大量生産の屑みたいな短編集
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#80 [香川人の野望(9)]
友達? 僕はなんだか呆気にとられた。そして反応が遅れた。香川人は拒否されたと思ったのか、がっかりして下を向いていた。僕は慌てて「構わないよ。でも友達は勝手になるもんだよ。別に結婚するわけじゃないんだから断りを入れる必要なんかないんだ」と言った。

それを聞くと香川人は顔を上げて笑った。

「ありがとう」と香川人は言った。「気にしないでいい」と僕は言った。

「それで……」
「ああ、約束だったね。うどんを食べ続ける理由だったよね? 教えるよ。けど笑わないでくれよ?」

「笑わない」と僕は言った。

⏰:11/02/01 23:49 📱:biblio 🆔:R.sy3Skc


#81 [香川人の野望(10)]
「友達が欲しかったんだ。奇抜なキャラクターを作ってみんなの目を惹きたかったんだ。そしたら友達ができるかなと思って」
「それなら随分回り道をしたね」
「でも友達ができた。うどんは食いすぎて嫌いになったけど、今じゃ好きになったよ」

それから香川人はうどんを食べなくなった。うどんを失ったかわりに友達を得た。香川人の野望は実を結んだのだ。

⏰:11/02/01 23:49 📱:biblio 🆔:R.sy3Skc


#82 [我輩は匿名である]
これで短編集は終わりです。読んでくれた方、ありがとうございます。

⏰:11/02/01 23:51 📱:biblio 🆔:R.sy3Skc


#83 [(o^〜^o)]
面白かったです(*^O^*)
お疲れさまです

⏰:11/02/02 08:03 📱:F01A 🆔:EIeSsfc2


#84 [我輩は匿名である]
>>83
ありがとうございます。とても嬉しいです。

⏰:11/02/02 19:50 📱:biblio 🆔:tOcU4qO6


#85 [我輩は匿名である]
おもしろかったです!

⏰:11/02/05 20:20 📱:F705i 🆔:wXf8WucI


#86 [我輩は匿名である]
>>85
ありがとうございます。そう言って頂けるとホッとします。

⏰:11/02/05 23:59 📱:biblio 🆔:AoGvqXJk


#87 [身分の低い男と王女の話(1)]
◆身分の低い男と王女の話

焚き火にガソリンをぶちまけたような、激しい恋をした事があった。僕はその時中学二年生で、恋の相手は同級生でも上級生でも下級生でもなかった。相手は僕より十歳くらい年上の大人だった。そして、教師だった。

相手の名は山村といった。山村先生は教師ではあるけれど、通常の授業は行わなかった。養護教諭、つまり保健室の先生だったからだ。

⏰:11/02/20 14:23 📱:biblio 🆔:A5igH2QY


#88 [身分の低い男と王女の話(2)]
僕が山村先生に会ったきっかけは、部活動のテニスでした怪我だった。無理をしてボールに飛び込み、勢いよく腕や足を擦ってしまったのだ。地面は砂だったから、皮が剥けて擦り傷ができた。血が溢れるように出た。

「保健室に行った方がいいよ」と部活仲間が言った。心配ない、大丈夫さ、と僕は強がった(中学生ってどうしても無意味に強がったりするんだよね)。でもラケットを振ると風が傷口を刺激した。ズキズキと痛み、こりゃあテニスなんてできない、と思った僕は、簡単に前言撤回して保健室に行った。

⏰:11/02/20 14:24 📱:biblio 🆔:A5igH2QY


#89 [身分の低い男と王女の話(3)]
怪我や体調不良で保健室に行ったのはこれが初めてだった。それだから保健室の先生がどんな先生なのか、僕は知らなかった。身体検査で何度か保健室に行った筈なのに、なんで僕は知らないんだろう。きっと身体検査のとき、クラスメートとお喋りをしていて、先生の顔に注目しなかったんだと思う。

⏰:11/02/20 14:24 📱:biblio 🆔:A5igH2QY


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