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#36 [愛華]
髭の生えた二人の警官は
あたしに手を伸ばす。


あたしはそれを反射的に避ける。


「……家出なんかじゃないです」

「じゃあなぜお母さんを?」

「えっと………」


警官は顔を見合わせると、
あたしに1歩近づき、さらに
手をつかもうとした。

⏰:11/02/18 21:25 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#37 [愛華]
「話聞かせてもらえるかな?
君の力にもなれるからね」



………連れてかれる!!
そう思った瞬間。
聞いたことのある声がした。





「なにやってんだよ、夏子」


「……………は?」

⏰:11/02/18 21:28 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#38 [愛華]
その声のするほうを向くと、
やっぱり見たことのある顔。


天宮滝。



天宮はゆっくりあたしと警官の
ところに歩いてきた。



「………妹が、なにか?」

「そちらはお兄さんで……」

「はい。」

⏰:11/02/18 21:35 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#39 [愛華]
おいおい何いってんの?
つーかこの状況なに?
誰よ、夏子って。



「この子ね、お母さん捜しに
色んな施設まわってるんだって。お兄さん知ってた?」

「あー…知りませんでした。
うちは母子家庭なもので、母が
家を空けがちでして…………。
寂しかったんだと思います」

「お兄さんならしっかり妹さんの世話してあげないと。」

⏰:11/02/18 22:33 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#40 [愛華]
「はい、すいませんでした。
ほら夏子。お前も。」


だから夏子って誰。


でも天宮があたしを助けようと
してくれてるのはわかった。

警官たちも天宮の登場によって
今は1歩下がっている。


今はのっかったほうがいい。


「……すいませんでした」

⏰:11/02/18 22:38 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#41 [愛華]
あたしは頭を下げる。


あれ、あたしなんで謝ってんの?別に悪いことしてないのに。


それでもあたしが謝ると、警官は満足そうな顔をしていた。


「それじゃ帰るぞ、夏子」

「あ、はい!!」


天宮はあたしの手を引っ張る
ようにして歩いていく。

⏰:11/02/19 14:21 📱:840SH 🆔:VlElYrtI


#42 [愛華]
何も言わず歩き続ける天宮。
それに何も言えずついてくあたし


行き着いた先は公園だった。
天宮と出会った公園。





「…………ぶはっ!!」

あたしは緊張の糸が切れたことでたまらず吹き出してしまった。

⏰:11/02/19 14:49 📱:840SH 🆔:VlElYrtI


#43 [愛華]
「!なに笑ってんですか!!」

「だって!!夏子って誰!!
はははは!!お腹痛い!!」

「だって名前出すと困るかと…」

「ちょ、息できない……」


あたしがひーひー言ってる横で
怒ったような顔をしてる天宮。

こうしてはっきりと面とむかって話すのは初めてだ。

⏰:11/02/19 14:54 📱:840SH 🆔:VlElYrtI


#44 [愛華]
「…天宮はなんであそこに?」

「たまたま通りかかったら、
外から警官と女の子がもめてる
のが見えまして。よく見たら
陽向さんだったので………」

「そっか。助けてくれて
ありがとう。助かったよ」


あたしがそう言うと、天宮は
初めて会った時のように
ゆっくり微笑んだ。

よく見たらちゃんと男だ。
(当たり前だけど…。)

⏰:11/02/19 15:06 📱:840SH 🆔:VlElYrtI


#45 [愛華]
大人っぽくて……


幸せそうなひと。



「それじゃ、あたし行くね」

「行くってどこにですか?」

「それは天宮には関係ない」

「関係ないとかそういう問題
じゃないで…………しょっ」


「…………いった!」

⏰:11/02/19 16:21 📱:840SH 🆔:VlElYrtI


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