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#390 [愛華]
その様子を見て松矢君は笑うと
小さな声でつぶやいた。



「………陽向ってさ。


俺の大事だった人に似てる。」

「え?」



「俺が陽向の考えてることを
わかっちゃうのってさ、
それが原因なのかもしんない」


無邪気そうに、懐かしそうに、
でも悲しそうに、笑う。

⏰:11/03/30 00:26 📱:840SH 🆔:qJJkXGRo


#391 [愛華]
「………そう?」

「うん。そっくりだ」

「そっか。でもどんなに似てても
あたしはその人じゃないよ」

「うん。」



………どうしてそんな顔するの。



再び階段を上る。
足が鉛のように重かった。

⏰:11/03/30 22:09 📱:840SH 🆔:qJJkXGRo


#392 [愛華]








「おまたせー」

「遅かったね、陽向」

「え?あぁ………うん」


なんとなく天宮と目を合わせ
ずらくて俯いたまま席につく。

⏰:11/03/31 22:08 📱:840SH 🆔:z/QxPonw


#393 [愛華]
再び箸に手をつけようとした。


時。



「……天宮?これやったの」

「俺なわけないでしょう」

「嘘つけ。にやけてんじゃん」


半分以上残っている白米には、
中農ソースで馬がかかれていた。
意外と上手いのがムカつく。

⏰:11/03/31 22:19 📱:840SH 🆔:z/QxPonw


#394 [愛華]
「これ、コロッケ用のソース
じゃん!なんで白米に!」

「かわいいでしょう?」

「かわいいけど!
ぶっちゃけ少し感動したけど!
今はそこじゃないでしょ!」

「まぁまぁ陽向ちゃん。天宮は
すごい楽しんでたみたいだから
多めに見てやってよ」

「要君は天宮に甘すぎだよ…
あたしは楽しくないっつの!」

「あはは」

「何がおかしいんだ天宮」

⏰:11/03/31 22:30 📱:840SH 🆔:z/QxPonw


#395 [愛華]
天宮は意外と子供なのかも、と
思いながら突っ込む気力も
失せたので再びお昼再開。



「………なんか、ありました?」


物足りない味のコロッケを
口に運ぶと天宮があたしの
顔を心配そうに覗き込んだ。


あたしは手を止めることなく
その質問に答える。

⏰:11/03/31 22:45 📱:840SH 🆔:z/QxPonw


#396 [愛華]
「別になんもない」

「嘘つくの下手すぎです」

「下手じゃないもん」

「ほら嘘だって認めてんじゃん」


しまった、やられた。
口では天宮には勝てない……
ていうかあたしが天宮に勝る
ものなんてあるんだろうか。


「陽向ータッキーに隠し事とか
したらタッキー怒るよぉ?」

⏰:11/03/31 22:49 📱:840SH 🆔:z/QxPonw


#397 [愛華]
う………
皐月の言葉に詰まってしまう。
確かにさっき天宮は敬語じゃ
なかった。経験からすると
あれは怒ってる証拠であり……


ていうかなんで隠し事してるってわかるんだろ。
透視でもできるんだろうか…


「陽向ちゃん〜天宮の怒りは
廻りに廻って俺に来るんだからささっさと話してよ〜」


か、要君まで………。

⏰:11/03/31 23:01 📱:840SH 🆔:z/QxPonw


#398 [愛華]
松矢君と話してもいいとは
言われているけど、やっぱり
言うのは少し抵抗がある。


「か、帰って話す」

「……家でじっくりね。」

「なんか滝変態っぽいぞ」

「それはお前が変態だからだ。


………陽向さん。家でちゃんと
話してください、ね?」


口調は優しいのに、あたしには
悪魔の囁きみたいだよ……。

⏰:11/03/31 23:18 📱:840SH 🆔:z/QxPonw


#399 [愛華]
なんだかんだで午後の競技も
終わり…結局我らが1−3は
初日の時点で総合2位となった。


1番印象的だったのは午前の
応援合戦を校長室の窓から
ひっそり覗いていた天宮校長。

天宮も将来あんな風になったら
どうしようと本当に不安になった




で、現在。

⏰:11/04/01 00:25 📱:840SH 🆔:5cR3Yg52


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