有空
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#236 [y]
「すいません、息子がいつもお世話になってます。」
女性は組んでいた腕を離して、丁寧に頭を下げた。
え、槙原の母親?
「…申し遅れました、槙原くんの担任をさせてもらっている高槻と申します」
驚きが隠せないが、挨拶をしないわけにはいかずあわてて挨拶をする。
:11/12/14 09:20
:SH04B
:TroDWid2
#237 [y]
透き通るような綺麗な声で話す槙原の母親。
「先生には、気にかけていただいているようで…ありがとうございます。」
お辞儀をする度に腰まである髪の毛がさらさらと揺れる。
「いえいえ…そんな」
改めて正面からみても若々しく綺麗でとても槙原くらいの子供がいる母親にはみえない。
整った顔立ち。
槙原は母親似か…?
:11/12/14 09:27
:SH04B
:TroDWid2
#238 [y]
「あ、そういえば、三者面談ご存知でしたか?」
『げ』
「三者面談?…三者面談ってなあに?」
面談の存在すらしらなかったようだ。
『えー…と』
「進路を決める大切な面談なんですがやっぱりご存知ありませんでした?」
槙原を睨むと槙原は目を反らした。
:11/12/15 16:30
:SH04B
:VB6joOwU
#239 [y]
「進路…。って、たしか働くのよね?」
『うん。バリバリ働く』
「お母さんは、槙原くんの進路について、どうお考えでしょうか?」
槙原の母親は、しばらく考えてからはっきりと言った。
「…彼の進路は彼に決めさせようと思っているので、彼がしたいようにやらせてやってください。
彼が選んだ事なら間違いはないと思っていますので」
その言葉から、槙原と母親の親子関係の良さがわかった。
きっと信頼しているんだろう。
真尾親子をみているから余計にそう思ってしまう。
:11/12/15 16:36
:SH04B
:VB6joOwU
#240 [y]
それから、槙原の母親は少し照れたように付け足した。
「すごく勝手なことを言ってしまってごめんなさいね。」
微笑む顔がかわいらしくてつい照れてしまった。
「いえ、そんなことはないですよ。
では槙原くんは就職ということでよろしいんですね?」
「はい」
「槙原、就職今厳しいけど頑張れよ」
『え、厳しいの?』
「槙原の頑張り次第だな」
『……頑張る。』
:11/12/15 16:38
:SH04B
:VB6joOwU
#241 [y]
『ねえ、時間大丈夫?』
槙原の一言で槙原の母親はあわてて時計を確認する。
「あ、そろそろいかないと…先生、この子マイペースだから大変でしょうけどお願いします。」
槙原と槙原の母親。
並んで歩く後ろ姿を見ると親子にはみえない。
ほんとにこいつ母親と腕組んで歩くんだな…。
そこには驚いたが槙原の母親は、しっかりした人で安心した。
:11/12/15 16:40
:SH04B
:VB6joOwU
#242 [y]
廊下の角を曲がり、姿が見えなくなる。
ただ広いエントランスは音が良く響いて声だけは聞こえてきた。
「…タクシー待たせてあるから。
ここまででいいよ?」
『うん、わかった。』
「おやすみ」
『おやすみ、…』
:11/12/15 16:44
:SH04B
:VB6joOwU
#243 [y]
いつもは外まで送っていくんだろうな…。
エレベーターを待っていると槙原が戻ってきた。
「…お前ほんとに女性は大切に扱うよな」
『男として当たり前でしょー』
「言うね−。
…そういえば、槙原はなんで働こうと思ったんだよ。」
『んー…、就職したら少しは恩返しできるかなって思って。』
:11/12/15 16:46
:SH04B
:VB6joOwU
#244 [y]
エレベーターがきたので二人で乗り込む。
「お母さんにか?」
確か槙原は母子家庭だった。
『うん。』
「…お前ってすごい親思いだな。
なんか意外。」
:11/12/15 16:49
:SH04B
:VB6joOwU
#245 [我輩は匿名である]
『よくマザコンって言われるけどね。』
「いや、いいと思うよ。
お母さんのことしっかり守ってやれ」
コツンと頭をこづく。
『あたりまえ。』
「…んで、なんで俺ん家に来るんだよ!!」
なぜか槙原は俺の部屋の前までくっついてきていた。
:11/12/16 20:50
:SH04B
:TpwstQxc
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