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#4 [。Я]
 
ナツミは、中学生の頃からエスカレーター式の私立の女子校に通っていた。

周りにいる異性は父と弟ひとりと親戚くらいだった。

頭が良くて、物静かで、背が低く、可愛らしい子だった。

愛想が良く、気もきくので、親戚や近所の人にも評判だった。

『よくできた子』だった。

しかし、そんなナツミにも悩みはあった。
 

⏰:11/02/01 23:05 📱:Premier3 🆔:NE90LKww


#5 [。Я]
 
誰にでも悩みはあるものだ。

"外側の幸せ"は"内側の幸せ"とは違うものだ。

人が羨むような幸せが欲しいのか、自分自身の心が求める幸せが欲しいのか。

幸せの定義に形はない。

それでも人は自分と他人とを比較し、自分の定義に当てはめようとする。

その型に当てはまらなかったとき、人間の醜い部分が生まれてしまう。
 

⏰:11/02/01 23:19 📱:Premier3 🆔:NE90LKww


#6 [。Я]
 

 感想板作りました。
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4887/

 

⏰:11/02/01 23:22 📱:Premier3 🆔:NE90LKww


#7 [。Я]
 ‐2‐

ナツミには、大切な家族がいる。

大切な友達もいる。

そのはずなのに、どこか孤独を感じていた。

親からのプレッシャーもあった。

彼女の親は彼女に、良い大学を出て、良い仕事に就いてほしかった。

幼い頃から周りの大人に期待されて、思春期の時期に何かのきっかけでそれが爆発することはよくある話だ。

しかし、ナツミにはそういう気配はなかった。
 

⏰:11/02/01 23:33 📱:Premier3 🆔:NE90LKww


#8 [。Я]
 
ナツミは友達との関係にも少し不安を抱いていた。

特にこれという確信したものはないが、少し違和感を感じていた。

そんな彼女にはひとつの楽しみがあった。

インターネットの掲示板への書き込みだ。

ナツミはそこで、『海』という名前を使っていた。

そこで仲良くなった人がひとりいた。

それが『リン』だった。
 

⏰:11/02/01 23:46 📱:Premier3 🆔:NE90LKww


#9 [。Я]
 
リンもナツミと同じ高校2年生で、なんらかの悩みを抱えているらしい。

住んでいるところもナツミと同じ地域だが、二人はまだ直接会ったことがない。

二人は去年の冬頃、掲示板で出会った。

誰にも話せない悩みを抱えた者どうし、意気投合した。
 

⏰:11/02/02 17:23 📱:Premier3 🆔:QcoEsDuo


#10 [。Я]
 
午前1時過ぎ、今日もナツミはパソコンから掲示板に書き込みをしていた。


海 『今日も学校楽しくなかった(笑)』

リン 『私も〜(笑)』

海 『リンと同じ学校だったら絶対楽しいのに(>_<)』

リン 『私もそう思う(^O^) 海に会いたい!』

海 『私も会いたい! でも、会える時間ないな(;_;)』

リン 『忙しいの?』
 

⏰:11/02/02 20:34 📱:Premier3 🆔:QcoEsDuo


#11 [。Я]
 
海 『再来週はテストだから(泣)』

リン 『そういえば私もそろそろテストだなぁ〜。嫌だな(T_T)』

海 『嫌だよね!もうテスト終わるまで来れないかも(>_<) 今日はもう落ちるね。おやすみ(^O^)』

リン 『勉強頑張れ! 終わったらまた絡も(^_^)v おやすみ!』



二人はそんなやりとりを毎日のように繰り返している。
 

⏰:11/02/02 21:15 📱:Premier3 🆔:QcoEsDuo


#12 [。Я]
 
ナツミは学校での出来事などをリンによく話した。

リンは自分のことはあまり話さなかった。

どちらかというと、ナツミの話を聞くことが多かった。

 

⏰:11/02/02 21:37 📱:Premier3 🆔:QcoEsDuo


#13 [。Я]
 
‐3‐

下校途中、ナツミは駅の近くにある100円ショップに一人で立ち寄っていた。

テスト勉強のためのノートなどを買うためだ。



あるひとりの女子高生が店内に入ってきた。

暗い茶色の長い髪をゆるく巻いて、グレーの大きめのカーディガンに目立つ真っ赤なリボン。

短い紺色のスカートをはいて、最近ではあまり見かけなくなったルーズソックスにローファー。

メイクもバッチリしている。
 

⏰:11/02/03 18:03 📱:Premier3 🆔:d3Soa1Cw


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