◎△ モダン。
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#1 [。Я]
あなたは、
人に悩みを打ち明けられますか?
あなたは、
誰かが悩み苦しんでいるとき
耳をかたむけること
手をさしのべることが
できますか?
『一人で抱え込まないで』
人は簡単に言うけれど、
:11/02/01 20:30
:Premier3
:NE90LKww
#2 [。Я]
‐1‐
もう秋だといえるだろう。
木の葉は橙色に染まり、少し風がそれを揺らす。
近くに山も海も見える町ー。
田舎といえば田舎だろう。
しかし電車で20分くらい行くと、もう山も見えない都会だ。
:11/02/01 20:35
:Premier3
:NE90LKww
#3 [。Я]
高校2年生の木戸ナツミは、毎日電車で30分以上かけて高校へ通っていた。
彼女の親は共働きで、海外にも支社がある有名な会社に勤めている。
家は綺麗な白い一軒家。
大きな家がたくさん並ぶ住宅地にある。
夏休みなどの長い休みには必ず海外へ旅行に行く。
人は彼女たちのような人を『お金持ち』というのだろう。
:11/02/01 22:54
:Premier3
:NE90LKww
#4 [。Я]
ナツミは、中学生の頃からエスカレーター式の私立の女子校に通っていた。
周りにいる異性は父と弟ひとりと親戚くらいだった。
頭が良くて、物静かで、背が低く、可愛らしい子だった。
愛想が良く、気もきくので、親戚や近所の人にも評判だった。
『よくできた子』だった。
しかし、そんなナツミにも悩みはあった。
:11/02/01 23:05
:Premier3
:NE90LKww
#5 [。Я]
誰にでも悩みはあるものだ。
"外側の幸せ"は"内側の幸せ"とは違うものだ。
人が羨むような幸せが欲しいのか、自分自身の心が求める幸せが欲しいのか。
幸せの定義に形はない。
それでも人は自分と他人とを比較し、自分の定義に当てはめようとする。
その型に当てはまらなかったとき、人間の醜い部分が生まれてしまう。
:11/02/01 23:19
:Premier3
:NE90LKww
#6 [。Я]
:11/02/01 23:22
:Premier3
:NE90LKww
#7 [。Я]
‐2‐
ナツミには、大切な家族がいる。
大切な友達もいる。
そのはずなのに、どこか孤独を感じていた。
親からのプレッシャーもあった。
彼女の親は彼女に、良い大学を出て、良い仕事に就いてほしかった。
幼い頃から周りの大人に期待されて、思春期の時期に何かのきっかけでそれが爆発することはよくある話だ。
しかし、ナツミにはそういう気配はなかった。
:11/02/01 23:33
:Premier3
:NE90LKww
#8 [。Я]
ナツミは友達との関係にも少し不安を抱いていた。
特にこれという確信したものはないが、少し違和感を感じていた。
そんな彼女にはひとつの楽しみがあった。
インターネットの掲示板への書き込みだ。
ナツミはそこで、『海』という名前を使っていた。
そこで仲良くなった人がひとりいた。
それが『リン』だった。
:11/02/01 23:46
:Premier3
:NE90LKww
#9 [。Я]
リンもナツミと同じ高校2年生で、なんらかの悩みを抱えているらしい。
住んでいるところもナツミと同じ地域だが、二人はまだ直接会ったことがない。
二人は去年の冬頃、掲示板で出会った。
誰にも話せない悩みを抱えた者どうし、意気投合した。
:11/02/02 17:23
:Premier3
:QcoEsDuo
#10 [。Я]
午前1時過ぎ、今日もナツミはパソコンから掲示板に書き込みをしていた。
海 『今日も学校楽しくなかった(笑)』
リン 『私も〜(笑)』
海 『リンと同じ学校だったら絶対楽しいのに(>_<)』
リン 『私もそう思う(^O^) 海に会いたい!』
海 『私も会いたい! でも、会える時間ないな(;_;)』
リン 『忙しいの?』
:11/02/02 20:34
:Premier3
:QcoEsDuo
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