有空
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#259 []



-幸-


夏休みの体育館。
湿度が高く立っているだけで汗をかく。

バスケ部の集団から真尾を呼びだす。

⏰:11/12/27 23:26 📱:SH04B 🆔:Z8T8VwtE


#260 []


「もう部活終わったか?」


体育館の入口の段差に腰をかけた真尾。


「うん。どうしたの?先生」


汗をタオルで拭きながら俺を見上げる。


「あー…、昨日、勝手なこといってごめんな」

「?」

「面談。帰ってから怒られなかったか?」

「あぁ、大丈夫だよ。余裕、余裕」

⏰:11/12/27 23:36 📱:SH04B 🆔:Z8T8VwtE


#261 []


「そうか、ならよかったんだけど。…お母さん、なんか言ってたか?」

「…若い先生はだめねって。」


苦笑いしかできない。


「でも俺は、嬉しかったよ。先生が俺のこと考えてくれて。」

「え?あ、そうか」


苦笑いが照れ笑いにかわる。

⏰:11/12/30 12:53 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


#262 []


「進路考えるときに、最初は俺も高浜がいいと思ってたんだよね。
でも親あんな感じじゃん?だから諦めたんだ」


…なんだ、真尾も高浜がよかったのかよ!


「だったら高浜行けよ!諦めずに親御さん説得しよう!俺も手伝うから!」


熱くなって大きな声をだしてしまう。

そんな俺をみて真尾はくっくっくっと腹を押さえて笑い出す。

⏰:11/12/30 13:06 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


#263 []


「先生、うける。」

「は?」

「必死だから。」

「必死じゃわりーかよ!」


なんか調子狂うな。


「俺、柴山にいって、バスケしようと思う。柴山で全国目指すのもおもしろいかなって」


にっこりと笑う真尾。


柴山は本当に弱小チーム。
人数すらそろわない年があると聞いたことがある。

⏰:11/12/30 13:11 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


#264 []


「それは、むずかしいんじゃないか?」


俺は高浜で真尾の才能が潰れてしまうのが心配だった。


「むずかしいからおもしろいんじゃないかな。
3年になってもレギュラーになれるかわからない高浜でボール拾いとか筋トレするよりも、柴山で1年からレギュラーとってたくさん試合にでるほうが有意義でしょ。」


そういった真尾の顔は輝いていた。
自分の言っていることに迷いはないようだ。

⏰:11/12/30 18:08 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


#265 []


「…真尾がそれでいいと思うなら応援するよ。」

「うん。ありがとう先生。頑張るよ。」




話も一段落ついて立ち上がる。

俺は職員室、真尾は玄関に向かうため体育館からのびる長い廊下を二人で並んで歩く。

⏰:11/12/30 19:06 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


#266 []


「しかし大変だなお前も。今から将来決められてるなんてさ。
槙原の母親なんかさ、真尾の家とは逆でなんでも槙原本人にまかせるんだってさ。槙原があんなに自由気ままに行動するのも納得っていうか…」


ただの世間話、そんなつもりで話した事だった。


「こーちゃん、マキの母親に会ったの!?」


予想外の食いつき。


「え?ああ」

⏰:11/12/30 19:06 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


#267 []


「どうだった?」

「?普通だったよ?礼儀正しいし槙原の事もちゃんと考えているみたいだったし…。
あーあと、美人でスタイルよかったな。」

「そーなんだ…」

「ん?どうした?」


しばらく何かを考えている真尾。

⏰:11/12/30 19:07 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


#268 []


「マキは…自由なんかじゃないよ」


そうぽつりと言った。


「え?どういう「隆!おせーよ!!」


いつのまにか玄関に付いていて、バスケ部の…名前はわからないが真尾と仲がいい奴が待っていた。

⏰:11/12/30 19:09 📱:SH04B 🆔:CkxVNWfE


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