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#217 [愛華]
「ね、転入生どんな子!?」
「あーなんかマシュマロみたいな感じだったような……」
「てゆーかずっと天宮の後ろに
隠れてるんだよね……」
「天宮…?」
「ほら、校長の一人息子だよ。
なんかワケアリで天宮の家に住んでるんだって!!転入の理由もなんかワケアリらしいよ」
「え、てことはさ………
そういうツテで転入したって
こと………?」
:11/03/05 11:55
:840SH
:siaveVn.
#218 [愛華]
'
様々なウワサが飛び交う
円高校の昼休み。
まだ半日しかたってないのに、
どっからそんな情報が………。
「ねぇ、天宮いいの?あたしと
2人暮らししてること知られちゃっても。」
:11/03/05 11:58
:840SH
:siaveVn.
#219 [愛華]
屋上でのお昼ご飯。
あたしと、天宮と皐月ちゃん。
そして………
「いや、滝が一人暮らししてるの知ってるのは皐月と俺だけ
だから!!」
「え、そうなんだ……」
「うん、だから安心していいよ」
天宮の親友である
酒田要(さかたかなめ)さん。
:11/03/06 13:53
:840SH
:l62WpSoY
#220 [愛華]
要君も皐月ちゃんも、あたしの
事情を知っていて理解してくれているらしい。天宮の友達なら
大丈夫なんじゃないか、と
思ってはいる。
「そっかー。なんか色々ウワサ
立ってるから、天宮と二人暮らしなんてみんなに知れたら、
またどんなウワサたつか……」
「表向きは俺の遠い親戚って
ことになってますからね。
陽向さん余計なことで口を
すべらせないように!」
:11/03/06 13:58
:840SH
:l62WpSoY
#221 [愛華]
「はいはい」
「はは、なんか二人とも
兄妹みたいでいいねー!」
要君が白い歯を見せながら笑う。茶色の髪が光に透けて光っていたのが綺麗だった。
……兄妹かぁ……そう見てもらえるのなんか嬉しいなぁ。
「天宮、兄妹だって!!」
そう言って天宮を見ると、
なんか面白くなさそーな顔。
:11/03/06 14:04
:840SH
:l62WpSoY
#222 [愛華]
「あ、天宮どうしたの?」
「ん?いやなんでも!ほら、
はやくご飯食べましょう」
な、なんか………あたしと
兄妹に見られるの嫌なのかな。
それはつまり、あたしをまだ
家族としては認めていない、
という意味なわけで……。
『家族になりたい』って言った
のはあたしなんだから。
あたしが頑張らなきゃ。
ちょっとだけ傷ついた心に
言い聞かせるように心で呟く。
:11/03/06 14:08
:840SH
:l62WpSoY
#223 [愛華]
「ねぇ要!あたしと要も
兄妹みたいに見えるかなぁ?」
「いや、『兄妹』じゃなくて
『兄弟』だろ?」
「要ひどっ!」
「間違いは正さなきゃな!」
プゥと頬を膨らませる皐月ちゃんの頭を笑いながらなでる要くん
二人は兄妹というよりも……
:11/03/06 14:16
:840SH
:l62WpSoY
#224 [愛華]
「……ね、天宮」
「どうしたんですか?
そんな小さい声で………」
「皐月ちゃんと要君ってさ、
もしかして恋人どおし?」
「はぁ?まさか。いい友達って
だけですよ」
「そうなんだ……なぁんだ…」
「急にどうしたんですか?」
「いや、仲良さそうにする二人が恋人みたいに見えたから…」
:11/03/06 14:20
:840SH
:l62WpSoY
#225 [愛華]
ちょっとガッカリしながら
天宮お手製のコロッケを頬張る。
次の卵焼きに箸を伸ばそう
とした時。
「………自分のことには鈍感な
くせに周りには敏感に反応する
んですね………チッ」
………ん?
「天宮、今のどういう意味?
しかも舌打ちしたでしょ」
:11/03/06 14:27
:840SH
:l62WpSoY
#226 [愛華]
「なんのことですか?」
「……いや、ばっちり聞こえて
たから。アンタたまに性格
変わるよね……なんで?」
「さーぁね」
ぷいと顔を背けてお昼ご飯を
再開する天宮。
後ろでは要君と皐月ちゃんが
楽しそうに話している。
………あんな風になりたいな。
ていうか本当に恋人みたいだ。
:11/03/06 14:32
:840SH
:l62WpSoY
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