◎△ モダン。
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#21 [。Я]
今度は、女子高生が先に口を開いた。
「ねぇ、また会える?」
さっきと明らかに声のトーンが違う。
ナツミは驚いて、やっと女子高生の方を見た。
答えることができなかった。
電車が駅に着いた。
「ここで降りるね。じゃあ、また。」
女子高生は得意の笑顔でそう言って、電車を降りていった。
:11/02/03 19:12
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#22 [。Я]
よく運命の人とは『赤い糸』で結ばれているという。
それは男女の関係のことをさす。
しかし、それだけではないのではないだろうか。
例えば、家族、友達、上司や先輩、後輩。
どんな関係にも結びつけられるだろう。
あの二人もそうかもしれない。
:11/02/03 19:21
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#23 [。Я]
‐5‐
テスト期間に入った。
午前中に1日目のテストが終わり、ナツミは友達と塾へ向かっていた。
その途中でコンビニに立ち寄った。
そう、そこでまた二人は再会した。
あの女子高生がレジの中にいた。
ナツミは、はっとした。
彼女もナツミに気づいた。
二人はお互い名前も知らない。
どうやって声をかけたらいいか分からない。
ナツミは商品を選び、すぐにレジへ向かった。
:11/02/05 11:17
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#24 [。Я]
しかし、お互い沈黙のままだった。
女子高生が商品を袋に入れ、ナツミに手渡す。
「バイト、4時に終わるからその時にまた来て。」
女子高生が言った。
ナツミは驚きながらも頷いた。
少しの間、商品を手渡されたまま固まっていたが、友達の「ナツミ!」という声で我にかえった。
:11/02/05 11:25
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#25 [。Я]
ナツミの塾も4時くらいに終わった。
友達には先に帰ってもらい、急いでコンビニへ向かった。
そのコンビニは塾から10分くらい行ったところにある。
コンビニの前に一人で立っている女子高生の姿が見えてきた。
ナツミは駆け寄った。
:11/02/05 11:32
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#26 [。Я]
「遅くなってごめんなさい。」
「全然いいよ。」
女子高生は、優しい笑顔で言う。
「ねぇ、よかったら名前教えて?」
女子高生は言った。
「き、木戸ナツミ。」
二人が会うのは3回目だ。
何の共通点もない、タイプも全く違う。
しかも、万引き犯とその目撃者だ。
本当に名前を言っても良かったのか、ナツミは不安になった。
:11/02/05 11:39
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#27 [。Я]
まず、ここへ来て本当に良かったのか。
ナツミは冷静に考え始めた。
「私は小田切リオ。高校2年。」
女子高生が名を名乗り、歳も同じだったことから少し安心感が生まれた。
「あ、同い年だ。」
安心感からナツミの小さい声が漏れた。
「やっぱり!」
リオに満面の笑みが浮かぶ。
「ねぇ、今からカラオケか行こ!」
:11/02/05 11:47
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#28 [。Я]
リオの唐突すぎる誘いに驚いた。
「ごめんなさい、行けない。」
ナツミは直ぐに断った。
「じゃあ、ファミレスかどっかで話すのは?」
「テスト期間中だから勉強しないといけない。」
ナツミは目を合わせられない。
キレられると思った。
化粧の濃い茶髪の女子高生のナツミの勝手なイメージからだ。
:11/02/05 11:53
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#29 [。Я]
「真面目なんだね。」
リオは、また優しく笑って言った。
ナツミは少しムッときた。
「ねぇ、なんで万引きしたの?」
リオの目を見て真剣な顔で言った。
リオは下を向いて少し笑ってから、すぐに顔をあげてナツミの目を見た。
「万引きって悪いことだと思う?」
リオの言葉にナツミはいつも驚かされる。
:11/02/05 12:00
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#30 [。Я]
「悪いことだよ。」
ナツミははっきりと答えた。
「じゃあ、なんで?理由は?」
リオの顔が少し怖かった。
声のトーンも下がっている。
ナツミは直ぐに答えられなかった。
少し時間をおいてから答えた。
「お金を払わずに盗むなんて卑怯だよ。お店だって困る。」
:11/02/05 12:11
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