアを閉めてにっこり微笑んだ。

「……こんなこと、やりすぎですっ……」

窓からお金を返そうとすると無理、といって龍咲さんはまた笑う。

「そのお釣りで、明日のためにパックでもしといて!」

手を振るとタクシーが動きだしたのであたしは軽く会釈をする。

「愛されてるね~…」

「えっ……」

「かっこつけたいんだろうね、彼氏さん。 お嬢ちゃんのこと好きだからさっ。」

と運転手さんが言う。

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⏰:11/02/14 03:33 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#52 [夢。*]
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家に無事についたけど、蓮がいる様子はなかった。

会社のひととか新しい友達とどこかいってるんだろう、と思いながらあたしは化粧を落として風呂場に入る。

一日の疲れをシャワーで洗い流すかんじ。

「…はあ…」

龍咲レオン。

23歳…あたしの5つ上で有名店の売れっ子ホストさん。 水商売歴5年のベテラン。 若いのに役職までついている。

ただ、好きでいてくれてるかはわかんない。 でもあたしをお客さんにしてメリットがあるかというと理解できない。

ただ、よくわからない。

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⏰:11/02/14 03:37 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#53 [夢。*]
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12時に起きて蓮の部屋を覗くとちゃんと戻ってて安心した。 大手の秘書なのに、平日こんな時間まで寝てて大丈夫なのかなあ?と思いながらも、あたしは湯船に湯をためて半身浴の準備をする。

「お酒ちゃんと抜かないと。」

あたしはキッチンで簡単にサンドイッチを作るとそれとコーヒーを食してからバスタイム。

30分ほど浸かったらお化粧タイムにはいる。

何よりも時間がかかるのが服選びだ。

あたしは優柔不断の固まりだから、すぐにあれかな?これかな?と普段から悩む癖がある。

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⏰:11/02/14 03:41 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#54 [夢。*]
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2時45分…待ち合わせの場所までタクシーを拾って急ぐ。 遅刻するのは嫌いだから少し早めにつく予想で15分前。

セットができてないから、ブロウして帽子をかぶって出てきた。

「…えと、龍咲さんどちらにいらっしゃいます?」

「…こっちこっち!」

近くで声がする。

帽子にグラサンをしたカジュアルな服装の龍咲さんは、いつもより優しそうなイメージだ。

「…さてお姫様、お茶でもしましょうか?」

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⏰:11/02/14 03:45 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#55 [夢。*]
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「甘いの好きなんだな。」

お洒落なカフェで甘いラテを頼むあたしをみて優しく龍咲さんが微笑む。

彼はブラックを飲んでる。

「…俺、いま勝手に初デートの相手は俺…とかおもってるけど…痛い?」

あ、でも初めてだ……

「え、いえ……他のお客様とはご飯食べてか店前同伴なんで……こうゆうのは初めてです…」

少し恥ずかしい。

あたしは未だに龍咲さんの目を直視して話すことができない。

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⏰:11/02/14 03:48 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#56 [夢。*]
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「よし、初デートの相手は俺、ね。 次はどの初体験いただこうかな。」

子供みたいに無邪気に笑う龍咲さんはなんだか楽しそう。

「…でも寝てないんじゃないですか?大丈夫です?」

「いや、花梨とデートだし寝る時間あったとしても寝れてないよ、緊張して。」

ほんとに、と念を押す彼。

「…花梨、お願いひとつだけ聞いてくんない?」

「はい?」

「…俺のこと龍て呼んで欲しいんだよね。」

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⏰:11/02/14 03:53 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#57 [夢。*]
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「…俺本名が黒崎龍て言うんだよね。 花梨は龍咲さんって呼んでくれるけど……下の名前だと嬉しい。」

「龍…さん?」

また、さん付けする~て言いながらふてくされる龍さん。 だってまだ出会って3日目だもん。 年上だし…

「じゃあ、あたしも凜でいいですよ。 花梨て言われ慣れてないですし。」

「凜て名前なんだ!」

ぴったり、と言う龍さん。

「…さてっと…次はなにしにいこうかな~~」

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⏰:11/02/14 03:58 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#58 [夢。*]
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「…凜って何がすき?あ、甘いもの以外でお願いします~」

「あたし、基本嫌いなものはないです。 何でも楽しめるタイプだとは思うんですけど……」

あ、と言うと龍さんはあたしの手をぎゅっと握ってスタスタと歩き出す。

「あっあの……手……///」

あたしが照れても気づいてくれる気配はなし。

ピタッと止まると、手つないだのも初めて?とあたしの顔をみて言うと、嬉しそうににっこり微笑んだ。

「ゲーセン♪」

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⏰:11/02/14 04:02 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#59 [夢。*]
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ゲーセンなんて友達と数回プリクラ撮りにきた、くらいしかない。 興味はあるけど、学生時代は勉強一筋なとこがあったからなあ。

「ゲーセンとか来るタイプじゃなさそうだからあえて…♪」

としゃべってる間に大好きなキャラのぬいぐるみを発見してUFOキャッチャーに張り付くあたし。

「かわいい…」

そうなんです、あたしぬいぐるみが死ぬほど好きなんです。

「凜、どれが欲しいの?」

「あのピンクと黄色とみずいろ…あっ、でも紫もかわいいなあ~…」

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⏰:11/02/14 04:05 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#60 [夢。*]
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数分後…

「わあいっ♪」

あたしは手にピンクと黄色、水色に紫のぬいぐるみを抱き抱えてゲーセンをうろうろしてた。

「ほら。」

袋の中にそのぬいぐるみを入れて、じいっと眺める。

「…ありがとう、龍さん♪」

「こんなに喜んでくれると思わなかったよ、ぬいぐるみで…」

気づけば6時。

7時にセットしにいかなきゃ遅刻しちゃう。

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⏰:11/02/14 04:09 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#61 [夢。*]
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「じゃあ店の近くで軽く休憩してからセットしにいこっか。」

ほら、といってぬいぐるみが入った袋をヒョイと手にとるとまたあたしの右手をぎゅっと握る。

「…あの…こうゆうのはつき合ってから、とかじゃないんですか?」

「違うよ! 凜が迷子になりそうだから繋いでるだけ。」

絶対迷子にならないもん…///

あったかくて嫌いじゃない。

「ここのモンブランうまいって客言ってた気がする。」

指をさしたのはモダンなケーキメインのカフェ。

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⏰:11/02/14 04:13 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#62 [夢。*]
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あたしは甘いものに目がないため、うんうんと頷くとそこに入って早速モンブランを頼む。 彼はまたブラックを飲んでる。

甘ったるミルクティーにモンブランで幸せいっぱいに包まれてる。

「…しあわせ♪」

「可愛いなあ…凜は子供だな。 みてて飽きないよ。」

馬鹿にされてる…

「そろそろセットしてから時間あれば軽くご飯たべていこっか?」

立ち上がるとあたしは龍さんのあとを追いかける…そうだ、龍さんはお客様なんだった。

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⏰:11/02/14 04:18 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#63 [夢。*]
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ふたりで並んでセットして、時間があったから龍さんがよくひとりで行くて言う割烹屋に連れてきてもらった。

「…あれ、あんだけ女は連れてこないって豪語してたのに。」

料理人さんがそう龍さんに声をかける。 あまり目につかない街路にちいさなカウンターだけのこの店がある。

壁にはたくさんの有名人のサインだったり名刺が張り付けられている。

「予定変更した。」

「彼女?」

「違うよ…俺が貢いでる側! 俺いま現在お客さんなんだよね。」

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⏰:11/02/14 04:22 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#64 [夢。*]
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なにそれ、と言ってケラケラ笑うと料理人さんはあたし達にあったかいお茶とツキダシを出してくれた。

龍さんは日本酒を頼んで、料理人さんと乾杯をしてた。

「まあ龍ちゃんが惚れるのはわかるね。 なんかそこいらに居ない感じのオーラだしてるもんな。 しかもべっぴんだし。」

いいねえ、といいながら包丁を軽やかに動く料理人さん…の名前は元さんというらしい。

「次来るときは彼女にしてるはずだから!」

といってごちそうさましてから龍さんとあたしはlapisにむかう。

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⏰:11/02/14 04:26 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#65 [夢。*]
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龍さんを席に通してからロッカールームに荷物置きと着替えにむかう。

「花梨ちゃん、いいね~~あんなイケメンに3日連続できてもらって♪」

「あたしも正直びっくりしてます…」

周りの子もかっこいいから羨ましいとか色々言ってた。 確かに龍さん、キャバクラにきて女の子口説くほど困ってないタイプ。

女の子から声かけられそうだし、ファンクラブとかありそう…

「おまたせしました。」

あたしはドレスに着替えてクラッチを膝元におくととりあえず乾杯をする。

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⏰:11/02/14 04:30 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#66 [夢。*]
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「…ドレスもいいけど私服もかわいいな。 あとは…」

コホンと咳をして龍さんは何かを隠すように笑った。

「明日の同伴は?」

「…いいですよ! さすがに毎日同伴は気がひけます…」

「俺と店外で会うの嫌?」

「嫌とかじゃなくて……」

今日も全然寝てないはずなのに、睡眠不足とか申し訳なさすぎる。

「じゃ7時にセットサロン集合でそのまま出勤しよ? そしたら凜も早起きしなくていいだろ?」

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⏰:11/02/14 04:34 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#67 [夢。*]
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「それなら大丈夫ですけど…」

心配、なんか無理させてるんじゃないかなと思って。

「嫌なら理由つけて断ってくれて大丈夫だし、気をつかってるならやめて。 自分の睡眠時間削ってまでおまえに会いたいんだから。」

今なら俺のお客さんに同情しそうだもんな、というと龍さんは笑った。

「明日7時ですね。」

あたしは手帳にさらさらっとかいてからクラッチにしまった。

「ほんと…俺がキャバクラ通いしてるのを俺の客がみたらひびるだろうな…」

苦笑いする龍さん。

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⏰:11/02/14 04:39 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#68 [夢。*]
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その日は龍さんはラストまでいてくれて、そのまま彼は出勤して行った。

なんだかんだであたしは他にもお客さんきてたりだとか、場内があったりとかで、バタバタしつつ、龍さんとまた仲良くなれた気がする。

:今日はデート
ありがとうございました
また時間があるときに
どこか連れてって下さい
ぬいぐるみ大事にします
それではお仕事
頑張ってくださいね




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⏰:11/02/14 04:43 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#69 [夢。*]
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:
次は凜と
ゆっくり遠出したい
またおうち着いたら連絡頂戴

タクシーで帰宅して家がはいると、リビングで蓮がくつろいでた。 おかえり、とだけ言われるとただいま、と声をかける。

自分で冷蔵庫にむかって、フルーツジュースをグラスに注ぐとそれを体に流し込む。

「今日仕事休みだったの?」

「…うん。」

少し元気がない蓮。 あたしは少しほろ酔いながら携帯で龍さんに返事を打つ。

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⏰:11/02/14 05:08 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#70 [夢。*]
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:
今おうちにつきました
化粧落として爆睡しますね
お先におやすみなさい

と、すぐに電話が鳴った。

「はい?」

「…おやすみ、凜…」

「あ…おやすみなさい。」

たったそれだけの会話。

あたしのこと変わってるというけど龍さんも大半不思議なキャラだと思う。

普通のひとってそゆことするのかな?

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⏰:11/02/14 05:11 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#71 [夢。*]
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…―

凜に受付嬢と偽ってることをバレないために12時までに家をでて朝から仕事をする。

一応朝の部と昼の部があってとか適当に嘘をついている。

「きれいにしてあげる……」

ほんとは私の顔と体が商品になる。 男性の欲求を満たすのがあたしの仕事。

「んんっ……花蓮ちゃんいいよぉ……ああぁ……」

いかつい顔をした男性があたしの手と口に翻弄されて、みだらな声をあげる。

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⏰:11/02/14 05:15 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#72 [夢。*]
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1人につき2万は貰えた。 バックにプラスで本番料をもらっているからだ。

昼から夜、たまには夜中まで働いて稼げるときは15万、普通でも5万以上は稼げる。

あたしにとって性行為=快楽でしかないから、どんな奴がきても何も思わない。 ただ下半身と下半身がぶつかりあうだけだもん。

そこにステータスがついてくればおいしいだけの話。

だからあたしはレオンに抱かれたい…なぜならあの男は多分、そう簡単に女を抱かないから。

その体験をあたしはしたい。

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⏰:11/02/14 05:23 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#73 [夢。*]
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この日はまた店にいくために仕事をした。 今日は夜中まで頑張ろうと決めて1人ずつ丁寧にこなしていく。

いじめられたいだけのMな男もいれば、乳首を噛みちぎるくらいの勢いで責めるSなやつにガキからおじいちゃん、と様々。

「いいだろっ…もっと声だして…もっと…いく?いく?いっちゃう?」

今回のやつはひたすら手であたしのアレをいじる奴だ。 延長もらったのに、ずっとそればっかで濡れるどころか擦れて痛い。

でも関係なくあたしは気持ちいいふりをしてあえぐ。

「……アッアンッ………イイッ…」

てね。

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⏰:11/02/14 05:28 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#74 [夢。*]
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「…はい花蓮ちゃん。 今日は全員指名客だったからかなり弾んでるよ~☆ 明日も12時からお願いね!」

はい、と店長はあたしに本日の給料を渡す。 店からは1人1万前後でる。 今日は7人相手して延長ありだったし、裏でひいてるから10万手取りプラスて感じだ。

もうけた儲けた。

昨日休んでる分かなり頑張ったと思う。

携帯をあけてセンター問い合わせてしても当然レオンから連絡はない。

「……っ」

悔しい。

いつも簡単に手にいれてきたのに。

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⏰:11/02/14 05:33 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#75 [夢。*]
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凜があこがれてた安藤先輩も、凜のこと好きだった福っちも、凜と勘違いしてキスしてきた原田も……みんなみんな、結局凜よりもあたしになった。

あたしは凜よりいい女だもん。

:
今日はもう出勤してる?

と、何時間か前に送ったのに返事が来ない。

電話をかける。

「なに?」

レオンの第一声はそれ。

こないだシャンパン2本もおろしたのに…と思いながらメールと同じ内容を聞く。

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⏰:11/02/14 05:37 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#76 [夢。*]
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「店くんの?」

「行っちゃ駄目なの…?」

「いんだけどさ~…今日マジで一緒にお酒飲めないと思う。 俺、かなり大事なお客さんくるし」

このひと悪魔だ、とそのせりふで思った。

違う言い方をすれば【その客は大事だけど君はね】とか【金つかってくれる客優先に決まってるじゃん】みたいな。

「…じゃ行かないほうがいいんだね…?」

「任せる。 てかまたメールして、じゃ!」

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⏰:11/02/14 05:41 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#77 [夢。*]
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もうあの日から蓮は完全にレオンに振り回されてる状態だった。 彼が蓮のものになることなんて、ないのに―…

一方で凜とレオンこと龍は、彼が毎日店に通ったり同伴してることによって、だんだんふたりの離れてた距離が近づいてくる。

凜が最初にあった龍に対する警戒心はいまではさほど感じられなくなってきた。

龍は本業をおろそかにしてしまうほど色ぼけしてて、多少代表から指導をうけたりしたみたいだけど、蓮が太客にランクインしたので営業は大丈夫だそうだ。

花梨のふりをして蓮がレオンに会いにきてることも、蓮と凜が姉妹であることも、龍だけは知ってる。

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⏰:11/02/14 05:47 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#78 [夢。*]
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>>002
感想はこちらまで

>>003-050
>>051-100

誰か読んでくれてますように

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⏰:11/02/14 05:50 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#79 [夢。*]
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蓮は週3、4回で龍咲レオンに会いにきている。 …残念ながら彼女の願いはまだ叶ってない。 相変わらずがっぽり稼いでは、生活費以外をすべてレオンに気に入られるために遣っている。

一方双子の凜こと花梨は、キャバクラでもちゃんとまじめに働いて売り上げをのばしながら、徐々に龍(龍咲レオン)に気持ちが動いている。

龍咲レオンは、蓮が花梨のふりをしてるのを知りながら客として利用し、一方の凜にはぞっこんで毎日凜の働くlapisに飲みにいったり、同伴誘ったりとどうやら真剣なご様子…

ここで新種登場?

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⏰:11/02/14 08:17 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#80 [夢。*]
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「凜、おはよ…」

今日も龍さんと同伴で夕方に待ち合わせてた。 今日は彼の車で海沿いまでドライブしてから、いつもどおりセットして、一緒にお店に来てくれる。

段々正直なところ、お客さんだなんて思えなくなってきてる。

「今日はなんで海沿いなの?」

最初ははなせなかったタメ語さえも龍さんに使えるようになってた。

だって日曜以外の1か月間も龍さんと毎日会ってるんだもん。

「ちょっとね♪」

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⏰:11/02/14 08:21 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#81 [夢。*]
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海沿いに建つレトロな店が目に止まる…と思ったら、車がその駐車場に止まった。

「…ここ、凜は気にいるはず♪」

俺一押しなんだよね、と言いながらあたしの手を引っ張る。

店内に入るとガラガラだ。 店員がひとりカウンターのところに立ってるだけ。

「黒崎様、お待ちしてました。 準備は整っておりますので……また御用の際はこちらのベルでお呼び下さい。」

と頭を下げるとその人まで裏方に引っ込んでしまった。

店にいるのはあたしと龍さんと…ゆるやかに流れる音楽だけ。

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⏰:11/02/14 08:25 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#82 [夢。*]
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「すごい……」

自分たちが腰かけた背中側はガラス張りで一面が海だ。 ゆったり波の行き来を眺められる。

ろうそくやランプにともった火だけゆらゆら揺れる。 シャンパンを龍さんがあけるとグラスに注いで乾杯した。

「いいだろ、ここ……知り合いの店で、今日貸し切りにしてもらった。」

目の前にはあたしの好きなスウィーツが並んでて好きなだけ食べていいようになってる。

コホン、と咳をすると龍さんはあたしの手をぎゅっと両手で握りしめた。

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⏰:11/02/14 08:29 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#83 [夢。*]
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凜とあたしの名前を静かに龍さんが呼ぶ。

「………はい」

「俺の気持ちは痛いほど分かってると思うんだけど…」

はあ、とため息をついて、深呼吸すると、龍さんはじっとあたしの目を見つめる。 あたしはいつもみたいに目線をはずそうとすると、

「今日だけはちゃんと俺の目をみて話をきいてほしい。」

ドキン―…

「………はい」

「好き。」

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⏰:11/02/14 08:32 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#84 [夢。*]
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「気が狂いそうなくらい好き。 毎日会って別れてもすぐに明日のことを考える。 そんで距離が近づけば近づくほど俺のものにしたくなる。 ほんと……ここまで仕事できないと思わなかったよ。」

ナンバーは維持したものの、先月の売り上げは先々月と比べると全くだったらしい。

そんなことより……

「真剣につき合ってください」

目をじいっと見つめる龍さん。 あたしでいいのかな?あたしがいいんだろう?…本当に愛してくれてるかな?

うん、誰がみても龍さんはあたしをすっごい好きでいてくれてる。

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⏰:11/02/14 08:35 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#85 [夢。*]
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「考えるとかやめてよ?無理なら俺、本当に嫌われるまで店通うし、会う口実をつくるよ。 …凜が付き合ってくれるなら、今日はお願いだから仕事休んで。 お願いだから俺のもんになって。」

苦しそうに言う龍さん。

確かに何度か酔っぱらったときにキスされそうになって、あたしが固まってると、かなり必死に理性で止めてたよな……

我慢…してくれてるんだ…

あたし、18年間ではじめての彼氏がこのひとでもいいですか?

あたしは携帯を手にとる。

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⏰:11/02/14 08:38 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#86 [夢。*]
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「もしもし?…内山さん、おはようございます…」

内山さんはあたしを世話してくれてる担当のボーイだ。 芸能人でいうマネージャー的存在でかなり信用している。

「今日熱でたみたいで……お休みさせてください……」

と言うとあっさり大丈夫のサインが出てあたしは携帯を鞄にしまう。

「へ……」

唖然とする龍さん。

「いや……その……///……龍さんのものになるなら、仕事休んでっていわれたし……」

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⏰:11/02/14 08:41 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#87 [夢。*]
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「遠回しすぎてびっくりした…」

龍さんは目をまんまるくして言ったけど数秒するとあたしみたいにクスクス笑い始めた。

「いいの?覚悟できてるの?」

「龍さんと付き合ったら…なにも心配することないと思うんだけど…」

いや、どうかなあ?と龍さんは不適な笑みを浮かべる。 えっえっどういうこと?

「…俺、激しく求めるけどいい?」

と言いながらあたしの手を引っ張って奥にあるソファに連れていかれる。

「俺と付き合ってくれる?」

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⏰:11/02/14 08:45 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#88 [夢。*]
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「…はい………///」

と同時にぎゅうっと強く抱きしめられるとそのまま龍さんが被さってきた。

「あっ………///」

右手があたしの背中をすうっと入ってくとブラのひもまできて留め金のところを指で引っ張っている。

「…ちょ、龍さんっ……ここは違いますよね?」

「……我慢できないから貸し切りにしたんだけど?」

意地悪そうに笑うと龍さんはブラのホックをパチンとはずす。 あたしは両手で胸元をカバーする。

「隠さないで?」

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⏰:11/02/14 08:49 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#89 [夢。*]
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「凜、好きだよ。」

と…初めて龍さんに唇を奪われる。 最初は優しく触れるだけのキス、何度かそれをすると、龍さんの唇があたしの下唇を食べるように愛撫する。

「んっ………」

右手は背中にまだあってあたしをなでなでしてる。 左手はあたしの手をしっかりつなげてる。

「…はあっ………///……龍さん呼吸できないよ……」

「だめ。 もう我慢できねえ。」

かわいすぎる、と一言言うと龍さんが上着を脱ぎ始めた。 髪の毛が乱れて前髪が目にかかる。

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⏰:11/02/14 08:53 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#90 [夢。*]
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「…えっ……」

抵抗してる間もなく唇は奪われてはなせないし、龍さんの大きな手で両手捕まってるし……

龍さんの右手はどんどんあたしを脱がしてく。

「龍さん……っ、お願い……きいて……?」

あたしがほぼ上半身剥き出しになりそうなギリギリでやっとストップがかけれた。

「凜?」

「……お願いだから……初めてくらいふたりきりになれるとこがいい……////」

ああ、と髪の毛をかき分けて正気に戻る龍さん。

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⏰:11/02/14 08:56 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#91 [夢。*]
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「ごめん凜…夢中になってた。 ほんとごめん……俺心臓破裂しそうだもん、今…」

はだけた胸元に手をおかれると鼓動の早さと熱さにびっくりした。

「ごめん。」

龍さんはまた謝るとあたしのブラホックをつけて服をちゃんときてくれた。

自分も脱ぎ捨てたジャケットをきてパンパンとほこりをおとす。

「…じゃ、一刻も早くここをでて、俺んちにいこう。」

な?と言うとやっとベルを鳴らしてチェックしてもらい、あたしたちは龍さんの家についた。

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⏰:11/02/14 09:00 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#92 [夢。*]
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帰りの車の中は、代行会社に頼んだからあたしと龍さんは後部座席だったんだけど、唇を離してくれなかった。

ずっとあたしを抱いたまま唇や頬や首や耳…いろんなとこにキスしてくれた。

全部はじめて。

もう好きとか言われなくても龍さんはあたしを大好きなんだって、分かるほど龍さんの気持ちて重かったんだと思う。

エレベーターでも待ち切れないからイライラしてる龍さん。

ドアをあけて靴を脱いだ瞬間にお姫様だっこされて、寝室に連れてかれる。

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⏰:11/02/14 09:04 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#93 [夢。*]
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「どれだけ俺が好きか思う存分わかってしまえばいい……」

乱暴に自分の服を脱いでパンツだけになる龍さん。 布団に潜り込むとあたしの上着たちをするすると脱がせてブラをはずすと床にポーンと投げ捨てる。

あたしは両手で胸元をおさえるものの、龍さんの両手ですぐにガードをとられる。

「……凜、すごく綺麗……」

はじめて、の体験。

「龍さん……///」

まじまじとあたしの体を見つめる龍さんに赤面しそうなあたし。

「龍て呼んで?」

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⏰:11/02/14 09:08 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#94 [夢。*]
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「龍……///」

右手で下にきていたズボンも脱がされてふたりとも裸に近い状態から抱き合う。

「あったか…凜すべすべだな。」

「龍…意外と毛はえてる♪」

くすくす笑いながら布団に潜り込む。

「…手錠かけてどこにもいかないようにしたいよ、うちの"猫"には…」

キスを交わす。

いろんなとこに触れられる。

顔をすりあわせる。

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⏰:11/02/14 09:12 📱:F02B 🆔:NLZddhks


#95 [夢。*]
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「っ……」

一瞬我に帰った顔をすると、ほんのり頬を紅潮させた。 押さえてた手をはずし自分の顔を覆う。

あたしはシーツで体を隠しながら体を起こすと、どうしたの?と背中を軽く揺らす。

「……なんか俺……大人げないよな……恥ずかしくなってきた……」

理性を失うほど夢中になってた龍は、自分がリードとかそういうのでなくて、気持ちをぶつけてきてることが恥ずかしいと思ったらしい。

「……あたし子供だよ?」

「……じゃ俺も今日は子供っ……」

唇を強引にあわせてまたベッドに沈むふたりの体。

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⏰:11/02/15 01:41 📱:F02B 🆔:WwKzseSk


#96 [夢。*]
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あたしの唇がふやけてしまうくらい甘噛みされたり、なめられたり吸われたり…目がトローンとなって龍の目をみるのがやっとなのに龍はあたしをみたまんま首筋におりて胸元に口元が触れる。

ビクッ―…とあたしの体が勝手に反応すると両手で優しくあたしの胸を揉む。

「やっ……恥ずかしいよっ……あっ…龍う……///」

あたしは手で自分の顔を覆うけれど変な声と同時に体がピクピク反応している。 どんどん自分の体の内側から熱くなるのがわかる。

「―…あっ……龍っ…」

乳首を優しく舌で愛撫されるとあたしの背筋をピーンとのびて、反る状態になった。

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⏰:11/02/15 01:50 📱:F02B 🆔:WwKzseSk


#97 [夢。*]
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「やっ……」

あたしのヤダは嫌じゃない、ただ抵抗したいだけなんだ。 できるはずもないのに。 特別望んでなんていない……特別なんて。

「…もっと凛の感じてる顔みたい…お願い…」

と耳元をその声が撫でるとあたしには力さえもが入らなくなる。

「りゅっ………龍……」

必死にしがみつくあたしの顔をみて龍は少し満足感に浸りそうになった。

「まだ、だめだよ」

と意地悪に笑う龍。

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⏰:11/02/15 09:29 📱:F02B 🆔:WwKzseSk


#98 [夢。*]
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「ちゃんと見せて?…」

龍はあたしの頬を優しく撫でながら言う。 胸の鼓動がバクバクいってて、口から飛び出してきそうだった。

「/////」

言葉にもならない恥ずかしさ、…でも龍があたしをほじくり出す。 どんどん辱められる。

「凛、好きだよ。 かわいい…凛の唇も胸も……ここも……」

右手があたしの蜜に伸びて優しく撫でる。

「あっ……だっ……」

「すげえ濡れてる……」

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⏰:11/02/15 22:52 📱:F02B 🆔:WwKzseSk


#99 [夢。*]
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あたしの蜜部は十分湿って、あたしの頬よりも火照ってたかもしれない。 龍は慣れた手つきでソレを愛撫する。

「やっ……あっ…」

出そうと思わずとも声が自然に漏れてしまう。 あたしは必死に手で口を塞ぐ…でも龍の手で簡単に剥がされてしまう。

「凛、俺にもっとおまえの声と……顔と……すべて見せて…お願いだから。」

"お前が愛しいんだ"と耳元で小声でささやくあなたに、あたしは抵抗なんて出来ない。

静かすぎる広い寝室であたしは漏らしたくない厭らしい声を響かせた。

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⏰:11/02/17 06:33 📱:F02B 🆔:T.obV0FA


#100 [夢。*]
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あたしは何度も目の前を真っ白にさせては、重い体をベッドに沈めた。 失神…とも言えるかもしれない。 あたしはただ、記憶を朦朧とさせて何度も龍の腕に爪をたてては果てた。

「もぅっ……息もで…できないよっ…」

真っ赤な顔は変わらないまま、あたしはただ龍の瞳を自分の潤んだ目でみつめた。

ただ、あなたが欲しい…と本能で思えた。

「龍……」

「一緒になろう。」

龍は熱くなったものを蜜部につきつけると、尖った先をゆっくりとあたしの割れ目に押しつけてきた。

ゆっくり熱さが交わる。

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⏰:11/02/17 06:37 📱:F02B 🆔:T.obV0FA


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